GOOD DESIGN AWARD

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CC

2017

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
週末居宅 [2つの門型フレーム組み上げに依るカントリーハウス]
事業主体名
個人(匿名)
分類
個人住宅/インテリア
受賞企業
株式会社JWA建築・都市設計 (東京都)
受賞番号
17G100926
受賞概要
2017年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

ニューヨーク在住の音楽家夫妻の求めに応じて設計した、奥方実家敷地の一角で休暇を楽しむためのセカンドハウス。吉備路の田園地帯に平屋建築として凛と佇む。「あるべきよう」を求め、テクトニックなデザイン追求を行っている。2セットあるうちの出だしの方の西側鉄骨フレームの端部は、「誘う」要素として、裏手の小学校校門に隣接する西からのアプローチに向きつつ妻面の主要素となる。それは続くものを示唆し、建物中央の中庭の横で、くの字に折れて次に繋がる。2番目の鉄骨フレームは、南方向に対する大開口サッシを可能にする。寛ぎと和みを狙った本件のクライマックスをもたらし、リビングルームにおける情景づくりの要諦と化している。

プロデューサー

株式会社JWA建築・都市設計、渡辺 純

ディレクター

株式会社JWA建築・都市設計、渡辺 純

デザイナー

株式会社JWA建築・都市設計、渡辺 純

渡辺 純顔写真

詳細情報

http://www.japan-architect.co.jp/jp/works/index.php?book_cd=200001&pos=2&from=backnumber

利用開始
2000年1月
設置場所

岡山県倉敷市真備町

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

グランドピアノを場の焦点とし、くの字に配した2組の鉄骨フレームで音楽的動きをつくったカントリーハウス

背景

妻の実家敷地一角にあって、西の小学校校門前からアプローチするL字型の土地である。流れ込んだ後ゆったりと南の田園地帯へ向いて開いている。後背地の学校校庭の銀杏の木の、大らかに優しく包み込む情景がことに秀逸であった。こうした敷地の稀な豊かさを存分に活かし、建築が自律的に現出されて欲しいと念じた。風景と一体化する建築イメージが自ずと浮かんだ。要請されたプログラム内容としては、パーティが多く、友人達との社交を中心とした「休暇を楽しむための家」の一点に尽きる。具体的空間は「スタインウェイグランドピアノを置くため、高さと広さをふんだんに取ったリビングルーム」が求められた。「住まうこと」の根幹に立ち還り、プログラムそのものを問い直し建築追求を行おうとした。尊敬する建築家ルイス・カーンに想いをはせた。音楽的響きを求め、確固とした全体性把握と各要素の明快な構成を心掛けつつ、デザインに挑戦し佇まいをまとめた。

デザイナーの想い

この建築では一帯の風景の「集摂」を試み、また住み手に対しては確固とした「拠り所」を齎そうとした。休暇を過ごしにはるばるやって来た建て主たちに対し、それぞれ五感を済まし「建築的場」を楽しんでもらいたいと願った。内外部空間のL字型の流れは、アプローチに始まりリビングルームの芯としてセットされたグランドピアノを抱くようにして「場」を淀ませつつ、次第に南に広がる吉備路の田園風景に溶け込んで行く。2セット設けた鉄骨フレームが「開放」を、コの字形をなす自立壁であるRC造部分が「保持」を、それぞれ受け持つようにした。鉄骨、RCのテクトニックな組み合せによってクリティカルなデザイン追求を行った。場所に応答して一体化を成し遂げること、またその本来的な姿を示して、あたかもそこに立ち現れたかのように見える建築を創出したかった。デザインの究極的な意義をそこにこそ見出したかった。この点を特にご覧いただきたいと思う。

仕様

RC造(一部鉄骨造)1階建て、個人住宅

どこで購入できるか、
どこで見られるか

岡山県

審査委員の評価

周辺環境を建築に取り込んだデザインが非常に優れている。平屋建築の佇まいが風景の中に埋め込まれているようで、丁寧にデザインされていることが読み取れる。2000年竣工のこの建築が、時を経てどのような姿でこの風景とともにあるのか、非常に興味を引かれる。

担当審査委員| 手塚 由比   千葉 学   栃澤 麻利   Gary Chang   Shu-Chang Kung  

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