GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
日本酒 [日本酒「錦鯉」]
事業主体名
今代司酒造株式会社
分類
食品、パッケージ
受賞企業
株式会社BULLET (東京都)
今代司酒造株式会社 (新潟県)
受賞番号
16G120986
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

「今代司酒造を、そして日本を代表するような印象的なデザインの日本酒を造ろう」という企画のもとに、日本で最も有名な鑑賞魚「錦鯉」をモチーフにした日本酒を制作しました。錦鯉は生きた宝石とも呼ばれ、白地に赤の模様はとても華麗で国内外に多くのファンが居ます。この商品は白い瓶を魚の形状に見立てることで錦鯉の美しさを再現しようとしたもので、白い瓶に赤い模様を直接印刷しています。また箱の前面を鯉のシルエットに型抜きすることで、さらに錦鯉であるということを分かりやすく、グラフィカリーに強調することに成功しました。華やかな色と模様のパッケージは店頭で目立つだけではなく、部屋に飾ることのできるアートでもあります。

プロデューサー

株式会社和僑商店 葉葺正幸

ディレクター

今代司酒造株式会社 田中洋介

デザイナー

株式会社BULLET 小玉 文

小玉 文( BULLET Inc.代表 / アートディレクター / グラフィックデザイナー)

発売
2015年5月1日
価格

5,000円

販売地域

国内・海外共通仕様

仕様

寸法:90x90x310mm / 重量:600g (パッケージのみ) / 外箱:紙(気包紙C 295kg)・塩ビ板(0.2mm)・金箔押し / 内箱:段ボール / 瓶:ガラスに印刷 / 封緘:和紙ラベル・銀箔押し

受賞対象の詳細

背景

新潟では飲み終わった酒の容器を机の上に倒す習慣があります。その様子を見た時「容器が魚に見える。新潟の魚といえば錦鯉。瓶を使い錦鯉を表現したらどうだろう」という発想が生まれました。 また、かつて薄まった酒を揶揄する「金魚酒」という言葉があったが、そんな時代でも今代司は薄めず出荷しており、「金魚ではなく堂々とした錦鯉」と言われていたという逸話もありました。そして日本酒「錦鯉」の開発がスタートしました。

デザインコンセプト

有名な鑑賞魚「錦鯉」をモチーフに、酒蔵と日本を代表するような印象的な日本酒のデザインを目指しました。

企画・開発の意義

酒は元来贈り物にしばしば使われるものですが、「酒」と「錦鯉」という新潟を象徴する2つのコンテンツを合わせた商品が生まれ、それが贈り物として日本中、そして世界中に渡ることで、新潟もしくは日本の伝統文化を発信することに繋がります。ひいては日本酒および錦鯉の普及に貢献できると考えています。

創意工夫

通常の日本酒とは差別化するため、デザインはもちろん、箱の素材にも特にこだわりました。手触りのよい「気包紙-FS」という紙を使用し、その質感を活かすために印刷は金の箔押しだけとしました。白い瓶の美しさを際立たせるために、箱の内側には金箔の入った赤い紙を全面に貼っています。白・赤・金の色の組み合わせは、この商品を華やかな印象に感じさせることに役立っています。白い瓶に直接赤い模様を印刷する加工は、日本国内でも限られた印刷会社しか出来ない難しい加工で、この印刷を成功させるまでには、数多くの試作と失敗を繰り返しました。瓶のくびれた部分を含む広い面積に直接印刷するために、印刷転写シートを3分割して手作業で貼り、最後に窯で焼いて完成させるという多大な手間がかかっています。瓶の形状そのものを錦鯉に見立てるために、この印刷面積の広さは必須条件でした。

デザイナーの想い

パッケージデザインとは、商品に込められた作り手の気概を目に見える形で伝わるように表現する仕事だと思います。第一印象で素敵だと思って手に取った商品が、飲んでみるととても美味しかった。誰かに贈りたくなる。そして商品がどんどん広まっていく。そんな感情連鎖の橋渡しの実現がデザインの可能性だと考えています。日本酒「錦鯉」が、人々の印象に残り、今代司酒造や日本文化に興味を持つきっかけになることを祈っています。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

今代司酒造(〒950-0074 新潟県新潟市中央区鏡が岡1番1号)
今代司酒造

審査委員の評価

白い瓶の本体に美しい赤の「錦鯉」の模様をつけることによって、明確なブランドイメージを打ち出している。試行錯誤を重ねた上で完成した技法によって芸術的な美しさに仕上がった。鯉の形に切り抜かれた白い化粧箱の効果で、視線は錦鯉の図案に集中し、立体的な視覚効果が発揮できるようになっている。

担当審査委員| 齋藤 精一   色部 義昭   喜安 政幸   平林 奈緒美   Ming-Lung Yu  

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