GOOD DESIGN AWARD
受賞ギャラリー
2019
グッドデザイン賞
観光バス
アンピエッツァ

分類タグ

モビリティ

事業主体名

両備ホールディングス株式会社

受賞番号

19G090652

受賞対象の詳細

本製品は「バスで行く上質な大人旅行」をコンセプトにワンランク上のバス旅行を可能にする観光バスです。ゆとりある空間と使い勝手は目的地迄の時間をより快適にお寛ぎの上、旅への期待と思い出を増幅して頂きたいとの思いで開発した。ネーミング「Ampiezza yoyo」は旅が希望に満ち洋洋として広がりを持つようにとの願いを込めた。

※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります

デザインのポイント

  1. ゆとりを追求。シート間隔と座席幅を広げ空間の居住性を高めた。自動化などシートの操作性も高めた。
  2. 寛ぎを追求。シートをレザーと布地のコンビネーションに仕上げ、身体への触感とフィット感を高めた。
  3. 上質感を追求。木目ヘリンボーン貼りの通路、無垢木材の肘掛け。いずれもウォルナット柄で質感を高めた。

プロデューサー

両備ホールディングス株式会社 代表取締役社長 松田 敏之

ディレクター

両備ホールディングス株式会社 取締役執行役員 両備グループ経営戦略本部 清水 正人

デザイナー

両備ホールディングス株式会社 両備グループ経営戦略本部 クリエイティブサポート部 若林 栄治、矢崎 修央、太田 光俊

利用開始

2019/01/22

販売地域

国内

背景

これまでの観光バスの座席は4列45席が標準的であり、シート間の窮屈さ、シート座面の狭さ、座席への出入りの困難さなどに課題があった。特にシート座面の広さに対するご要望は強くあった。また、長時間の乗車で身体に負荷がかかり、高齢者をはじめとして、全てのお客様にとって快適な旅行が出来ていたとは言えなかった。或いは、手動での各種シート角度の調整や車内トイレ設備への不満なども課題としてあった。そこで、ゆとりを持たせた空間を創ることで、ストレスから解放され旅行に集中出来たり、同行者との会話をもっと楽しんだりすることが出来ないか。ファシリティを拡充させることでもっと快適で寛ぐことの出来るツアーを創ることは出来ないか。また、ひとりで参加下さるお客様も気軽にお楽しみいただけるように出来ないか。など、お客様が潜在的に持っていたご要望を捉え、当社のミドルクラス以上のツアー企画の専用車両としての開発に至った。

経緯とその成果

お客様のご要望は「ワンランク上のより快適な旅」である。ミドルクラス以上のツアー企画の場合、45人乗りという通常のバスの使用では、その価値を高めることは難しい。一方、ツアー企画の内容と乗車可能な乗客数は密接に関係している。そこで企画性と快適性を両立させることが出来るオリジナルの快適なシートレイアウトを考案。シートを3列、定員を24人乗りに設定、お客様が快適に過ごせるように前後のシート間隔を通常より13.5cm拡大、座席幅も7.5cm拡張させた。シートもオリジナルで開発しリクライニング、レグレストなど全ての調整を電動化する事で快適性を高め、室内の仕上げは優しさと温かさを感じさせる皮革や布地、木材などを使用する事で情緒性と機能性を高めた。アンケート調査からも、座面を広くした事、シート角度の調整を電動化した事に対し高く評価をいただいており、新しいバス旅行のスタンダード創りに活かしていく所存である。

仕様

上質な旅を実現するために3列全24席のゆったりとした快適空間の観光バスを創造した。シートの前後間隔、座席幅ともに拡大し、角度調整(リクライニング、レグレスト)は全て電動化を実現。温水洗浄機能付きトイレ、パウダールームを完備。簡単なお食事、ドリンクを提供するパントリーも完備。車体は三菱ふそうトラック・バス株式会社製「エアロクィーン」を使用。車体室内寸法は、幅231cm /長さ1086cm。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

両備ホールディングス株式会社 両備バスカンパニー 観光事業本部 にてツアーを購入可能。
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

審査委員の評価

担当の審査委員

菅原 義治川西 康之根津 孝太森川 高行森口 将之Hrridaysh Deshpande

評価コメント

観光バスは近年、座席を従来の4列から3列に減らすことで快適性を高めた例が多い。その中で本車両は豪華絢爛にならず、落ち着いた仕立てや色調とすることで、上質な空間作りを目指した点に好感が持てる。広くて清潔感のある化粧室は住宅と見紛う作りであり、床や肘掛けに起用したウォールナットの深みが、明るい空間の中で絶妙のアクセントになっている。目立つことよりも心地よく過ごしてもらうことを大事に考えた思想が伝わってくる。
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