受賞ギャラリー
2017
グッドデザイン賞
外装建材
色と線の一体感を演出する「TANITA GALVA」
受賞対象の詳細
素材・色を統一させ、◯□△という形をベースにデザイン要素をそぎ落とした、シンプルなガルバリウム外装建材シリーズです。銅雨といを製造して50年。その経験に裏付けられた確かなものづくりが、品質の高い製品の提供を実現しています。色はマット調の5色。ベースとなるアイテムは雨とい。その他、屋根材、外壁材、小庇等15アイテム。素材・色の選択に迷うことなく、シンプルな形状は、全てのつくり手の創造力を膨らませます。飽きのこないデザインは、建築をロングライフへと導き、外装材が定番化されるという好循環を生み出します。TANITAGALVAは、様々な立場のつくり手同士を繋ぎ、このコンセプトを進化させていきます。
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プロデューサー
株式会社タニタハウジングウウエア 代表取締役社長 谷田泰
ディレクター
株式会社タニタハウジングウエア マーケティング部GL推進課 大町健太郎
デザイナー
株式会社タニタハウジングウエア タニタガルバプロジェクトチーム 企画課 飯島清一/PV推進室 山内清孝/GL推進課 小塚大輔/企画課 岡田斐加/企画課 室野伴也
詳細情報
利用開始
2013/09/20
価格
1,300円 (1300円はTANITAGALVAシリーズ中の雨とい本体の最低価格です。)
販売地域
国内
背景
出来るだけデザイン要素を減らし、外装材のチグハグな違和感を取り除きたい。シンプルな納まりを追求し、住宅の線を美しく表現したい。そんな建築家の想いを紐解くところからTANITAGALVAはスタートしました。「要素を減らす=構成部品を減らす」だけでは、かえって現場での不具合、クレームの元になりやすい。そこで、注目したのがシンプルなデザインへと導く素材・色の統一とシンプルオーソドックスな形です。特に屋根材・外壁材はメーカー毎に独自の色・形が存在します。1棟の建築をデザインするにあたって、様々なサンプルを取り寄せ、一つ一つ選んでいく手間を素材・色を統一することで解消。◯□△をベースとしたシンプルな形が、建築をロングライフへと導き、外装材が定番化されるという好循環を生み出す。確かなものづくりに支えられ、つくり手と価値観を共有できるプロダクトデザインとして、TANITAGALVAは生まれました。
経緯とその成果
響きあう色、融和する質感。つくり手と共に育み、美しい建築に寄り添う新しい建築外装材ブランドデザイン。
デザイナーの想い
「メーカーは建築全体の事を考えずに、勝手にものづくりをしている」建築家の皆さんと お付き合いを重ねる中で、少なからずこんな意見を頂くことがありました。これまで、部 分最適のものづくりを真摯に取り組んできましたが、建築や社会全体から俯瞰してみる視点にかけていたのかもしれません。建築に携わるつくり手の様々な意見や多くの建築物を知る事により建物全体を見る目を養い、「要素を減らす」「主張しない」という言葉の意味を理解する事が出来たのです。そこでの気付きが「面と線の建材」の色の取り合い、そして組み合わせです。このベース部分要素を整える事により建築との一体感が生まれ、要素の少ない美しい佇まいになると確信しました。魅力ある建築になる事で単なる建材の枠を超え、これからも必要とされる定番としての建築外装材ブランドであり続けたいと思います。
仕様
素材:塗装ガルバリウム鋼板(一部、溶融メッキ鋼板に塗装)
どこで購入できるか、
どこで見られるか
建材のプロショップ、建築金物店。各種カットサンプルの準備あります。
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
鈴野 浩一橋田 規子原 研哉藤森 泰司吉田 龍太郎Puvanai Dardarananda
評価コメント
ガリバリウム外装建材として15アイテムを雨とい、屋根材、外壁材、小庇等と幅広く網羅した建材シリーズである。素材・落ち着いたマットな色の選択に迷うことなく、シンプルな形状に徹して、建築家やつくり手の創造力に委ねた普遍的な建材としてのあり方が評価された。普遍的なシンプルなデザインは、使い手の用途を広げ、作品にも普遍性を生み出す要因となる建材である。
