受賞ギャラリー
2016
グッドデザイン・ベスト100
NPO支援プログラム
伝えるコツ
分類タグ
取り組み
受賞企業
事業主体名
株式会社電通、認定特定非営利活動法人日本NPOセンター、NPO広報力向上委員会
受賞番号
16G151146
受賞対象の詳細
「伝えるコツ」は、コミュニケーションの領域から、NPOの広報力・課題解決力・組織力の向上に貢献するため、電通とNPOが共同でおこなっているプログラム。委員会を設立し、お互いの専門性を持ち寄る形で開発、2005年より全国各地でセミナーを実施している。2015年11月、気軽に書き込める学習帳をコンセプトに、テキスト改訂第3版を発行した。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
プロデューサー
白土謙二、石田茂富、伊藤公一、鈴木武人、友原琢也、松井薫、田尻佳史、坂口和隆、池田佳代、岩附由香、古賀桃子、実吉威、長沢恵美子、日比野純一、伊江直人
ディレクター
吉田建治、岡本達也、尾崎敬久、小澤裕介、後藤彰久、澤田智洋、杉谷有二、薄景子、鈴木契、鶴保正明、西橋佐知子、福井秀明、藤本宗将、横尾嘉信、鳥巣智行、飯國なつき、大本仁美、田中直樹
デザイナー
【プロジェクト】株式会社電通社会貢献部、認定特定非営利活動法人日本NPOセンター【新テキスト】藤本宗将、松永美春、河西郁生、鑓田佳広、鈴木春香、佐藤けん

詳細情報
利用開始
2005/02/15
販売地域
国内
背景
阪神・淡路大震災の直後、NPOを支援する方法について、経団連やNPOに相談。「NPOの人たちは広報面で困っている。専門領域で支援して欲しい。」という話を伺いました。NPO向けにワークショップを実施したところ、次々と依頼が舞い込むように。2004年、「電通人が身につけてきた伝えるコツを、NPOのみなさんにも」というテーマのもと、社としての正式な社会貢献活動としてスタートしました。
経緯とその成果
【プロジェクト】電通人の伝えるコツをNPOのみなさんにも。 【新テキスト】気軽に書き込める学習帳。
デザイナーの想い
【プロジェクト】ちょっとした伝えるコツを知るだけで、コミュニケーションがうまくいくことはたくさんあります。コミュニケーションを生業とする会社として、社会課題に向かい合うNPOのみなさんの力になりたい。 【新テキスト】テキスト内に記された「本当に良いデザインとは、読み手の立場になって、いちばん読みやすいように情報を配置すること」に沿い、体現しているテキストをめざしました。
企画・開発の意義
【プロジェクト】社会課題を解決する担い手として存在感を増してゆくNPO。そのコミュニケーション技術の向上に貢献することで、多くの社会課題の解決に間接的に貢献できると考えました。 【新テキスト】よりたくさんの人に手にとってもらえるように、「ゆるさ」を大切にしました。学習帳というイメージを踏襲し、ためらいなく書き込んで使ってもらえるような仕組みにし、老若男女に受け入れられるデザインをめざしました。
創意工夫
【プロジェクト】電通とNPOがお互いの専門性を持ち寄った共同プロジェクトに。電通とNPOのメンバーで委員会を設立し、プロジェクトの骨子、テキスト、セミナーを開発しました。「基礎となる考え方から系統立てて分かりやすく整理」「開催地ごとに課題やニーズを聞きカスタマイズ」「自分ごと化してもらうための個人・グループワーク開発」など工夫をおこなっています。 【新テキスト】ためらいなく書き込んで使ってもらえるよう、表紙に団体名・氏名・セミナー受講日・講師名をまず書き込む学習帳のようなデザインに。また、あえて隙のあるデザインにしました。ダイバーシティにも配慮。モノクロコピーをしても読める色の掛け合わせ、文字の読みやすさを意識したり、手にとる人が好きな色を選べるように4色展開になっています。使っている用紙も、厚過ぎると書き込むのをためらうのではと、少し薄いものを使用しノート感を担保しています。
仕様
広告づくりのノウハウが詰め込まれた新テキストは「考え方篇(伝えるために大切にしたいこと)」「実践篇(もっと伝えるために)」「発展篇(世の中へ広げるために)」「協力篇(支援者を増やしていくために)」の4篇、19のコツで構成されています。毎年、公募をおこない開催地域を決定。地域ごとに、課題やニーズをヒアリングし、教材・副教材や構成(ワークショップなど)をアレンジ。講師が出向きセミナーを実施します。
どこで購入できるか、
どこで見られるか
毎年、事務局・日本NPOセンターにて開催希望地を公募。事務局にて選考し全国で開催。
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
五十嵐 太郎岩佐 十良藤崎 圭一郎山崎 亮
評価コメント
電通が日本各地のNPOを対象にセミナーを実施し、広報、課題解決、組織形成、資金獲得などのノウハウを伝えるプログラムである。すなわち、会社が得意とするコミュニケーションの分野を社会貢献にうまくつなげている。これはすでに2005年に始まり、継続的に開催し、今年で12年目を迎えるという実績も高く評価された。また社員が改定を重ねながら制作したテキストも明快にわかりやすくデザインされていることも効果的である。
