受賞ギャラリー
2024
グッドデザイン賞
戸建分譲住宅
クリップス・平和台 空と緑のまちなか暮らし
受賞対象の詳細
緑溢れるオープンスペースを中心とした5区画の分譲地計画である。建物と植栽配置の工夫により、ウッドデッキが繋がり合うコミュニティゾーンは自然な交流が生まれる。その配置を生かし、建物に屋上庭園を設け、適度な距離感を保つプライベートゾーンを創り出した。都市の中で空と緑の自然を感じ、交流を育みながら暮らしを楽しむ分譲地である。
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デザインのポイント
- 建物やカースペース・植栽配置を工夫し、街区中央に街の喧騒から離れた緑のオープンスペースを生み出した。
- オープンスペースへデッキが伸びるように集まり、住民同士がふれ合えるコミュニティゾーンを創り出した。
- 低層の街並の屋上空間を活用し、開放的な空の庭が点在するようにつながるプライベートゾーンを創り出した。
プロデューサー
株式会社マルジェ 佐々木宏
ディレクター
株式会社マルジェ 影山稔、松田忠之∔株式会社よねくら工務店 米倉末廣+ 東邦レオ株式会社 片山隆史
デザイナー
株式会社ジェノス 的場亮則、久古健太郎、毛利尚徳+東邦レオ株式会社 片山隆史+江原登紀夫

詳細情報
発売
2023/10
価格
オープンプライス
設置場所
東京都練馬区北町8-2
背景
東京のような過密した都市の区画計画やプランニングは経済合理性とプライベート性を重視して行われるため、狭小地で外に対して閉じ、内部も閉塞感を感じる家となることがほとんどである。しかし、まとまった住宅地開発を行うにあたり、一邸ではできない集まることから生まれる開放感や触れ合い・街との接点づくりを行いたいという想いが社内で高まっていた。今回は地区計画により100㎡の敷地面積の最低基準が定められていることに着目した。その敷地条件から各々の庭はほんの少しずつ確保できるが、ぽつんと点在し活用されることが少ないため、積極的に使いたいと思うふれあいの場としても機能する庭の検討からPJを開始した。また、第一種低層住居専用地域という用途地域にも着目をした。周辺は2階建の中に3階建が点在し、都内の中でも空ヘの開放感が感じられるエリアである。この空を最大限に活用した開放感を感じるプランニングも同時に検討を進めた。
経緯とその成果
今回は四方を道路で囲われた立地環境である。まず建物を建物を道路側へ寄せて各邸の小庭を街区中央に集め、都市の喧騒から離れたまとまったオープンスペースとなるように配置を行った。そして、各邸から中心へ伸びてくるようにウッドデッキを広げて植栽と絡ませ合い、庭の広がりとともに隣家同士や近隣との接点を育むコミュニティゾーン「ふれあいデッキ」を創った。そして、建物を道路側へ寄せたことにより、各邸の隣棟間隔が広がって適度な距離感が生まれ、南接道の3邸は北側が開放されたことにより厳しい高度斜線(5M+1:0.6勾配)がかわしやすくなった。それを生かして都市の空を最大限に楽しむために、各邸に屋上空間を設けた。適度に離れた屋上空間は隣家の気配を感じながらも高いプライベート性が確保された「そらにわ」が生まれた。このように地上と屋上を活かし合い暮らす、開放的な暮らしのシーンを描く都市型分譲住宅を創り出した。
仕様
土地面積:105.29㎡(A・E・D号棟)~105.30㎡(B・C号棟)、延床面積:104.49㎡(A号棟)~105.16㎡(D号棟)、建蔽率:50%(角地60%)・47.70%(A号棟)~56.16%(C号棟)、容積率:100%・99.24%(B号棟)~99.88%(D号棟)、工法:木造軸組2階建SD貼(リシン吹付仕上)、屋根:ガルバリウム鋼板、断熱等級5・一次エネルギー消費等級6
どこで購入できるか、
どこで見られるか
東京都練馬区早宮2丁目17番33号
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
評価コメント
コモンとプライベートを立体的視点から豊かに作り上げた点を評価した。5つの分譲住宅の中央に、各住戸区画をまたがる「ふれあいデッキ」を設け、交流の場とした。各棟のリビングは、1階と2階にあえてずらして配置することでプライバシーにも配慮している。各住戸に設けられたルーフテラスも、塔屋の配置等によって互いに適度な距離感が作られていて、自然なコミュニケーションが生まれることが期待される。
