受賞ギャラリー
2021
グッドデザイン・ベスト100
ロボット
交通安全アドバイスロボ Ropot
受賞対象の詳細
小学校低学年をターゲットにした交通安全意識を高める為の新しいアイディア。ランドセルの肩ひもに取り付け、親が事前に登録した地点を振動で知らせて注意を促します。後方より近づく車や自転車も違う振動を使って知らせることが出来ます。スマホアプリで行動履歴を確認可能で、親子のコミュニケーションによる安全確認の習慣づけに役立ちます。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
デザインのポイント
- 児童が毎日身に着けたいと思えるような、「愛着」を感じてもらえるデザイン。
- 目に見える部分の色と発光パターンで、システムの状態を表情として伝えるユーザーインターフェース。
- ランドセルに簡単に取り付けられるコンパクトなサイズ、ワンタッチで本体が着脱が可能な構造。
プロデューサー
本田技研工業株式会社
ディレクター
株式会社本田技術研究所 デザインセンター エグゼクティブチーフエンジニア 三輪幸治
デザイナー
株式会社本田技術研究所 デザインセンター ライフクリエーションデザイン開発室 ERデザインスタジオ 若田邦治、才津優/アドバンスデザイン室 ビジュアライゼーションスタジオ 大門路人

詳細情報
利用開始
2021/05/31
価格
(有償モニター 月額)
販売地域
国内
背景
歩行中の交通事故による死傷者は7歳児が突出して多く,”魔の7歳”とも呼ばれている。その交通事故の犠牲者を減らすために、安全確認の習慣づけを促す機器としてデザインされた。GPS等のセンサーを身に着ける場所としてランドセルの肩ひも部分に装着するアイディアを採用。毎日身に着けてもらうことが重要と考え、「愛着」をキーワードに掲げてデザインを進めた。その結果、生命感を感じる全体フォルムと表情を模したUIにより、あたかも”肩に乗る小さな相棒”のような存在となっている。また、スマートフォンを通じて安全確認の行動履歴を確認できるアプリケーションも同時にデザイン。親子のコミュニケーションを自然に促す、シンプルでわかり易く、親しみやすいGUIを実現した。
経緯とその成果
開発初期の試作機はランドセルの肩ひも部分に装着するには大き過ぎ、また少々無骨なフォルムであった。そこで、ユーザーとなる小学校低学年親子の感覚に寄り添ったデザインコンセプト、“Minimum & Friendly”を定めデザイン開発をスタート。具体的には ①肩に乗る姿が自然なサイズ ②親しみやすい「愛着」のわくカタチ ③表情を感じさせるUI のポイントを掲げた。同時に”肩に乗る小さな相棒”をキャッチコピーに定め、開発チームが一丸となって改良に務めた。尚、本体のカラーリングは目立つ=安全との理由でREDを採用。成果として、実証実験テストに参加いただいたユーザーから本体デザインやスマートフォンアプリに対する高い評価を得ている。
仕様
サイズ:58.5mm×52.5mm×81mm、重量:160g、バッテリータイプ:充電式リチウムイオンバッテリー
どこで購入できるか、
どこで見られるか
-
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
本田 敬安東 陽子岡本 健服部 滋樹
評価コメント
単独での行動が増えていく小学生低学年の通学時の危険性を考慮し、歩行時に様々なリマインドを促す機能が小さな製品に集約されている。クルマの安全性能の向上だけでなく、その外側の環境にも目を向けた自動車メーカーならではの新たな価値提案を高く評価した。子供の肩の上に乗せることを想定して生まれたであろう豊かな表情のプロダクトも愛らしく、専用のアプリを用いた親子での振り返りなども含め、愛着を持って家庭に取り入れられることを期待したい。
