受賞ギャラリー
2024
グッドデザイン・ベスト100
洋菓子ブランドブランディング
不二家洋菓子店のリブランディング
受賞対象の詳細
不二家洋菓子店のリブランディグプロジェクト。 創業理念「お菓子で世の中を幸せにしたい」を具現化し、たくさんの人を笑顔にしていくためにvisual identityを再設定。店舗デザイン、商品パッケージ、包装ツール類、他、TVCM、イベント、オンラインなど、すべてのブランドプロモーションを統一した。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
デザインのポイント
- 様々なマークが混在していたため、逆に使い難い状況と、ブランドとしての統一感が薄れている状況を整理した
- 認知度の高いペコちゃんの舌を出した口元を記号化することで、誰もが一目で不二家だと認識出来るVIを制作
- 最も重要なFマークは可変せず、コーポレートマーク的に扱うことで長い歴史のある不二家の信頼感を表現した
プロデューサー
株式会社クオラス 佐藤貴広
ディレクター
株式会社クオラス 大内健太郎
デザイナー
株式会社6D-K 木住野彰悟、榊美帆、廣山鈴佳

詳細情報
利用開始
2023/09
価格
オープンプライス
設置場所
日本国内のすべての不二家洋菓子店、不二家洋菓子ブランドの商品
背景
100年以上の歴史を持つ、不二家洋菓子店。「お菓子で世の中を幸せにしたい」という創業当時からの理念のもとに、常に品質向上に取り組み、商品をアップデートし続けてきた。しかし、日本中に店舗を展開し、さらに歴史が長い故、各店舗によってロゴや店舗デザインが次第にバラバラになってしまったことが課題だった。 きっかけは、新型コロナの流行。マスク着用の影響で、笑顔が少なくなったと感じる人が増えていた。そこで、新型コロナ収束のタイミングで、日本中を笑顔にするリブランディングプロジェクトをスタートさせた。
経緯とその成果
不二家は「お菓子で世の中を幸せにしたい」という創業当時からの理念を体現するため、不二家のキャラクターであり、象徴である、ペコちゃんに目を付けた。ケーキのおいしさや楽しさを表現したこの笑顔は、不二家が目指す世界観そのものであると捉え、ペコちゃん口元を記号化しスマイルマークを新たに制作。新たに制作したVIは、店舗デザイン、ショッパーデザイン、パッケージデザインに踏襲され、段階的に日本中の店舗へと展開。このプロジェクトにより、不二家洋菓子店の売り上げは昨年比119%に。
仕様
すべてのブランディングと商品展開におけるVIデザイン ・全国の不二家洋菓子店および、不二家洋菓子ブランドのすべての商品パッケージ、包装紙ほかのすべてのツール類 ・TV-CM、イベント、オンライン広告などすべてのブランドプロモーション
どこで購入できるか、
どこで見られるか
全国の不二家洋菓子店の店舗および、販売商品 / テレビCMほかブランドプロモーション全般
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
評価コメント
100年以上の歴史を持ち、日本人なら誰もが知るブランドのリブランディング。想像しただけでもこの仕事の難易度の高さが想像できる。そんな前提の中、象徴的なマークが生まれた。とてもわかりやすく覚えやすいデザイン。そして、あのブランド!と一瞬にしてわかる視覚伝達スピード。高度なデザインの力が発揮された仕事だ。そして、新しいデザインが、インナーブランディングにも繋がり、創業当時の「笑顔を増やしたいたい」という思いを、改めて社員一人ひとりが考えるきっかけにもなっている様に思う。思い切りの良いこのデザインを選んだ、企業の勇気も素晴らしく、売り上げにも結びついていることが、デザインが機能している証拠だと思う。
