受賞ギャラリー
2021
グッドデザイン賞
レディシェーバー
Panasonic レディシェーバー ES-WL80,ES-WL60
受賞対象の詳細
米国の女性に向けた体毛ケアシェーバー。体毛処理の方法は地域ごとに異なっており、米国では主にシェーバーで体毛を処理することが主流である。肌に優しい機能と清潔で優しくシンプルなフォルムとカラーにより、初めての方でも優しく簡単に安心して全身のムダ毛処理が出来、永く使って頂くことが出来るデザインを目指した。
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デザインのポイント
- 脚や腕など、どんな部位・角度でも肌に当てやすく、持ち方に自由度を持たせたグリップ形状
- 刃への恐怖感を払拭する、施術ヘッド周りから持ち手までをシームレスに繋いだやわらかな印象のフォルム
- 洗面空間や使用シーンにフィット、清潔感と優しく安心感のあるCMF
プロデューサー
パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 ビューティ・パーソナルケア事業部 林眞一
ディレクター
パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 デザインセンター 石倉幹泰
デザイナー
パナソニック株式会社 くらしアプライアンス社 デザインセンター 松永春香
発売予定
2021/08
価格
オープンプライス
販売地域
海外向け
背景
体毛処理は高い頻度で行う行為であり、綺麗に毛を処理したい一方で肌を傷めたくないというニーズが大きい。特に初めての方が刃に対しての恐怖感が大きいことと、「デリケートな部位など体毛処理は恥ずかしい」「人に知られたくない」というネガティブな感覚を持たれている方が多いことから、「自分をケアする特別な時間」としてポジティブに捉えてもらえるような、日々のケアがしやすいボディシェーバーが必要と考えた。また、主にファーマシーで売られ、当社現行機種含めて店頭で目立つことを重視した商品が多い中、日常のくらしシーンに寄添ったあり方を重視したデザインへの転換が必要と考えた。更にコロナ禍で、自分で毛の処理をする方の増加や、部屋にいる時間が増えたことにより、よりくらしに調和した商品のあり方が求められた。
経緯とその成果
肌へのダメージを抑えつつ一度に広い面積を処理できるよう、大きな刃を採用しているが故に、見た目で刃に対しての恐怖感を感じやすいのが課題だった。刃を包み込むやわらかなフォルムに拘り、ヘッドの大きさを感じさせない優しい印象にし、持ち手はストレートに繋ぎながら断面をD形状にしたことによって握り心地がよく、どんな角度でも持ちやすい使用感を実現した。また、ターゲットの米国若年層の女性が、清潔で安心して使え、くらし空間にも調和する優しいCMFも追求。ユーザー調査では、洗面台や風呂の棚に置く人が多く、狭いスペースで場所を取ることの不満が多かった。本体自体を狭い場所に立てておける自立できる重心バランスを追求。使用後も逆立ちで水を切りつつ省スペースで乾かせるように、置台にもなるヘッド部保護キャップ形状も提案。充電時もコードなど邪魔にならないよう、コンセント直付けでさっと充電できる充電器も配慮した。
仕様
本体寸法: 約高さ159×幅56×奥行51(mm) 約150g
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審査委員の評価
担当の審査委員
石川 俊祐秋山 かおり石川 善樹中坊 壮介
評価コメント
文化や地域によって求められる処理の仕方が異なる女性用のシェーバー。既に20年近い現地米国での実績を持ちながら尚丁寧なヒアリングを経てリファインされた製品。もともと持っていた上下左右様々な方向に可能とさせていたヘッドの可動域を見直し、上下サスペンションのみとすることで使いやすさを追求、同時に隙間が少なくなり衛生面も向上した点などは、成熟した業界において求められる潔いアプローチと感じられた。また従来品はスタンドが別となっているケースが多いが、キャップにスタンド機能を持たせ上下を逆に設置させることで美しい佇まいとなっている。清潔で安心感のあるラベンダー・ミントグリーンカラーの選定とのことだが、それぞれヘッドとグリップへの色の配し方に異なるパーツを用いており「高級感」と「親しみ」を表現し分けている点にも開発者の心意気が感じられた。
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