受賞ギャラリー
2023
グッドデザイン・ベスト100
家具
ENシリーズ
受賞対象の詳細
深澤直人氏、ジャスパー・モリソン氏と協働しているMARUNI COLLECTIONに3人目のデザイナーとして加わったセシリエ・マンツ氏。シンプルさと柔らかさを纏いながら、ディテールに繊細な技を利かせた独創的なデザインの家具シリーズが誕生した。やわらかな雰囲気が全体に広がっていくような、人と空間を穏やかにつないでいく。
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デザインのポイント
- テーブルの天板やチェアの背もたれは、ソフトさとシャープさが溶け合い、柔らかな輪郭を浮き立たせている。
- テーブルとチェアの脚は、内側へ45度削り落とした面取り加工があしらわれ、工芸的な温もりを感じられる。
- チェアの背もたれや座面には、無垢材を繊細な三次曲面に削り出して作られ、座り心地に配慮している。
デザイナー
セシリエ・マンツ

詳細情報
発売
2022/04/18
価格
101,200円 (チェア / 484,000円 ~ ラウンドテーブル)
背景
マルニ木工との初めてのミーティングの後、一緒に作るのはラウンドテーブルがいいと思いました。 家具の中でも椅子は頂点に位置づけられるものですが、テーブルも、食事、遊び、仕事、家族や友人と過ごす時など、日常生活のさまざまな場面で中心となる重要な家具なのです。 ラウンドテーブルは、「一緒にいる」というある種の一体感を生み出します。単純に丸い形がそうさせるのかもしれません。そして、木の椅子は家具コレクションの原型になるもので、そこになければならない「ふつうの」椅子であり、それを目指した椅子をデザインしました。 マルニ木工は、広島地域との強い結びつき、そして国際的な場面での明快な表現と強烈な存在感が特徴的だと考えます。それは伝統的な手仕事と現代の技術を同時に取り入れるというマルニ木工のあり方にも表れているのではないでしょうか。 - Cecilie Manz
経緯とその成果
丸みを帯びたかたちや雰囲気がインスピレーションになり、背中を包み込む心地よいクリスモスチェアのような背もたれや、精緻な面取り加工が施されることによってソフトさとシャープさがうまく調和したループ状のレッグフレームを用いました。椅子のサイズや表現は控えめでありながら個性も感じられて座り心地がよく、また、明るい色調で木質の均一なメープル材を使用することで繊細な色との調和も取れます。 ナチュラル仕上げの木の椅子は全体のベースとなるものですが、下地が見えないような不透明の色を付けると、輪郭が鮮明に見えてきます。「デザイン」そのものが明確になります。
仕様
<チェア(板座)> 寸法:W507×D486×H733×SH450 mm 主材:メープル 重量:6.0 kg <ラウンドテーブル140> 寸法:W1,400×D1,400×H725 mm 幕板下部高 693 mm 主材:メープル・メープル集成材 重量:48.0 kg
どこで購入できるか、
どこで見られるか
マルニ木工ショップ・ショールーム(東京・大阪・広島・福岡)、国内外インテリアショップ、大手百貨店、他
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
山﨑 宣由小林 マナ柳原 照弘吉田 貴子
評価コメント
ENシリーズは、デンマークを代表するデザイナーのセシリエ・マンツを起用してデザインされた椅子とテーブルのシリーズだ。四角と円形をモチーフにしたデザインでシンプルながらも最新の技術と職人技が光る家具である。エッジを面取ったテーブルの天板のシャープさや脚の面取り加工、背中を包み込むラウンドした特徴的な背、脚はわずかに傾斜し、面取りされていて繊細なディティール。見た目には強い主張はしていないという点がセシリエ・マンツらしい解答だろう。
