GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
賃貸住戸+商業施設(リノベーション) [中山手鈴木ビル北館アネックス]
事業主体名
大和船舶土地株式会社
分類
住宅・住空間
受賞企業
大和船舶土地株式会社 (兵庫県)
有限会社ランドサット (大阪府)
神戸芸術工科大学 プロジェクトチーム (兵庫県)
受賞番号
16G100895
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

神戸市中心部、三宮駅近くの繁華街の築35年の鉄骨造5階建商業ビルを、1〜3階を店舗、4、5階を賃貸住宅として再生するプロジェクトである。この地域は低層階を飲食店として利用し、上階が住居の建築が多い。本改修でも元々住居だった上階を、現代の需要と感覚に即した住まいとした。専有面積25m2ほどの小空間には、生活に必要な最低限の設備を機能的に織り込んだ。老朽化ビルのファサードは、グレーチングとデッキ材を組合せたデザインとし、三宮の繁華街の品格を保持した商業ビルに再生させた。

プロデューサー

大和船舶土地 代表取締役 鈴木祐一

ディレクター

神戸芸術工科大学プロジェクトチーム (川北健雄、花田佳明)+有限会社ランドサット 代表取締役 安田利宏

デザイナー

有限会社ランドサット 代表取締役 安田利宏

有限会社ランドサット 代表取締役 安田利宏

詳細情報

http://www.daiwasenpaku.co.jp/

利用開始
2016年4月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

兵庫県神戸市中央区三宮

仕様

鉄骨造(築約40年)地上5階建 専有面積 1階31.9m2、2階33.0m2、3階33.4m2、4階24.5m2、5階25.4m2

受賞対象の詳細

背景

賑わいのある繁華街の中で、この一棟だけメンテナンスもされず老朽化したまま放置されており、安全性などに不安がある存在であった。本計画の事業者は、隣接する商業ビルを保有しており、長期間の交渉の末このビルを保有することになり、老朽化した商業ビルの再生のプロジェクトがスタートした。上階の住居部分は検討の結果、住居のまま再生させることにし、都市生活の本質を捉えることを目指した。

デザインコンセプト

低層階店舗+上階住居という三宮の繁華街の特徴を継承した、都市生活者の住居提案を含む商業ビルの再生。

企画・開発の意義

この地域は終戦直後から商業エリアとして栄えてきた。商業で成功した人々は阪神間や山手に住まい、逆にそうでない人々は、職住が一体となったこの繁華街の上階に住みついてきた。我々はそういった特殊な住居形態を前向きに捉え、積極的に都市に住む現代の感覚に即した住居作りを考えた。テナント需要を満たすだけではない住居を含んだ三宮の商業ビルの再生は、地道な都市再生という視点からも意義のある事業だと考える。

創意工夫

長期間放置され荒れ果てていた商業ビルの補修箇所は、内装や設備に留まらず建築躯体にも及んでいたことから、改修作業は腐食した鉄骨階段の補修など地道な工事からスタートした。低層階の店舗部分のうち2階と3階は、テナントイメージの保持のためにインテリアデザインを施したリース店舗とした。専有面積25m2ほどの4、5階の住居部分は、必要最低限の住宅設備を機能的に配置した。4階は居室を長いカーテンで囲い、5階はバルコニー側にサニタリーを配置して、それぞれ繁華街の雑踏から心理的、物理的距離を取っている。同事業者が所有する2棟のビルはそれぞれの共用階段で連結し、回遊性と複数の避難経路を確保することで、利用客は安全に施設を利用できる。グレーチングのファサードに夜間LEDが点灯し細かな格子が浮かび上がると、奥行きのある表層がうっすらとあらわれる。小さな商業ビルに奥行きが生まれ、都市と建築との薄い接点が強調される。

デザイナーの想い

繁華街と居住地区を分けて捉えがちであるが、一体で住まう可能性を実感したプロジェクトであった。雑踏の中の空きスペースにひっそりと住まうというイメージから、積極的に都市に関わる住まい方ができないかという発想が計画の原点にある。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

大和船舶土地株式会社
大和船舶土地株式会社
有限会社ランドサット

審査委員の評価

築35年の建物にここまで投資し、残そうという姿勢および、陳腐化した繁華街の典型的なビルを今日的で明るい飲食空間と居住空間に仕立て直した点が非常に好感が持てる。

担当審査委員| 手塚 由比   石川 初   長坂 常   日野 雅司   松村 秀一   Gary Chang  

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