受賞ギャラリー
2018
グッドデザイン賞
非破壊検査装置
マイクロフォーカスX線検査装置 TXView
受賞対象の詳細
世界経済を支えるモノづくりの分野において、生産品の品質を安定化させることは重要な取り組みである。本製品は多様な物品の内部破損状況等肉眼では検知できない部分を分析する検査装置で、より緻密な品質管理に寄与するものである。外観カメラを搭載することで物品の状態を確認しながらの直感的な操作が可能となっている他、操作系統配置を一カ所にまとめる、開口部の角度や寸法を調整することで立作業・座り作業どちらでも作業しやすくするなど快適な操作を実現。分析作業の精度と効率を上げることで、モノづくりの品質向上に寄与できるよう努めた。
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プロデューサー
東芝ITコントロールシステム株式会社 検査・メカトロシステム事業部 山本輝夫
ディレクター
株式会社東芝 デザインセンター 倉田雅章
デザイナー
株式会社東芝 デザインセンター 穴井太郎
詳細情報
発売
2018/04/10
販売地域
国内・海外共通仕様
背景
経済活動の根本ともいえるモノづくりにおいて、生産品品質を高レベルに保つことは不可欠なことであり、同時に企業における課題でもある。世界規模でモノづくりのレベルは日々向上しているが、一方で製品事故や品質管理に関する事故やトラブルも依然少なくない。そういった事例を無くし将来のものづくりをより高レベルなものにできるよう、最適な品質管理環境を整えることは、長くモノづくりに携わってきた我々の責務でもある。本品は一貫して分かりやすい直感的な操作系を実現することで、作業者の負担やミスを減らし、上述のような快適な品質管理環境の一助となるものである。
経緯とその成果
安心なモノづくりに向け正確に分析作業が行えるよう、人間工学に基づく設計で作業員の体験が快適であること
デザイナーの想い
高品質の代名詞とされている日本製品でさえ、製品事故や品質管理に関する事例は未だ多い。品質管理はモノづくりを下支えする重要な役割を担っているが、その環境は未だ万全ではない。将来に向けてより高いレベルでの品質管理が実施され、さらなる産業の発展に寄与できるよう、快適な分析作業のデザイン構築を目指した。試料扉の角度や寸法、操作系統の配置やカラーリング等個々の要素は細かいものだがそれらが複合的に組み合わさることでシンプルかつ作業しやすい分析環境構築に寄与している。本品を通じてより安定した製品供給が可能となり、世界全体でのモノづくりレベルがさらに加速することを願う。
仕様
W1150×D1105×H1725mm 950kg
どこで購入できるか、
どこで見られるか
東芝ITコントロールシステム株式会社
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
田子 學石川 善樹内田 まほろ重野 貴Sertaç Ersayın
評価コメント
内部破損状況等肉眼では検知できない部分を分析するx線を用いた非破壊検査装置である。立ち作業と座り作業の条件の違う作業環境でも、快適で円滑な作業できるよう配慮された開口部設計と操作系全般を黒としたことで直感的なインターフェイスを構築させている。簡素なカラーリングで単調になりがちな産業機械であるが、むしろそのシンプルさは現場空間に軽快感を与えることに作用するほか、作業者の操作負担やミスを減らすことに貢献している。
