GOOD DESIGN AWARD
受賞ギャラリー
2020
グッドデザイン賞
駅舎
高輪ゲートウェイ駅

受賞対象の詳細

JR品川駅と田町駅の間にある約13haの車両基地跡地に、「グローバルゲートウェイ品川」のコンセプトのもと、2024年度のまちびらきを目標に、新たな国際交流拠点を目指すまちづくりが計画されている。21世紀型アーバンデザインのモデルとなるあたらしい街の核として「高輪ゲートウェイ駅」が開業した。

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デザインのポイント

  1. 駅を中心とする21世紀型アーバンデザインのモデルとして、「エキマチ一体」の駅舎の実現
  2. 駅コンコース中央に大きな吹き抜けを用いた、駅利用者にとって開放的で気持ちのよい空間の実現
  3. 折り紙をモチーフとした膜の大屋根による次世代の日本の駅舎の実現

プロデューサー

東日本旅客鉄道株式会社

ディレクター

JR東日本建築設計 建築設計本部 小野淳、清水有、青木公太+JR東日本コンサルタンツ 山田拓郎、幸田和明

デザイナー

隈研吾建築都市設計事務所 隈研吾、横尾実、川西敦士、渡邉啓太、中原拓海、横井智行、鈴木公雄、泉美菜子+ライティング プランナーズ アソシエーツ 面出薫、窪田麻里、瀬川佐知子、中村美寿々、山本雅文designer
左:隈研吾、右:面出薫

利用開始

2020/03/13

販売地域

国内

設置場所

東京都港区港南2丁目1番220号

背景

21世紀は駅の時代になる。モータリゼーションによって都市の形が決まってきた20世紀に代わって、大地を踏みしめて歩くことが大事になり、環境にやさしく心身の健康を重視する生活の中心として、駅の存在が再浮上する。 品川車両基地跡地のまちづくりは21世紀型アーバンデザインのモデルケースとして計画した。その中心となる「高輪ゲートウェイ駅」はひとりでそびえ立つのではなく、街に溶け込む親密なスケールと質感を持った「われわれの街」の象徴となるものでなければならない。そのための分かりやすいアイデンティティーが折り紙をモチーフとした大屋根だった。

経緯とその成果

「エキマチ一体」という駅のコンセプト実現に向けて、駅全体を包み込む大屋根の下の吹き抜けによって、ホームとコンコースそして街をつなぎ、人々が列車を降りた瞬間から街の賑わいを感じられる空間を目指した。 開放的で気持ちよい吹き抜けは、駅構内の視認性を高め、駅利用者にとってわかりやすいユニバーサル空間を実現している。テラスや商業施設の配置に採用した雁行形状は、駅の賑わいを街へ繋げ、ホームへ続く階段に心地よい光が落ちる豊かな環境をつくっている。また、大都心の駅でありながら、建物から家具に至るまで木をふんだんに使用し、温かみや優しさのある空間を目指した。木のディテールにもこだわり、駅という高度な安全性が求められる施設において、意匠性と安全性を両立することができた。夜間は、木の仕上げと大屋根が暖かな光で照らしだされ、新しい街のランドマークとなっている。

仕様

敷地面積11,561.35㎡ 建築面積6,340.84㎡ 延床面積7,565.13㎡  鉄骨造 地下1階 地上3階

どこで購入できるか、
どこで見られるか

JR山手線・京浜東北線 高輪ゲートウェイ駅(東京都港区港南2丁目1番220号 )
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

審査委員の評価

担当の審査委員

伊藤 香織五十嵐 太郎山崎 亮山梨 知彦

評価コメント

生活を支えるモビリティが大きく変わろうとしている今、鉄道駅舎の機能やプログラムも大きく変貌しつつあり、自ずと駅のデザインにも大きな変化が必要となっている状況に至っている。ここでは、「エキマチ一体」の新しいタイプの駅舎を目指して、特徴的な膜構造の屋根の下に広がる明るい空間の下に、吹き抜けにより駅の主要な機能である人の流れや周辺施設とのつながりが可視化されたデザインが実践されている。これは新たな駅の在り方、デザインを目指すものとして、評価に値すると考えた。
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