GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
ごみ処理施設 [武蔵野クリーンセンター]
事業主体名
武蔵野市
分類
公共用の建築・施設
受賞企業
荏原環境プラント株式会社 (東京都)
武蔵野市 (東京都)
鹿島建設株式会社 (東京都)
水谷俊博建築設計事務所 (東京都)
受賞番号
17G121073
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

武蔵野クリーンセンターは、これまでにないごみ焼却施設としてのデザインを実現している。市民参加の議論により、低炭素社会を実現するための施設として地域に開き、周辺のまちづくりへと展開していくことを目標とした。通常は閉じている工場内を見える化し、自由に入れる見学者コース、イベントのできるオープンスペースを整備した。また、最新鋭焼却炉の採用による全国トップの環境保全対策と合わせて、隣接する市役所、体育館へエネルギー供給するごみ発電システムによりエネルギーの地産地消を実現した。9年間の市民参加によって、街の一部となるクリーンセンターが生まれたと同時に、市民がごみの問題に向き合える先駆的な拠点となった。

プロデューサー

武蔵野市 環境部クリーンセンター 木村浩、三浦伸夫、関彩奈、神谷淳一、千葉剛

ディレクター

武蔵野市 環境部クリーンセンター 木村浩+武蔵野大学建築デザイン学科 水谷俊博

デザイナー

荏原環境プラント株式会社 塚本輝彰+KAJIMA DESIGN 早舩雅之、福永太郎+水谷俊博建築設計事務所 水谷俊博、水谷玲子、平田悠+武蔵野大学水谷俊博研究室

詳細情報

http://mues-ebara.com/

稼動開始
2017年4月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都武蔵野市

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

ごみ焼却施設の新スタイル“ごみから学び、集い、まちに溶け込み、まちにつながる武蔵野クリーンセンター”

背景

「“この地域に住みたい”と言ってもらえる施設づくり」を大きなテーマとし、「すべての面が“オモテ”になるデザイン」「やわらかくやさしいデザイン」「いつでも人の姿を感じるデザイン」という3つの建築デザイン方針を市民参加で決定した。これを受け、デザイナーチームは、工場設備のコンパクト化により凹凸のないシンプルなデザイン性の高い外観を実現し、敷地周辺のコブシ、ケヤキ、シラカシといったかつての武蔵野の雑木林を特徴付ける植生から、“武蔵野の雑木林”をデザインモチーフとして竪張りテラコッタルーバーと壁面緑化を組み合わせた外装で全ての面を柔らかく包み、地域の歴史と環境に馴染んだ建築デザインとなることを意図した。見学者コースは、市民が気軽に訪れ、一周するとごみ処理の流れがわかるように、工場機器類を大きなガラス面越しにダイナミックに見れるようレイアウトした。内部空間はまるで美術館で鑑賞するような趣に整えた。

デザイナーの想い

旧施設から一貫して市民参加で施設計画をつくりあげた武蔵野クリーンセンターは、市役所の向かいにある全国的に例のない立地から、「景観を活かした施設づくり」が大きなテーマになっている。1984年稼働の旧施設は周囲を緑で覆い、工場を市役所と同じレンガ調タイルで施し、隠すデザインとした。2017年稼働の新施設では「ごみ焼却施設の建設は地域だけの問題にするのではなく、ごみは全ての市民が出すものであり、全市民の問題にすべき」との地域住民の強い思いから、ごみ焼却施設という都市施設の存在を表し、ごみの問題に向き合える拠点とすることをデザインの基本とした。塀で囲み、人の姿を感じられない無機質なフォルム、裏手は全く閉じている一般的なごみ焼却施設の姿を大転換し、塀を無くし、すべての面を表とし、テラコッタルーバーでやさしく包み、広場から人が立ち寄り、学ぶ、集う、逆転の発想からデザインされた市民が誇れる施設となった。

仕様

敷地面積 17,000.04㎡、建築面積  3,725.44㎡(工場棟)、延床面積  8,871.47㎡(工場棟)、地上3階地下2階建て、高さ15m、奥行き×間口 55m×55m、焼却能力60t/日×2炉、不燃・粗大ごみ処理施設 10t/5時間、発電能力15,000MWH/年

どこで購入できるか、
どこで見られるか

〒180-0012  東京都武蔵野市緑町3-1-5
株式会社むさしのEサービスホームページ
武蔵野市ホームページ
武蔵野市ホームページ 新武蔵野クリーンセンター(仮称)建設事業

審査委員の評価

ゴミ焼却施設は、現代を生きるすべての人々にとって必要な施設でありながら、その使用用途から地域にとっての迷惑施設になりがちである。実際、旧施設は周囲を緑で覆った隠すデザインだった。今回は、塀をなくし、周辺の広場と繋がる開かれた施設としている。建物内部にも巨大なガラス面からごみ処理の流れが体験できる見学ルートを設置。市民がごみの問題を見て見ぬ振りすることなく、向き合える施設としている点が評価された。

担当審査委員| 五十嵐 太郎   浅子 佳英   遠山 正道   星野 裕司   安田 幸一  

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