GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
駅構内業務掲示 制作プロセス [「誰にとっても見やすい業務掲示を!」小田急電鉄 業務掲示カラーユニバーサルデザイン化への取り組み]
事業主体名
小田急電鉄株式会社
分類
個人・公共向けの意識改善
受賞企業
小田急電鉄株式会社 (東京都)
株式会社小田急エージェンシー (東京都)
富士フイルム イメージングシステムズ株式会社 (東京都)
有限会社プラン・トゥ・グロー (東京都)
日本サイン株式会社 (東京都)
NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構 (東京都)
受賞番号
16G141123
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

小田急電鉄では、「『かけがえのない時間(とき)』と『ゆたかなくらし』の実現に貢献します」というグループ経営理念に基づき、駅等で掲出するサインシステムの構成およびデザインについて、より多くのお客さまがストレスなくご利用いただけるよう努力しておりますが、2015年度より色覚障害者に配慮したカラーユニバーサルデザイン(以下CUD)への取り組みを本格化し、今後、新設・更新する案内サイン類についてCUD認証取得を念頭に置いた開発体制を構築しました。 CUD認証アイテム 非常停止ボタン誘導サイン、駅係員呼び出しインターホン本体表示ならびに誘導サイン、掲出用時刻表、路線図、特急停車駅・料金案内、注意事項掲示

プロデューサー

小田急電鉄株式会社 取締役社長 山木 利満

ディレクター

株式会社小田急エージェンシー 営業本部 電鉄部 海野 浩昭

デザイナー

有限会社 プラン・トゥ・グロー 取締役・プロダクトデザイナー 直江 由紀子

有限会社プラン・トゥ・グロー 取締役・プロダクトデザイナー 直江 由紀子

利用開始
2016年3月
販売地域

日本国内向け

設置場所

小田急線全駅

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

「誰にとっても見やすい業務掲示」を目指す!

背景

小田急電鉄では、安全を第一に快適で良質な輸送サービスを提供し続けることが最も重要な社会的責任であることを認識し、様々な事業活動に取り組んでいます。2017年度の複々線完成、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催といった大きな環境変化を一つの好機と捉え、ハード・ソフト両面で時代のニーズに即応したお客さま設備の整備を目指すため、CUDの分野にもグループ一丸となって積極的に取り組む事としました

デザイナーの想い

見やすい業務掲示にむけ、書体組みやピクトの調整、レイアウトバランスをとる事は可能ですが、色に関しては正常色覚の判断です。 色弱模擬フィルタ「バリアントール」は以前より活用しておりますが、それだけではCUDは確認しきれません。 それぞれの色覚障害者の特性を生で確認し、何度も色調整を行なって完成したカラーは、全ての人の目に優しい独自のカラーリングです。 謙虚に取組むべきであると再認識致しました。

企画・開発の意義

誰にとっても見やすくすること、それぞれの設置環境に丁寧に応じた展開パターンを作ることは、特別な設備や多大なコストを必要とせず、情報の確実な伝達を行うことが可能です。 実現性が高く、効果のある改善方法であり、延いては「お客さまの安心感向上」につながると考えます。 業務掲示は、時代に合わせた進化が必要です。本開発プロセスを踏むことにより、現状の問題に迅速に対応できるより良い業務掲示の実現化が可能です。

創意工夫

●「創造性を引き出すための開かれた会議進行」 これまでの分業化を改め、企画の初期段階から全プロジェクトメンバーが会議に参加し、目標値と各段階での問題を共有化した協働開発体制で進行。 会議進行者がファシリテーターの役割を果たし、相互作用を促進させ、それぞれの専門性を活かした解決策などの新しい発見を生み出す体制となりました。 ●「独自のカラー検証」 カラーバランスはもちろん、文字の太さ、密度、隣りあわせや、重なりなどによる見え方、誘目性など、様々な状態での検証を、色覚障害をもつ検証員の方にも随時確認いただき開発を行っています。 一色を決めるために2%刻みのカラーチャートを作成。1千色の色見本が作成される場合もあります。 ●「現場での検証を行う」 CG空間での検証ではなく、必ず実際の現場へ設置し、実際の駅空間での様々な視点からの見え方検証を行い、改良を繰り返します。

仕様

1)非常停止ボタン誘導サイン インクジェット出力(塩ビシート)、表面マットラミネート加工、塩ビ板3ミリ厚  [形状]標準タイプ 三角柱 寸法:H70cm×W30cm(2面)×D28.5cm 重量約2.5kg 2)掲出用時刻表  [仕様]インクジェット出力(合成紙)、両面マットラミネート加工 [形状]標準タイプ 画面有効寸法:H62cm×W89.5cm×D0.035cm 重量約0.15kg

どこで購入できるか、
どこで見られるか

小田急線全駅(新宿駅他69駅)

審査委員の評価

東京オリンピック・パラリンピック開催を視野に、駅構内の全ての業務掲示をカラーユニバーサルデザイン対応にしようという意欲的な取り組み。プロジェクト実現のために、自由な発言を促す協働開発体制を開発したり、色覚障害を持つ方が検証員として参加したりするなどオープンでインクルーシブな制作プロセスも評価したい。自社だけでなく、日本の公共交通全体への波及も考慮して情報開示を行っていこうという姿勢も窺え、今後の展開に期待したい。

担当審査委員| 青山 和浩   上田 壮一   ナカムラ ケンタ   閑歳 孝子  

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