受賞ギャラリー
2019
グッドデザイン賞
ビジネスバックパック
エース/ガジェタブル
受賞対象の詳細
スリムなボディに収納力を凝縮したバックパック。電車内で邪魔になりにくい周囲に配慮した設計で、交通各社の推奨する複数の持ち方に対応します。「手に持つ」時はトップハンドル、「棚に上げる」時はサイドハンドルやベルトの簡易収納機能を使用。「前に抱える」時は前持ち時に便利なポケットを多数配置。男女問わないシンプルデザインも特徴。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
デザインのポイント
- 交通各社が主に推奨する持ち方「手に持つ」「棚に上げる」「前に抱える」(注:弊社調べ)に対応
- 前に抱えた時の利便性を考慮したポケットを多数配置。狭い電車内でも最低限の動作で出し入れが可能
- 手に持った時、前に抱えた時、座席で膝に載せた時など、どの姿勢でも体の幅からはみ出ない最適なサイズ
プロデューサー
MD本部 MD統括部
ディレクター
MD本部 MD統括部
デザイナー
MD本部 デザインセンター
詳細情報
発売
2018/06
価格
17,000円 〜 22,000円 (本体価格)
販売地域
国内・海外共通仕様
背景
全世代で幅広く支持されている「リュック」。2011 年の震災を境に、人々が「 歩きやすさ・動きやすさ」を重視するようになったことや、「健康志向」の高まり、カジュアルテイストを取り入れたファッショントレンドを背景に、ビジネスシーンでもリュックを使うユーザー数が増加しています。その一方で、今、電車や駅などでの「荷物の持ち方マナー」が社会問題となっています。日本民営鉄道協会が毎年発表している「駅と電車内の迷惑行為」ランキングの2018年度の調査結果では、「荷物の持ち方・置き方」が初の第1位(37.3%)となり、具体的な荷物の内訳ではリュックなど「背中や肩の荷物」がトップ(66.2%)になりました。エースは、鞄メーカーとして「荷物の持ち方問題を改善し、皆が快適に過ごせる環境づくりに貢献すること」が求められていると考え、「混雑する電車内で邪魔になりにくいビジネスリュック」を開発しました。
経緯とその成果
「通勤環境を快適にデザインする」という考えにもとづき、使用者自身にとって使い心地が良いだけではなく、周囲に配慮し、邪魔になりにくいことを目指しました。開発にあたっては、交通各社のマナー啓発内容を独自に調査し、商品コンセプトやPRメッセージの参考にしました。また、販売現場で同様の問題意識を持つ小売店と意見交換を行ったり、実際に出張や外回りでリュックを使用している「リュック族」の営業社員が開発に加わって、使いやすいサイズ感、体の側面や前に回した時にも取り出しやすいポケット配置を決めていきました。発売以来、社会問題を切り口にしたコンセプトと、リアルな現場の意見を取り入れた設計、そしてミニマル&シンプルなデザインが評価されています。
仕様
・主素材:ナイロンロービック100dnツイル/インターロックボンディング加工 ・副素材:PVC ・全5型(バックパック3型、3WAYバックパック2型)・本体寸法:W26~43×H29~42×D9~10cm ・重量:860~1,040g ・容量:9~16L
どこで購入できるか、
どこで見られるか
ace. 八重洲店などエース株式会社直営店、全国の百貨店鞄売場、鞄専門店
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
濱田 芳治佐々木 千穂ムラカミ カイエ吉泉 聡Somchana Kangwarnjit
評価コメント
働き方を多様にする試みが様々行われているものの、依然として日本の通勤ラッシュは、世界でも類を見ない混雑レベルである。公共交通機関を利用して通勤する際に使うビジネスバッグとして、この商品はユーザビリティを考えながら、丁寧なつくり込みがなされていると、審査員の間で評価が高かった。PCを持ち運ぶバッグは、重量感を軽減するためにも、肩掛け、またはリュックスタイルで持ちたい。このガジェタブルバッグは、3wayのバッグの基本的機能を10cmの奥行きの中に納めている。しかも、ペットボトルや小物用のポケット収納についても、外側に出っ張らないように工夫されているため、混雑した電車の中でも周りに迷惑となりにくい。縦持ち、横持ち、背負って使う、前で背負うと持ち方を変えても、バッグ内のモノを取り出しやすいように開口部の工夫がある。スーツケースの上に載せて使う際の安定性も、ユーザーの使い勝手を助けるだろう。
