受賞ギャラリー
2019
グッドデザイン賞
カメラ用交換レンズ
RFレンズ
受賞対象の詳細
レンズ交換式カメラ、EOS Rシステム専用レンズ。フォーカス・ズームに加えカメラ本体の露出などのパラメーターを変更できるコントロールリングを搭載し、システムとして優れた操作性を提供。EOSの基本思想である「快速・快適・高画質」をより高度なレベルへと導き、撮影領域を広げ、映像表現に新たなる価値を生み出すことを追求した。
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デザインのポイント
- 専用コントロールリングを新搭載。露出補正等、従来のカメラ本体での操作をレンズで行い快適な操作性を実現
- 永く使われ愛されるべく、無駄を排し、形を研ぎ澄ませ、細部まで誠実に作り込んだ端正な造形
- カメラからの着脱を容易にする造形で、カメラとレンズのマウント部に共通のアイデンティティーを表現
プロデューサー
キヤノン株式会社 常務執行役員 イメージコミュニケーション事業本部長 戸倉剛
ディレクター
キヤノン株式会社 理事 総合デザインセンター 所長 石川慶文
デザイナー
キヤノン株式会社 総合デザインセンター 五十嵐理彰、髙野盛司郎、松浦泰明、松尾貞治
詳細情報
発売
2018/10
価格
オープンプライス
背景
様々な機器で写真や映像を楽しむ機会が飛躍的に増加する中、専用機であるレンズ交換式カメラは「肉眼を凌駕するような高画質が見たい」などの顧客の声に応えるため、一層の高画質化が必要とされている。写真・映像表現の本質は光を操ることにあり、その要はレンズと考え、キヤノンは将来に向けてレンズマウントから見直すことで光学の可能性を広げた新システム”EOS Rシステム”を企画・開発した。新開発のRFマウントは、高画質レンズ設計の自由度を高める大きな口径とショートバックフォーカス、レンズとカメラボディー間の高速な新マウント通信システムという特徴を備え、さらなる高画質化と利便性の向上を目標とした。キヤノン伝統の、先端に赤いラインを配した最高性能のLレンズを本RFレンズにおいてもラインナップ。従来から続くEOSシステムに新たにEOS Rシステムを加えて撮影領域をさらに拡大し、撮影者の期待に応えていく。
経緯とその成果
全てのレンズに、フォーカス・ズームリングに加え、業界初の専用のコントロールリングを搭載。絞りやシャッタースピード、ISO、露出補正を割り当てられる。左手での操作が可能になり、撮影全体の快適な操作性を実現した。 フォーカス・ズーム・コントロールの3つのリングにはそれぞれに異なるローレットパターンを与え、指先の感覚で判別できるよう工夫した。コントロールリングについてはカメラ側の電子ダイヤルと同じ綾目ローレットにし、パラメーター調整という共通性を示した。レンズ交換カメラシステムの要であるマウントを象徴的にとらえ、カメラとレンズ双方のマウント部の金属に共通の意匠を施し、カメラにレンズを装着して初めて完成するこれまでにない造形表現を創出した。それが自社のアイデンティティーのマウントコアデザインである。またそのクランク状の切り欠きはカメラからのレンズ着脱を簡便にする役割も果たしている。
仕様
RF24-105mm F4 L IS USM:φ83.5mm×107.3mm、約700g RF28-70mm F2 L USM:φ103.8mm×139.8mm、約1430g RF50mm F1.2 L USM:φ89.8mm×108mm、約950g RF35mm F1.8 MACRO IS STM:φ74.4mm×62.8mm、約305g (最大径×長さ、質量)
どこで購入できるか、
どこで見られるか
キヤノンオンラインショップ、カメラ家電量販店、キヤノンショールームなど
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
片岡 哲石川 温緒方 壽人山﨑 宣由
評価コメント
同社が30年以上にわたって進化を重ねてきたEFレンズをレンズマウントから一新し、今後のデジタルカメラレンズの可能性をさらに広げることを目指した新レンズシステムである。さらなる高画質化を実現するための光学設計はもちろん、高機能化するデジタルカメラの進化に合わせた専用コントロールリングや通信システムを搭載。意匠面でも細部まで精緻な造形で完成度高くまとめられている点を評価した。
