GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
戸建賃貸 + 住宅 [エコヴィレッジnest中台の杜]
事業主体名
鹿島 匠
分類
戸建て住宅
受賞企業
辻昌志建築設計事務所 (東京都)
受賞番号
18G100877
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

板橋区中台に計画したオーナー住戸と3戸の小さな戸建て賃貸が集まって住まう計画です。敷地を周辺の土地の起伏に寄り添うような丘に戻し、この地域ならではの谷戸地形の中にある住宅地としてあり方を模索しました。4つの住宅はそれぞれ法規上敷地が別れていますが、各々の住戸が庭を持ち寄るように構成する事で4棟全体として豊かな外部空間を実現しています。広い敷地全体ではおよそ7割ほどが空地となっている状況は庭付き一戸建てでは得られない大らかな環境を獲得できるとともに、子育て世代、単身者、世代を問わず、プライバシーは確保しつつも共存の生活を営むことを求める現代的な集落のようなものとして計画しました。

プロデューサー

株式会社リブラン

デザイナー

辻昌志、星野千絵

詳細情報

http://tsuji-office.com/nakadai_syunkou/

利用開始
2016年12月
設置場所

東京都板橋区

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

集まって住まう事で実現できる豊かな住環境と開放的街並みの住宅地形成

背景

オーナーは代々この地にお住まいで近隣の方々とも古くからの関係を築かれていました。建築計画としては1棟の共同住宅として効率的な収益物件を計画することも条件上は可能でしたが、賃貸併用ではあるけれども上下階の音の問題などに干渉が少なくなるような緩やかな関係性を求められていました。また地域の一員として近隣に過大に影響の及ぶものは望まれていなかった為、戸建であること、延べ面積が50m2ほどであること、木造であること、過大な造成工事は行わないことなど構成、規模、構造、開発の観点から検討しご提案をしました。nest(巣)という建物名称は形態的にではなく、持ち家か賃貸かの二元論的な選択肢から離れて、長く住まうこともでき、また気軽に旅立つことも出来るようなものと位置付けて名付けられています。画一的な集合住宅では拾いきれない家族の多様なかたちや現代的な住まい方への受け皿として社会的な意義があると捉えています。

デザイナーの想い

アプローチとなる中央の空地は空が開けた印象とする為賃貸の住戸は水回りを1階に集約し、上下階の面積バランスを調整することで1層のボリュームが囲うように配置しています。開口部は視線の交錯が少なくなるよう大きさや位置を個々に調整し、プライバシーは保ちつつも開放的な窓となっています。また空地内に電線などが架空にならないよう設備のルートは集約しています。 都心部では賃貸併用住宅は土地の広さの制限から重ねられ、上階にオーナー邸、下層階に賃貸住戸が立体的に構成されて立面にもその関係がかたちとして見えてきます。効率的ではありますが、一方では集まって住む意義が薄れているとも言えます。今回の計画では空地が共用部の役割を果たし建物と敷地が合わさった要素を集合住宅的に捉えることで、階層的ではないフラットな住民の関係をつくる事を目指しました。郊外において多世代に住み継がれる新しい賃貸のかたちを試みています。

仕様

敷地面積:448.14㎡ 建築面積33〜54㎡ 延床面積:52〜89㎡、木造在来工法、2階建て

審査委員の評価

敷地全体を雛壇造成するのではなく、周囲の地形に馴染むように丘のような地形に戻しているところが良い。駐車場を道路側にまとめることで、各住宅へのアプローチが丘を登る小道のようになっていて魅力的である。各住宅の敷地境界も曖昧で、全体の庭として感じられるようになっているのも評価出来る。折角外部を共有するのだから、何かしらコミュニティ形成を誘発する住戸のあり方になっていると尚良かったであろう。

担当審査委員| 仲 俊治   小見 康夫   手塚 由比   栃澤 麻利  

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