GOOD DESIGN AWARD

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2021

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

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受賞対象名
スポーツ観光拠点施設 [湖の駅さめうらカヌーテラス]
事業主体名
土佐町
分類
公共の建築・空間
受賞企業
株式会社東京アーキテクツアンドアソシエイツ (東京都)
和久田幸佑建築設計事務所 (東京都)
受賞番号
21G141311
受賞概要
2021年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

高知県土佐町で四国の水瓶であるさめうら湖の豊かな環境を活かし子供から大人までがカヌーに親しみながらカヌー競技の振興を行うことができる公共施設である。町のアウトドアアクティビティや農業・自然体験などを通じた交流人口拡大を目的とし、おおらかな大屋根の下の空間が担うスポーツ観光拠点施設としての機能を同時に果たすものである。

デザインのポイント
1.中山間過疎地域におけるカヌー振興とスポーツアクティビティを軸とした交流人口拡大の実現を担う伽藍堂空間
2.建築が自然を切り取るのではなく、既存環境と建築が混ざり合う中に生み出された多様な場所性
3.深い軒下に様々な中間領域を生み周辺の山々の稜線と呼応しながら元の地形を呼び覚ます大屋根
プロデューサー

土佐町

ディレクター

株式会社東京アーキテクツアンドアソシエイツ 代表取締役 伊原慶+和久田幸佑建築設計事務所 代表 和久田幸佑

デザイナー

株式会社東京アーキテクツアンドアソシエイツ 代表取締役 伊原慶+和久田幸佑建築設計事務所 代表 和久田幸佑

TA+A 伊原 慶 / 和久田幸佑建築設計事務所 和久田幸佑

詳細情報

https://mizuuminoeki.jp

利用開始
2020年9月
販売地域

日本国内向け

設置場所

高知県土佐郡土佐町田井146-1

受賞対象の詳細

背景

3700人の過疎中山間地域において良質な練習環境であるさめうら湖を活用した競技カヌー振興に活路を見出そうとしていた地域である土佐町に対し、基幹となるカヌー強化施設の機能に加え限られた床面積を利用し地域観光のアクティビティの発信拠点を併設する事が自律的な施設運営と交流人口拡大を実現する方策である事が計3回実施した地域住民とのワークショップで顕在化した。特に地域案内をする魅力的な「道先案内人」が数多く存在した事が地域の特別な資源となった。事業収支計画策定や地域創生関係交付金助成にも設計者として寄り添い町役場と二人三脚で計画を進めた。周囲の山並みに馴染み浮遊する大屋根の下に現れる中央の開放的な伽藍堂空間は、雄大な湖面への眺望を獲得するとともにスポーツ観光拠点施設として様々な利活用を受容する柔軟な場所となった。

経緯とその成果

中山間地域は場所の大半が山である。山々の間に川が流れ、川と山の間の平地に集落が形成される。自然環境に僅かに手を加え、自然と一体の新たな生活環境を獲得している。地形とダムが一体に混ざり雄大な湖面環境を形成した嶺北地域の景観の中に、切り開かれた人々の生活が一体的に融合し新しい生活環境を形成している。青少年等の家として役割を担った旧さめうら荘が隣地に移設され顕わになった段差や擁壁等の微地形と変形した地型に、それらを紡ぎ合わせるように建築を挿入した。建築が環境を切り取るのではなく、既存環境と建築が混ざり合う中に多様な場を生み出したかった。ウッドデッキによる雛壇状の段差はガイド出発前のレクチャーに使われ、敷地内の段差を解消するスロープが湖面を望む展望デッキとなり、浴場だった部分の凹みはそのままカヌーのパドルプールに利用される。大屋根の下にはそれらの様々な場所性が内外を問わず敷地全体に立ち現れている。

仕様

敷地面積:1363.48m2 建築面積:482.69m2 延床面積:412.0m2 主体構造・構法:鉄筋コンクリート造一部木造+鉄骨造 階数:地上1階

どこで購入できるか、
どこで見られるか

新建築2020年11月号、建築技術2021年1月号、ELLE DECOR2021年4月号
TA+A
和久田幸佑建築設計事務所
architecturephoto

審査委員の評価

さめうら湖という地域固有の資源を活かすコンテンツとしてカヌー競技の振興に着目し、中山間地域における交流人口拡大と新たな観光産業の育成によって、都市経営を改善しようとするチャレンジです。建築的には、前面の湖の風景に大きく開き、背後の山並みに呼応するような不定形な切妻屋根の形状が、中山間地域の素朴な暮らしに呼応しているようで、美しい風景をつくりだしています。今後将来、さめうら湖がカヌー競技の聖地としての立ち位置を獲得し、日本中、世界中からアスリートやカヌーファンが集まるような場に成長していくことを期待したい。

担当審査委員| 伊藤 香織   五十嵐 太郎   西村 浩   平賀 達也  

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