GOOD DESIGN AWARD

キーワード
受賞年度
年度(から 年度まで)
特別賞
企業情報
CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
宿 [八寿恵荘]
事業主体名
株式会社相互
分類
ソフトウェア・サービス・システム/インターフェイス
受賞企業
株式会社相互 (東京都)
受賞番号
16G151172
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

一般社団法人日本ビオホテル協会による日本初の「BIO HOTEL®認証」を取得した宿。自社農園を中心とした有機野菜をはじめBIO認証基準をクリアした肉や魚を厳選し、安心で体にやさしい料理を提供。客室にはオーガニックコットン100%の寝具を備えている。内外装には無垢材を使用、床には地元のアカマツ材を使い、塗料や接着剤も自然素材の物を使用。全身で木のぬくもりを感じる事ができる。熱源には枯れ木や間伐材を有効利用した木質チップのボイラーを導入し、環境負荷を軽減。大浴場では自社製のカミツレエキス100%の入浴剤を使用し、洗面所には自社製、国産カミツレエキスと天然由来成分使用のスキンケア商品を揃えている。

プロデューサー

株式会社相互 代表取締役社長 北條裕子

ディレクター

株式会社相互 代表取締役社長 北條裕子

デザイナー

一級建築士事務所 ビオフォルム環境デザイン室 代表 一級建築士 山田貴宏

詳細情報

http://yasuesou.com

リニューアル利用開始
2015年5月15日
価格

14,040 ~ 17,280円

販売地域

日本国内向け

設置場所

長野県北安曇郡池田町広津4098

仕様

構造・規模:木造2階建、総床面積1172.4㎡(改装部分905.6㎡)  構成:宿泊部屋数全8部屋、大浴場(男女別)、食堂、ラウンジ、多目的スタジオ  内外装仕様:地元赤松間伐材や杉材を利用した床、他内外装材  主な設備:地元間伐材チップを活用したチップボイラー、全館床暖房

受賞対象の詳細

背景

創業者、北條晴久が「故郷に恩返しをしたい」とカモミール畑を開墾し、研究所や工場をつくったのは1984年。その後、前身となる保養所を開設。カミツレエキスの入浴剤を入れた「華密恋の湯」や周囲の豊かな自然は、アトピー患者さんをはじめ、様々な方の心身を癒す効果があるのではないかと考え、現社長北條裕子が先代の思いを引き継ぎ、3年間の構想の末、八寿恵荘をリニューアル。安心して過ごせる宿として生まれ変わった。

デザインコンセプト

自然と人がつながる環境づくり、これからあるべき暮らし方を提供する「日常性」の場としての宿泊施設。

企画・開発の意義

現代の大量消費型の消費材から成る空間ではなく、身近な自然環境から得られ、すべてが循環する素材で成り立つ暮らしがあることを、訪れた人に体感してもらうことを目指している。また、そうした空間が安心して過ごせる場所であり、心身を健やかにするということを感じてもらいたい。非日常的な体験というよりは、むしろ日々の暮らしの中で体現していけるよう、ここで得た小さな感動を大事に持ち帰ってもらうことを意図している。

創意工夫

① 空間:構成する建築素材は地域材、国産材の無垢の自然素材や、環境・人体への影響が極力少ない素材を使用。 ② エネルギー:浴場のお湯、および全館に施した床暖房には、地域の枯れ木や間伐材を有効利用したチップボイラーを熱源として供給。 ③ アメニティ:館内で提供されるアメニティ、及び浴場の入浴剤は国産カモミールを原料にしたカミツレ研究所のこだわりの天然由来成分を使用した自社製品。 ④ リネン類:客室に備えている布団、バスタオルは全てオーガニックコットンを使用。 ⑤ BIO-HOTEL認証:以上の諸要素の取り組みから、ヨーロッパで普及しているBIO-HOTEL認証をアジアで初めて取得。

デザイナーの想い

大きな経済システムから、地域の中で循環する仕組みへシフトする時代。そうした価値観を体現するために、ヒューマンスケールで温かみのある仕組みを取り入れながら、「環境への負荷を最小限にする」「地域の資源を活用する」「健康に配慮する」など、普遍的かつ基本的なコンセプトを実直にきちんと空間に実現しました。安心して過ごせる空間と場づくりを心がけたこの宿が、もうひとつの故郷のように感じてもらえたら幸いです。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

長野県北安曇郡池田町広津4098 カミツレの里
カミツレの宿 八寿恵荘

審査委員の評価

天然由来成分のスキンケア商品などを販売するメーカーがつくった、「体にやさしい」ホテル。大浴場の入浴剤やアメニティはもちろん、料理には有機栽培の野菜を使用したり、内装材にも自然素材を多用している。昨今、化学物質過敏症やアレルギーをもつ人が増えているが、そのような人々にとって旅行に出ることは大きなリスクを伴う。この施設がすべての化学物質過敏症やアレルギーなどに対応できるわけではないが、「安心して過ごせる」空間を模索することは、社会的にも重要なことだ。もちろん、そのようなことと無縁な人々が宿泊しても、“優しくて快適”。心地よい空間であることも付け加えておく。

担当審査委員| 五十嵐 太郎   岩佐 十良   藤崎 圭一郎   並河 進   山崎 亮  

ページトップへ