GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [アリエ]
事業主体名
富田洋樹
分類
小規模集合住宅
受賞企業
一級建築士事務所 アンブレ・アーキテクツ (東京都)
株式会社プリズミック (東京都)
受賞番号
18G100892
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

アリエは、横浜から特急で一駅の二俣川駅から程近い住宅街に建つ単身者や DINKSのための集合住宅である。施主は空家となった実家の土地(約73坪)に集合住宅を計画し、建物の長期的な活用を見込んで将来的なプラン変更や戸建住宅への転用を希望された。敷地分割、規模、構造、収支の検討により、敷地は南北に2分割し、地上2階(木造一部RC造)の2棟建て(各棟4住戸)とした。小規模で集合住宅的でない外観は周囲の風景と調和し、跳出しスラブの軒下空間はテラスや共用通路が緩やかに繋がり、住人の暮らしが自然と外部にはみ出る空間となった。2棟の避難通路を一体化することでアプローチ空間はまちに繋がるみんなの庭となった。

プロデューサー

株式会社プリズミック

デザイナー

一級建築士事務所アンブレ・アーキテクツ 松尾宙、松尾由希

利用開始
2018年3月3日
販売地域

日本国内向け

設置場所

神奈川県横浜市旭区二俣川2-79

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

住人の暮らしがはみ出る共用空間=空地の計画によって豊かな集合住環境をつくる

背景

相鉄線二俣川駅は一日平均約7万人以上の乗降者数がある駅であったが、近年の二俣川駅南口大規模開発によって、マンション、商業施設、クリニックが整備され、駅周辺は新たな居住者が見込まれる地域となった。居住地域として利便性が高く、敷地周辺は低層住宅が多く環境が良いことから、賃貸住宅として長く住まえる環境づくりを考えた。まず、集合住宅と戸建住宅の建築要件を満たすため、避難通路・庭・駐車スペース=空地の配置に注意を払った。1階は跳出しスラブ下を避難通路やベンチ空間とし、2棟の避難通路を一体化することで広々とした地上共用空間とした。また、2階は各棟が寄棟屋根を2つに割った形で、4住戸が独立したボリュームで基壇の上に乗ることで敷地の上部に風の通り道ができた。敷地全体にこのような空地を配置することで、内外共に豊かな住環境をつくっている。

デザイナーの想い

集合住宅では他人が同じ敷地に住まうのだが、快適な共用空間をつくることで、共同して住むことの豊かさをシェアできるのではないだろうか。それは住人同士が直接に挨拶をしたり、一緒に食事をしなくても(できる間柄になることは理想的だが)、隣人の気持ちのよい暮らしが自分の暮らしを豊かにすると考えるからである。花を飾ったり、自転車を磨いたり、外のベンチで本を読んだり、そんな住人の暮らしが共用空間にはみ出ることを期待して、私達は集合住宅を設計している。戸建住宅が集まって”まち”をつくるように、数住戸が集まった集合住宅はその敷地の中が小さな”まち”だ。戸建住宅や集合住宅を区別することなく、軒下に人の居場所ができるように、人と人との関係や居場所を生み出す建築づくりをしていきたい。

仕様

アリエ北棟 敷地面積:129.07㎡ 建築面積:59.94㎡ 延床面積:99.96㎡ 階数:地上2階 構造:木造・一部RC造 アリエ南棟 敷地面積:114.32㎡ 建築面積:59.13㎡ 延床面積:97.53㎡ 階数:地上2階 構造:木造・一部RC造

どこで購入できるか、
どこで見られるか

神奈川県横浜市旭区二俣川2-79

審査委員の評価

時間軸を意識した複雑なプログラムを単純な形態と構造に落とし込んでいる。特に、コンクリートの跳ね出しスラブによってつくり出された1階の軒下空間は、2棟の避難通路を一体化させた空間であり、そのゆとりが印象的である。この空間に対して、建築的仕掛けをさらに積極的に行うことも考えられるが、集まって住む意思が顕在化された空間として評価された。

担当審査委員| 仲 俊治   小見 康夫   手塚 由比   栃澤 麻利  

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