「かべぴた」は、コマツ株式会社と同志社大学が産学連携で開発した「テクスチャ」に着目した革新的な識別アプリです。スマホで施工済みの内装壁紙を撮影するだけで、AIが数秒で品番やメーカーを識別し、従来の数時間かかる手作業を大幅に短縮します。識別課題を有する業種にとって、時間と労力、コストを飛躍的に短縮するツールです。

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コマツ株式会社　代表取締役　小松智　＋　同志社大学　理工学部　インテリジェント情報工学科　知的機構研究室　教授　奥田正浩

コマツ株式会社　取締役　小松真理

2024/01

(当面の間は、無償提供)

インテリア、建設業では、施工済建材の品番識別が長年の課題でした。仕様書を紛失すると、現場へ重いカタログを持参し、人力で識別作業を行うしかなく、精度も属人的で誤差がありました。この非効率な作業は多大な労力を要し、技術的な解決策がないため、長らく放置されてきました。コマツ株式会社代表取締役の小松は、30年近くの経験の中で、多くの優秀な人材が単調な作業に疲れ、業界から離職していく姿を見てきました。若者が早期に仕事の喜びを感じるには、IT化、DXによって非効率な作業を削減することが必要です。同志社大学、奥田教授との出会いを通じ、従来の方法と異なる新しい識別技術を確立することで完成した「かべぴた」は、労働時間の短縮、現場への車移動によるCO2排出削減、正確な識別による廃棄資材の再利用など、労務改善、SDGsに多くのメリットをもたらします。 この技術は、たくさんの未来を変えるデザインです。

熟練工でも識別が困難な家庭用壁紙の識別課題を解決するには、従来の技術では精度が不十分で、高精度な画像識別プログラムが必要でした。同志社大学 理工学部 インテリジェント情報工学科知的機構研究室 奥田教授と共同で、色や形だけでなく、素材感を識別する基幹システムを開発し、特許出願に至りました。このシステムは識別精度90％を超え、識別時間は数秒という性能を実現しました。 次に、識別課題を解消したい業者や消費者、全年代向けの操作画面を目指し、視認性の高いボタンで手軽な操作を実現するために試行錯誤を重ね、特許技術を内包したアプリ「かべぴた」をリリース。アプリにはメモ機能を搭載し、作業現場の詳細を保存することで手帳が不要になり、事後の検索も容易です。また、画像転送機能を利用することで、遠隔地の資材の識別も可能となり、労力、時間、距離、移動、コストなど、さまざまな制約から解放されました。

【ターゲット】住宅や店舗に貼られている壁紙のメーカーや品番を知りたいという識別課題を抱える建設業、インテリア業、工事業、不動産・賃貸オーナー、デザイナー【ターゲット年代】いつでも誰でも簡単に使える全年代対応【利用範囲】住宅、店舗、ホテル等、品番を知りたい壁紙が貼られている場所【動作環境】 iPhone用 iOS6.0以上、Android用 Android OS5.0以上