GOOD DESIGN AWARD
受賞ギャラリー
2015
グッドデザイン金賞
乗用車
ミライ

分類タグ

モビリティ

事業主体名

トヨタ自動車株式会社

受賞番号

15G060610

受賞対象の詳細

将来の有力なエネルギーである水素を空気中の酸素と化学反応させて自らが発電して走り、優れた環境性能と、利便性や走る楽しさもあわせ持つ、モビリティの新しい幕開けを告げるクルマ。自社開発の新型トヨタFCスタックや高圧水素タンクなどで構成する燃料電池技術とハイブリッド技術を融合した「トヨタフューエルセルシステム(TFCS)」を採用。内燃機関に比べてエネルギー効率が高く、走行時にCO2や環境負荷物質を排出しない優れた環境性能を実現するとともに、3分程度で水素満充填できるなど、ガソリンエンジン車同等の利便性を備えている。さらに燃料電池自動車として独自のデザイン様式に挑戦している。

※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります

プロデューサー

トヨタ自動車株式会社

ディレクター

トヨタ自動車株式会社 デザイン本部 本部長 専務役員 福市得雄

デザイナー

トヨタ自動車株式会社 デザイン本部 トヨタデザイン部

詳細情報

発売

2014/12/15

価格

7,236,000円 (消費税込み / 北海道、沖縄は価格が異なります)

販売地域

国内・海外共通仕様

背景

クルマを取り巻く環境課題は厳しく、クルマが100年後も人々に役立ち、感動を与えられる存在であり続けるために、エネルギーのあり方、クルマのありようが今まで以上に問われている。水素は地球上で最も豊富に存在する元素の1つで、燃料電池自動車(FCV)はその水素を燃料としたクルマである。FCVの開発に取り組むことは、水素エネルギー社会実現に向けた第一歩につながる。

経緯とその成果

水素エネルギー社会実現の先駆者として「知恵をカタチに」をテーマに「一目で判る新たな価値」をデザイン

デザイナーの想い

異常気象や環境汚染と言ったいわゆる環境問題が身近な“実感出来る問題”となって久しい。また国内においては度重なる深刻な災害もあり、我々生活者は何となく暗く閉塞感を感じる生活を余儀なくされている。そうした中、100年に一度のエネルギー革命と言われる水素社会の実現に向けたプロジェクトへ参加する機会を得た。「明るく夢のある未来の実現に向けた第一歩」そうした想いを、MIRAIのデザインを通じ発信したかった。

企画・開発の意義

FCVの研究開発の特徴は、多くの新規技術と共に、インフラ、社会的価値までのコンテンツも含めた開発を伴う新しい様式の事業形態となっており、デザインに対しても独自のデザインが期待されている。こうした期待に応えるため、最先端の技術・知見が具現化された価値を見せる、新たな社会を想起させる新しい様式のデザインを追及した。

創意工夫

外形デザインでは「FC独自の技術・システム」を「大胆に解釈」し、「巧妙かつ明快に表現」した。具体的には燃料電池に着目し、「大胆な解釈」として「空気を吸い込み、水を出す」知恵をカタチにすることで、「一目で判る新たな価値」の具現化を図った。フロントでは、パッケージの特徴であるサイドラジエターに着目、冷却の為の空気を入れる技術・知恵をカタチにした左右のグリルを強調することで新たな様式にチャレンジ。サイドでは、乗客を包み込むボディおよびキャビン部を「水」を感じさせる流麗なウォータードロップ(水滴)をイメージした形状とし、それを燃料電池や水素タンクなどFCユニットが支える明快な立体構成とすることで、FC独自の技術・システムの見える化を図った。内装デザインでは、FCVパッケージの特徴を活かした心地よい空間のあり方を機能単位・部品構成・素材などについてゼロから発想・アプローチを展開した

仕様

全長4890mm 全幅1815mm 全高1535mm 車両重量 1850kg

どこで購入できるか、
どこで見られるか

全国のトヨタ店ならびにトヨタペット店
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

審査委員の評価

担当の審査委員

森口 将之青木 俊介根津 孝太羽藤 英二原 研哉

評価コメント

燃料電池自動車は、水素タンク、燃料電池スタック、モーター、バッテリーなど、多くの機器を車体に搭載しなければならない。それをセダンタイプにまとめた工夫は大いに評価したい。スタイリングについては、初代プリウスがそうだったように「洗練の可能性」を感じるものであるが、機器の冷却のために必要なフロントの大容量エアインテークは、今後の燃料電池車のシンボルとなり得る可能性を感じた。さらに数年前まではリース販売で約2500万円だった価格を、上級セダンと同等の数字に抑え、他業界と共同でインフラ構築を積極的に進めるなど、本気で水素社会を構築していこうという姿勢も評価に含めた。
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