GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
商品化住宅 [郊外型分譲地で繋がる仕掛けを持つ南道路の家]
事業主体名
株式会社ゴジョウ
分類
商品化・工業化住宅
受賞企業
株式会社ゴジョウ (広島県)
受賞番号
18G100824
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

新興住宅地は開発以降50年が経ってもコミュニティーの成立は少ない。柵越しの庭の向こうに建つ南入、愛想ない圧迫感で道路に迫る北入、常にカーテンを閉切る暮らしが街の人と住む人を離している。この家は新興住宅地で住む人と街ゆく人を繋ぐことで、将来にわたり活気ある街を作り出す為に開発した南道路の家である。街ゆく人を自然と招き入れ家族とつなぐ「開く仕掛け」や、カーテンを開けっ放しにしてもどの家からも視線が入らない「閉じる仕掛け」、また状況により車や洗濯物まで使い開閉を「切り替える仕掛け」などで住民同士の繋がりとプライバシーの確保を両立した。道路から見た家の周りの大きな空は新しい街が始まる予感となっている。

プロデューサー

株式会社ゴジョウ 代表取締役 吉久 佳裕

ディレクター

株式会社ゴジョウ 営業チーフ 村本 康明

デザイナー

株式会社ゴジョウ 設計チーフ 寛田 力

詳細情報

https://gojyou.co.jp/modelhouse/110

発売
2016年5月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

広島県広島市佐伯区石内北二丁目

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

分譲住宅地で人の繋がりを作る為に開発された、南入と北入の2タイプが同じ仕掛けや仕組みを持つ戸建住宅。

背景

郊外分譲地が作られて半世紀が経つが多くはコミュニティーが形成されることなく限界集落化している。その原因の一つが街との繋がりを拒否し内向きの暮らしに徹する住居の形態にある。人を拒む柵越しの広い庭の向こうに建てられた南入住宅、道路際ぎりぎりに迫る愛想のない壁と人の気配すら感じさせない非居室の小窓で構成された北入住宅、これらが街を歩く人と住む人を離しコミュニティーが育つことを阻んでいる。また車庫に入る車がさらにガードを固めると共に街の景観を汚している。両タイプとも南面に大きな開口を開けた為に南側隣家からの視線は避けられず常にカーテンを閉めきってきた。広島には建替期に入った古い分譲地から現在造成中の分譲地までまだ数多くの分譲地に住宅が建てられる。今まで人と人のつながりを育んでこなかった分譲地で街と人をつなぐ仕掛けを持つ住宅を建てることで、今後豊かなコミュニティーが育まれる分譲地を作り出そうとした。

デザイナーの想い

郊外型分譲住宅地は申し分のない広さと計画的な区画割でどうやっても良好な住環境を作り出すことが可能である。その豊かさゆえ「憧れの一戸建て住宅」を絵に描いたようなファミリーな住まいが判で押したように作られ続けていく。ほとんど同年代・同家庭環境が集まった街は同時に老け、子育てに忙しく特段近隣との繋がりを作らなかった家庭は孤立化していく。そして老人団地と化し若い世代が転入しなくなった団地の活力は失われ地域が衰退する。そんな団地が日本のあちこちに拡大している。開発が開始され50年経っても団地の区画割や建てられる住宅の形式はほとんど変わっていない。50年目の結果がすでに出ている以上50年後にも同じ不幸を繰り返す訳にはいかない。ここらで分譲地の住まいの形を変えなければいけない。この提案を見て賛同する人々が出て来れば、敷地条件が類似している事が幸いし横への展開は容易である。普及すればその広がる速度は早い。

仕様

木造軸組住宅2階建

どこで購入できるか、
どこで見られるか

株式会社ゴジョウ 本社

審査委員の評価

コミュニティーが形成されない新興住宅地に一石を投じようとしている意欲的な作品である。いわゆる住宅地のカーテンを閉めっぱなしで暮らしている状況を改善し、どう街に開くかを考えている点が評価できる。南入りと北入りの住宅の両方があるが、南入りの方がプライバシーを守りながらも中庭を通じて街に開いている様が街並みとしても美しく、評価された。中庭があることで室内も気持ちの良さそうな空間となっている。

担当審査委員| 仲 俊治   小見 康夫   手塚 由比   栃澤 麻利  

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