受賞ギャラリー
2017
グッドデザイン賞
清涼飲料水
「カルピスウォーター」 ホワイトボトル
受賞対象の詳細
「カルピスウォーター」は、1991年に「カルピス」独自の爽やかな美味しさをそのままで、手軽に楽しめる飲料として誕生し、26年の歴史を持つロングセラーブランドです。2017年、「カルピスウォーター」の“やさしさ”“白さ”“爽やかさ”を表現する新しいPETボトルとパッケージデザインにリニューアルしました。一般的なPETボトルでは、胴下部に変形を防ぐ凹凸構造が必要とされていましたが、強度を確保しつつ凹凸による陰影を無くし、「カルピスウォーター」ならではの白い液色を際立たせています。加えて、手触りがやさしく、角に丸みを感じるくびれ形状を採用し、幅広い年代の方が持ちやすいユーザビリティを追求しました。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
プロデューサー
アサヒ飲料株式会社 マーケティング本部 マーケティング二部 谷 聡子
ディレクター
アサヒ飲料株式会社 マーケティング本部 宣伝部 野村 典子、飯島 優
デザイナー
株式会社デザインフィーチャー 白井 伸之、垣本 幸治+株式会社ブラビス・インターナショナル 渡辺 禎人、岩濱 周平+アサヒ飲料株式会社 研究開発本部 技術研究所 石川 将人、伊藤 悠太
詳細情報
発売
2017/03/14
価格
140円(税抜)
販売地域
国内
背景
1991年に発売した「カルピスウォーター」は、子供から大人まで幅広いお客様にご愛飲いただき、今年で27年目を迎えます。これからも長く愛されるブランドであり続けるために、主力商品である透明角型の500mlPETボトルを、ブランドの価値とユーザビリティを高めるボトルへと17年ぶりにリニューアルすることとしました。
経緯とその成果
「カルピスウォーター」ならではの白い液色が映え、子供から大人まで誰にでも持ちやすいPETボトルです。
デザイナーの想い
一般的なPETボトルでは、倉庫保管時の荷重や輸送時の衝撃に耐えるために変形を防ぐ凹凸構造が必要であり、デザイン上の大きな制約となっていました。今回、角型でありながら曲面を複合的に繋ぎ合わせた形状とすることで、力が局所的にかかることを防ぎ、従来必要とされていた凹凸構造を取り除きつつ、強度の確保を実現しました。形状についても、持ち方の調査や子供からお年寄りの手の寸法データから最適なボトル周長を見いだし、誰にでも持ちやすくいくびれ形状を開発しました。また、やわらかな印象を与えるフォルムは「カルピスウォーター」らしい”やさしさ”を表現しています。デザインと強度を両立するための研究から、持ちやすさなどのユーザビリティ、「カルピスウォーター」らしいフォルムへと発展させてブランド価値向上に結び付けたい思いで開発しました。
仕様
飲料容器に広く用いられているポリエチレンテレフタラート (PET:Polyethylene terephthalate)を使用。 寸法:胴径60mm× 高さ217mm 内容量:500ml
どこで購入できるか、
どこで見られるか
全国スーパーマーケット、コンビニエンスストア、インターネット通販
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
齋藤 精一内田 まほろ鹿野 護木住野 彰悟水口 克夫Aaron Nieh
評価コメント
伝統があり広く知られている商品ほど、パッケージを変更するのは難しい。しかしこのカルピスウォーターはこれまでのイメージを保ちながらも、新しい洗練された印象を作り出すことに成功している。特にボトルの形状に関しては「持ちやすさ」だけでなく、メッセージの「書きやすさ」も重視されている点が特徴的である。17年ぶりのリニューアルの重責を、造形の変化だけに留めず「コミュニケーションツールとしての提案」という現代的なアプローチで突破している。
