GOOD DESIGN AWARD

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CC

2018

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
開発途上国向け簡易式トイレ [開発途上国向け簡易式トイレ SATO]
事業主体名
株式会社LIXIL
分類
浴室・洗面・水回り
受賞企業
株式会社LIXIL (東京都)
受賞番号
18G060564
受賞概要
2018年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

世界では現在でも約3人に1人、約23億人の人々が安全で衛生的なトイレのない生活を送り、大きな社会問題となっている。 開発途上国向け簡易式トイレSATOは、この約23億人を対象に衛生環境改善を目的とし2012年に開発された。 地域の特性に合わせて異なるモデルを製造しており、現在までに10ヶ国以上に向け20モデル以上を開発。180万台以上が導入され、約900万人以上の衛生環境改善に貢献している。 各モデルは途上国の次のニーズを満たす設計とした。①不快なにおいをトイレ内に封じ込める、病気感染の原因となる虫による汚物への接触を防ぐ②少ない水で流せる③簡単に設置が可能④現地生産により安価に供給可能

プロデューサー

株式会社LIXIL Social Sanitation Initiatives部 SATOチーム

ディレクター

株式会社LIXIL Social Sanitation Initiatives部 SATOチーム

デザイナー

株式会社LIXIL 石山大吾

詳細情報

http://www.sato.lixil.com/

利用開始
2013年3月
販売地域

国外市場向け

設置場所

開発途上国、下水道が整備されていない地域対象

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

安全で衛生的なトイレのない世界23億人の生活を変えるトイレ

背景

現在でも世界で約3人に1人が安全で衛生的なトイレを使えていない。その結果、不衛生な水や環境に起因する下痢性疾患により、毎日約800人もの5歳未満の子どもたちが命を落とすなど、衛生問題は世界的に喫緊で取り組むべき課題である。 しかし、トイレの問題はタブーや恥の問題とも密接にかかわり、世界的に取り組みが遅れている。取り組みが遅れる大きな理由として、安全で衛生なトイレを使えない人に向けた、安価で高品質のトイレが存在しなかったことが挙げられる。そこで、我々はビル&メリンダ・ゲイツ財団の助成を受けて2012年にバングラデシュに約1か月滞在し、現地のニーズを把握した上で、現地のニーズを満たす、世界初のBOP向け高品質トイレSATOを開発した。

デザイナーの想い

より多くの人の衛生環境をより継続的に改善するため、SATOは「現地に根差した事業」でなくてはならない。そのため、極力製品の構造や機能を簡略化し、現地での生産・メンテナンスを可能に。また、現地の物流網を通じた販売により、雇用創出、継続的な事業の定着を実現。こうして、「作る、売る、使う」というサイクルを現地に完全に根付かせることで、各地域の自立的かつ継続的な衛生環境改善が可能となる。 一方、今までトイレを使っていなかった人たちにトイレを使う習慣を定着させるのは容易ではない。従来のBOP(Base of Pyramid)向け商品は品質が担保されない物も多いが、行動変容を起こすため、SATOは高品質を保証し、現地の人が「欲しい」と憧れる革新的な商品となるよう、開発、ブランディングを工夫した。 今後も、現地にSATOを根付かせる活動を続け、衛生設備が未整備の地域のNo.1ブランドを目指していく。

仕様

For SATO101: approx. 465mm(L) x 250mm(W) x 215mm(H), 600g プラスチックの素材はポリプロピレン樹脂。セラミックはVC(Vitreous China)。形状、寸法はモデルによって異なる。コストを最小限に保つために無駄な材料消費を極力減らしているため重量は必要最小限に抑えられている。

審査委員の評価

理想的なトイレの設置となると上下水道や糞尿の処理設備などに投資が必要になり、切実にトイレを必要としている地域、人々に簡単には届るのは難しい。そういった地域では衛生問題も然り、トイレがないということが原因で人命に関わる事件、事故に遭うケースが後を絶たないというのが現状だ。その背景のなかで、簡易的にでも安価なトイレを供給することは意義があると感じた。簡便な工事での設置が可能であり、現地生産でまかなうという点は大きい。

担当審査委員| 橋田 規子   寺田 尚樹   二俣 公一   安西 葉子   Dino Fabriant  

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