当製品は常にフレッシュな雨水を約150ℓ貯めることができる、これまでにない家庭用雨水タンクです。貯めた雨水はもしもの断水時に日用水として利用でき、トイレ３０回分の水量となります。また雨がふれば貯水されるので長期的な断水にも効果を発揮します。新築住宅の外観を損なうことなく安定性・機能性を確保したデザインを採用しています。

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株式会社日盛興産　代表取締役　日高規晃

福井工業大学　笠井利浩、近藤晶

2019/08/29

60,000円 (予定)

国内

一般的な住宅の外構（雨どいのそば）

平成23年に起こった東日本大震災の際、当社から雨水タンクを購入していただいたユーザーから、雨水タンクがあったおかげで日用水が確保できたとの貴重な意見をいただいたことが、防災用雨水タンク開発のきっかけでした。この雨水タンクは、もしもの断水時に日用水の確保を目的とした防災用品として福井工業大学笠井教授と２年に渡り共同研究を行い開発しました。これまでの雨水タンクの給水・貯水方法は、庭木への水やり等で日常的に雨水を使用するエコユーザーを対象とした設計思想に基づいており、タンク内の雨水を使わず放置するとタンク内に溜まり沈殿した有機物が原因で水が腐敗してしまい、いざという時に使えないという問題があります。防災目的で雨水タンクを購入される方が、いざという時にしっかりと使えるようにするため、普段から貯めた雨水を使わず、一定期間メンテナンスをしなくても、きれいな水が貯水可能な雨水タンクを設計・開発しました。

普段から使用しなくともタンク内の水をきれいに保つために、雨が降る度にタンク内の水がスムーズに効率よく入れ替わるように設計しました。1時間あたり5~15mm程度の中雨で効率的に入れ替わります。また虫の死骸などの有機物をタンク内に混入させないように、分流器に１mmのフィルター構造を採用し、大きなゴミの流入を防止。5mm/h程度の少雨の時は、タンク内の水面に浮遊したゴミをオーバーフロー管上部のスリット部分から排出するように設計しました。さらに強雨の際は、スパイラル状の給水管によってタンク内に旋回流を発生させ、底に沈んでいた沈殿物を除去することができます。 タンク本体側面は強度確保と、上述の旋回流を阻害しない形状とするため円筒状で中央部をアーチ構造としました。またタンク底面をすり鉢状にすることで、架台との安定した連結と、メンテナンス時にタンク内の雨水を全量排水することができ容易に掃除が可能です。

【サイズ】高さ120cm 直径60cm 【 重量】15kg 【 貯水量】150リットル 【 材質】高密度ポリエチレン