GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
林業・建設業協働の家づくりモデル [自分の山の木で家づくり]
事業主体名
株式会社フォレストコーポレーション・工房信州の家
分類
ビジネスモデル
受賞企業
株式会社フォレストコーポレーション (長野県)
受賞番号
18G151198
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

県土の8割が森林の長野県。うち65%が私有林、1/4世帯が山主の地域もあるほど、山は県民にとって身近な資産であるべき存在だ。しかし現代において私有林の活用ルートはほぼ絶たれている。このビジネスモデルは林業(山守・製材所)と建設業(住宅会社)が協働し、地域材流通体制の確立と山の木活用のノウハウをマニュアル化することで、山の木伐採から住宅建設までのワンストップサービスを実現。さらに新築検討客とのタッチポイントで「持ち山の木で家づくりができる」選択肢の訴求を組み込み、山への意識改革や住まいの価値向上に寄与する。大手ハウスメーカー独壇場の住宅市場に一石を投じる、地域密着の家づくりモデルの在り方である。

プロデューサー

株式会社フォレストコーポレーション 代表取締役社長 小澤仁

ディレクター

株式会社フォレストコーポレーション 匠の技部門 山の木課 山岸徹

株式会社フォレストコーポレーション 代表取締役社長 小澤仁

詳細情報

http://www.kobo-shinshu.com/co_navi/ans20140918162055-682.html

利用開始
2004年4月
価格

0円 (基本的には追加料金なし、ただし伐採条件により別途費用が発生するケースあり)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

持ち山を資産に、マイホームを家族の宝にする、林業・建設業協働のワンストップサービス

背景

「持ち山があれば、その木でマイホームを建てる」という家づくりの形は、現代では夢物語に等しい。新築ラッシュに沸いた高度経済成長期に安価な輸入材利用へと流れ、国産材自給率は一時20%まで落ち込み、競争力のない地域材の流通販路は壊滅状態となった。森林資源はその価値を見失い、山には人の手が入らなくなり、林業は衰退の一途を辿っている。上伊那森林組合員を対象に行ったアンケートでは、山の手入れをしない人は55%、「タダでも良いから手放したい」など山を負の遺産ととらえる人は32%にも及ぶ。今や所有境界があいまいな山主や、持ち山の存在すら知らない若世帯も多い。本来の在るべき山づくり・家づくりを取り戻すことで、地域材の安定需要と雇用を生み明日の信州の風土を築くことは、地域に根差した企業としての使命である。さらには大手ハウスメーカーの画一商品との差別化により、地方建設業の生き残りのモデルケースにできると考えた。

デザイナーの想い

住宅展示場にお越しになったお客様に「山をお持ちではありませんか」「その木をマイホームに使いませんか」と声がけする住宅会社は、全国的に見ても当社くらいではないだろうか。山から住宅へつながるワンストップ体制の確立で持ち山の木での家づくりが手間なく出来、積極的な提案により潜在ニーズを掘り起こしている。この家づくりを経験すると、ユーザーの意識に変化が起こる。持ち山の木を使うとなると、それが若世帯の家づくりであってもご両親・祖父母まで参画し、家族総出で絆が育まれる一大イベントになる。住まい手は、先祖が植えた苗木から、信州の風土に育まれた木の家に住まう幸せが実感でき、マイホームがもっと大切になる。そして次の世代のために山を育もうと、これまで無関心だった持ち山へ継続的に目を向けるようになる。家づくり自体の価値が高まり、山が家族の資産になる、人・山・家の幸せな関係づくりにつながる取り組みだと考えている。

仕様

■使用樹種 杉・檜(根本及び途中の曲がり腐れがなく最小直径22cm以上・長さ3m以上のもの)、使用箇所 化粧梁・化粧柱(希望により丸柱加工も可能)、乾燥方法 天然乾燥または人工乾燥(着工までの期間により選択)■略歴 2003年 産地~製材~乾燥~プレカット~建設までをグループ化、2004年 自分の山の木で家づくり一棟目竣工、2006年 地元製材所二社と共同で県産材天然乾燥ストックヤード開設

どこで購入できるか、
どこで見られるか

「工房信州の家」住宅展示場(長野、上田、松本、諏訪、伊那)
工房信州の家ホームページ

審査委員の評価

日本の国土の大半は山で占められているということを知っている人は多くとも、「うちの山」を持て余している世帯が山間部を中心に多数あることを認識している人はそれほど多くはないのではないか。そのような脚光を浴びていない、しかし確実に存在する社会問題に正面から取り組んだのがこの会社だ。大切なその土地の資産である持ち山を、地域の企業を通じて、家づくりに活かすというビジネスモデルを構築し、社会の課題に取り組んだ意義を高く評価した。

担当審査委員| 廣田 尚子   佐々木 千穂   田中 仁   深津 貴之   水野 祐  

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