GOOD DESIGN AWARD

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CC

2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
お菓子工房 [みいちゃんのお菓子工房]
事業主体名
杉之原 千里
分類
商業のための建築・空間・インテリア
受賞企業
株式会社ALTS DESIGN OFFICE (滋賀県)
受賞番号
20G161044
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

精神障害と闘う12歳の女の子が、お菓子づくりの才能を開花させたことをきっかけにお菓子工房を建てることとなりました。 10歳からお菓子づくりを独学で勉強し、「パティシエになってみんなを笑顔にしたい、いつか自分のお店を持ちたい」という夢を実現させるため、だれもが立ち寄りたくなるお菓子工房の計画を行いました。

デザインのポイント
1.建物の半分をガラス張りとし、抜けを作ると共に、もう半分に機能を取り込みプライバシーを確保
2.地域に開く:外と中が緩やかに繋がることにより、人が自然と立ち寄りたくなる建物
3.社会適用訓練の場:重度な障害を乗り越えるため、お客さんの気配を感じながらお菓子作りをする空間へ
プロデューサー

杉之原千里

ディレクター

株式会社ALTS DESIGN OFFICE 水本純央

デザイナー

株式会社ALTS DESIGN OFFICE 水本純央

株式会社 ALTS DESIGN OFFICE 水本 純央

詳細情報

https://alts-design.com/works/

利用開始
2020年1月26日
販売地域

日本国内向け

設置場所

滋賀県

受賞対象の詳細

背景

近年、様々な症状に名前が付けられ、発達障害や精神障害と判断される子供が増加しているように感じます。重度の症状と闘う子供たちは親や周囲の助けが必要になり、社会に適応していく術を見つけることができず、自立が難しく悩まれる方も多いでしょう。 そんな中出会ったのが、”場面緘黙症”と闘いながら、お菓子づくりの才能を開花させたことをきっかけに、『パティシエ』の夢を持つ女の子"みいちゃん"。 家族の助けを借りながら、マルシェなど移動販売の経験を積み、夢を叶えるべく日々お菓子作りに励んでいました。 少しでも、障害と闘う子供たち・家族の方に夢や希望を与えるきっかけ、背中を押すきっかけになるのならばとお菓子工房の建設を引き受けました。

経緯とその成果

みいちゃんの闘っている障害は、自宅以外の場所で体を自由に動かしたり、話したりする事が上手くできません。将来の目標は、3年後自立しお店を運営する事です。その為には、少しでも障害を克服していくことができなければいけません。 私たちは、みいちゃんが訓練できる工房を作る必要があると考え、工房は閉ざされた空間にするのではなく、開放感のある建物を計画しました。建物の半分をガラス張りにし、外から中の様子を見ることができるようにし、大きなスリガラスをもうけることで、直接的に姿を見ることは出来ないが、気配を感じながらお菓子作りをするような空間を作っています。また、限られた予算の中での計画だったので、コストを抑えるために天井は仕上げずに、構造材を見せっぱなしにしています。 外観も目の引くとんがり屋根で可愛さを加え、集客の手助けとなるように考えました。これから、少しづつ克服できることを願います。

仕様

17.46㎡ 平屋建て 木造

どこで購入できるか、
どこで見られるか

滋賀県近江八幡市  『みいちゃんのお菓子工房』
みいちゃんのお菓子工房

審査委員の評価

建築が幸せをもたらすとはこういうことなのかも知れないと思わせてくれた作品。精神障害で人と対峙することができないみいちゃんがお菓子づくりで輝ける場所を作り出し、この場所を通して間接的に社会との繋がりを持つことができていく過程が素晴らしい。このような場所を作ろうと立ち上がったご家族、そしてその気持ちを丁寧に汲み取りながら場所を作った建築家の共同プロジェクトに心が熱くなった。建築が持つ可能性を感じさせる素晴らしいプロジェクトである。

担当審査委員| 原田 真宏   遠山 正道   永山 祐子   吉田 愛  

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