GOOD DESIGN AWARD

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2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

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受賞対象名
音のユニバーサルデザイン化支援システム [おもてなしガイド]
事業主体名
ヤマハ株式会社
分類
社会基盤システム/インフラストラクチャー
受賞企業
ヤマハ株式会社 (静岡県)
受賞番号
16G141095
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

空港、交通機関、ショッピングなどで流れるアナウンス、観光地のガイダンスやテーマパークのショーやパレード、非常放送など、街中では様々な音情報が流れている。しかし、日本語がわからない外国人は内容を理解できず、耳が遠い高齢者や聴覚障がい者には伝わりにくい。「おもてなしガイド」は自社技術を活用し、各自がわかる言語でユーザーのスマートフォンや街中のデジタルサイネージに情報を届ける、「音をデザインしてユニバーサル化する」ことを目的とする。インターネット回線を必要とせず、既存の放送設備を使用可能なため、災害に強いことも特徴である。

プロデューサー

ヤマハ株式会社 新規事業開発部 瀬戸 優樹

ディレクター

ヤマハ株式会社 新規事業開発部 岩瀬裕之

デザイナー

ヤマハ株式会社 新規事業開発部 瀬戸優樹、波場友美子、岩田貴裕、石田哲朗、森口翔太

左より石田、森口、瀬戸、波場、岩田

詳細情報

http://omotenashiguide.jp

発売予定
2015年5月
販売地域

日本国内向け

設置場所

全国空港、駅、電車、バス、商業施設、百貨店、観光施設、ツアー、商店街、他

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

「共生」をテーマに、各自が必要としない情報を増やさず、言語や聴力の壁を越えられる音をデザインする。

背景

東京オリンピック・パラリンピックや、バリアフリー化のニーズ向上、高齢化社会の到来などにより、音声ガイダンスにおける状況や環境は大きく変化している。 しかし、言語や聴力の違いに考慮した取り組みはまだ十分ではない。アナウンスを理解できないと不便であり、ショーやガイダンスの内容がわからないと楽しめない。非常放送がわからないと命の危険もある。しかし、これらを解決するソリューションはまだ存在していなかった。

デザイナーの想い

日本語アナウンスを流すだけで、言語や聴力の違いに関わらず情報を届けられるようにしたい。必要としない人の利便性を低下させずに、音の共生空間を構築したい。インターネットを使わず既存の放送設備を活用した、音による通信により、災害時にも活用可能。これをインフラ化することで、誰もが観光を楽しんだり暮らしやすい、音によるユニバーサルデザインが浸透した社会を目指します。

企画・開発の意義

訪日外国人・高齢者・聴覚障害者が増加していく中、何カ国語ものアナウンスを流したり、ディスプレイ等に字幕表示する事は、時間や費用、スペース上の制約から難しく、日本人健常者の利便性も低下させてしまう。必要な情報を必要な人に合わせて効率良く届けることで、無駄な情報を省き、情報過多な時代でも混乱や判断力低下を防ぐことができる。音・音楽をコアコンピタンスとする会社として、音の面から課題解決に挑戦した。

創意工夫

・音をデザインするというこれまでになかった発想の共有。 ・日本人健常者の利便性を低下させずに、訪日外国人や耳の遠い高齢者、聴覚障がい者に音情報を届ける仕組みづくり。 ・様々な業界、様々な放送設備で使えるよう、アナウンス音に文字を届けるための特殊な音を重層して放送するための技術開発。 ・自社だけでなく、多くのメーカーと提携するための共通規格化。 ・様々なアプリやデジタルサイネージでも簡単に同じ機能を搭載することができるようなSDKの開発。 ・コンセプトに共感頂いた様々な企業、施設、自治体と連携することでともにインフラ化を目指す仲間づくり。 ・日本発の新たなインフラ網を構築するための国際特許も含めた知的財産の獲得。

仕様

施設の既存スピーカー、アンプを用いて、アナウンスの信号に音響通信データをミックスして、再生します。スマートフォンのアプリやデジタルサイネージがその信号を認識し、アナウンス内容を各自の分かる言語の文字として表示します。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

「おもてなしガイド」ホームページ
「おもてなしガイド」ホームページ

審査委員の評価

音をそのまま活かしてユニバーサル化するというアイデアに審査員一同、興味を持った。特に音は発信が容易で、特別な設備をあまり必要とせずに受信することができる。将来的には自動翻訳のクオリティが向上していくとは予想できるが、間違いが許されない場面においては、本受賞デザインのようなシステムの利用価値が高まっていくとも考えられる。ぜひ多くの場面で利用されるものになってほしい。

担当審査委員| 青山 和浩   上田 壮一   ナカムラ ケンタ   閑歳 孝子  

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