GOOD DESIGN AWARD

閉じる
キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅 [ニシオギソウ]
事業主体名
シマダアセットパートナーズ株式会社
分類
小規模集合住宅
受賞企業
シマダアセットパートナーズ株式会社 (東京都)
伊藤博之建築設計事務所 (東京都)
受賞番号
18G100891
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

中央線沿いの閑静な住宅街に建つ15戸の長屋の計画。敷地は街区のほぼ中央に位置し、四方を住宅に囲まれている。敷地周辺の環境を保つため、建物を中央に配置し、四周からアプローチする計画とした。7間半×7間半の正方形の輪郭の中で、3畳、4畳半、6畳といった小さな部屋を続き間のようにつなぎ、小さな住戸面積ながら生活のシーンによって使い分けられる場所を持てるようにした。また、2730mm間隔で建物全体に現れる木の柱のグリッドによって、全体が意識されるような骨格が与えられている。親密な部屋のスケールと、反復するフレームの重ね合わせによって、居心地の良さと広がりの両立ができればと考えた。

プロデューサー

シマダアセットパートナーズ株式会社 代表取締役 島田成年

ディレクター

シマダアセットパートナーズ株式会社 佐藤修司、堀江陽子

デザイナー

伊藤博之建築設計事務所 伊藤博之

伊藤博之

利用開始
2018年6月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都杉並区

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

小さな空間の連続と、反復するグリッドフレームの重ね合わせによる、居心地の良さと広がり。

背景

収支上、単身用の小規模な住戸を中心につくる必要があった。15戸の住戸のうち13戸が10~20㎡台の住戸である。一般的な賃貸住宅において、20㎡内外の住戸は、6~8畳程度の居室一つに、小さなキッチン、水回りが付随しただけものが多く、また、そうしたさして広くない居室もベッドに占拠され、寝室としての性格が濃くなる。住人の生活は、1つの寝室の中で完結してしまう。本計画では、部屋を小さく分節し続き間のようにつなげることで、広くない1つの住戸内でも、寝るとき、食べるとき、くつろぐときと、シーンによって居場所を変えられるようにと考えた。ベッドスペースをカーテンで仕切れば、アトリエやワークスペースとしても使えるかもしれない。屋上のテラスも、続き間の一つとして捉えた。限られた住戸面積の中でも、生活の様々な場面対応した場を持つことが、より豊かな生活像につながると考えた。

デザイナーの想い

集合住宅の設計において、住戸の専有面積が小さいほど、設計が難しいと感じることがある。ともすると画一的になってしまう住戸の集積の中であっても、居室と居室のつながりをどうつくるか、部屋の広がりをどう感じさせるか、どう外部を接するか等、境界の扱いによって、もっと多様な世界がつくれるのではないかと考えている。続き間・真壁・敷居・中庭というのは、日本の伝統的なボキャブラリーであるが、境界を扱う上で、現代でも再解釈できるのではないかと可能性を感じている。敷地の近隣には、有名漫画家が若い日に共同で住んだ西荻トキワ荘があったと聞く。住宅街や商店街の中では、古い建物を利用した小さな個性的な店が、ひっそりと街を更新している。伝統と地続きで、溶け込むような設えが、西荻のまちにはふさわしいと考えた。

仕様

木造 長屋 敷地面積 379.69 ㎡ 建築面積178.87 ㎡ 延床面積369.26 ㎡ 地上2階+塔屋 15世帯

どこで購入できるか、
どこで見られるか

東京都杉並区
シマダアセットパートナーズ
伊藤博之建築設計事務所

審査委員の評価

四方を住宅に囲まれた旗竿敷地に、15の小規模な賃貸住戸を詰め込んだ集合住宅である。住棟全体は正方形で、150㎜の表しの柱による2730㎜の構造グリッドに、105㎜の柱による910㎜のプランニンググリッドを重ねたリジッドなジオメトリーを設定しながらも、建物中心部に配した3つの光庭を使った周到な採光ときめ細かいプランニングによって、狭いながらもそれぞれ個性ある住戸を生み出している点が評価できる。

担当審査委員| 仲 俊治   小見 康夫   手塚 由比   栃澤 麻利  

ページトップへ