GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
併用住宅(オフィス+住宅) [保月の家]
事業主体名
株式会社リリーフ・アシスト 代表取締役 増田和彦
分類
住宅・住空間
受賞企業
株式会社吉住工務店 (兵庫県)
受賞番号
16G100829
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

丹波市春日町多田地区は「保月の里」と呼ばれており、地域住民の手により里山の美しい自然環境が守り育てられている。 その日本の原風景ともいえる里山の田園風景が残っている地に建てられた木造の事務所兼住宅である。大屋根がつくる影の中、開放的な大空間、土間や縁側的な中間領域を構成。漆喰や地元産の木による自然素材でつくられた空間の中に、飽きることない四季折々の風景が広がり、緑のにおい、心地よい風が漂う。この地の自然と溶け合った空間を木造のシンプルな架構でつくりあげている。

プロデューサー

代表取締役会長 吉住俊一、代表取締役社長 吉住正基

ディレクター

常務取締役 藤田瑞夫

デザイナー

設計室長 澤田伸一

左上より/吉住俊一, 吉住正基 左下より/藤田瑞夫, 澤田伸一

詳細情報

http://yoshizumi.co.jp/special2/index5.php

利用開始
2015年8月18日
販売地域

日本国内向け

設置場所

兵庫県丹波市

仕様

敷地面積/1352.61㎡、1階床面積/138.62㎡、2階床面積/126.19㎡、延べ面積/264.81㎡、構造規模/木造・地上2階建

受賞対象の詳細

背景

産業としての農業の衰退、それにより引き起こされる農山村部の衰退という問題は、丹波市においても深刻化しつつある中、阪神間で事業をされているクライアントは、丹波の地で新たに農業事業を起業されるにあたっての起点となる建物を求められていた。この地に縁もゆかりもないクライアントに対し、地域にスムーズに溶け込めるよう土地探しから地域住民とのつなぎ合わせ、建物の在り方等も含めトータルでプロデュースした。

デザインコンセプト

sustainable life / sustainable work ~丹波で生きる。暮らす。

企画・開発の意義

新たな農業事業の起点となる住宅兼事務所として、丹波の素晴らしさを発信していくことができる建築性を得るため、この地の自然と溶け合った生活を提案。かつての日本らしい豊かな住まいを再構築した。ここでは「豊かさとは何か」が実感できる。このクライアントのように過疎化地域に活力を与えてくれる新たな担い手より、事業を通じてその実感を広く発信していくことで、地域が活性化し、農地や森林の保全にもつながっていく。

創意工夫

南側に広がる田園風景、北側のサクラ並木、西側のモミジの群生など恵まれたロケーションをいかし、風景と一体となるような建築を目指した。単に開口部を大きく開けるのではなく、敷地との対話から大きさ、高さ、方向を検討。フルオープンできるダイナミックな開口、コーナーを利用した広角の見え方、吹き抜け越しの高窓、ちらりと覗き見える見え方など、四季折々の景色との距離感、見え方をコントロールすることで表情豊かな空間を得ている。 軒先やけらばのディテールは、屋根を軽快に見せることで全体の重厚感を消し、環境に馴染むようボリューム感を抑えると共に、室内からのパノラマの風景をすっきりと切り取って見せることを意図した。また粗野な板張りの外壁とシャープな軒先の対比、ファサードの水平垂直の対比は、のどかな風景の中でこの建物に凛とした佇まいを与えている。

デザイナーの想い

サステナブルなデザインが求められる中で、かつての日本の住まいの構成要素であった土間、縁側、軒等は、環境と建築を接続する装置として見直されるべきものである。ここではそうした中間領域が建物に入り組むように設けられ、外部と内部の連続を繰り返し、境界をあいまいにしていきながら、そこに土や緑のにおい、風の音や光の陰影等の自然の因子が溶け込んでいく。それらを一身に感じることができる状態をつくりたかった。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

吉住工務店ホームページ

審査委員の評価

田園風景の中に建つシンプルな架構の住宅である。大開口、深い軒や縁側が実に気持ち良さそうである。地元の杉材を使用した内装も奇をてらったところが無くて良く、質の良い作品である。

担当審査委員| 手塚 由比   石川 初   長坂 常   日野 雅司   松村 秀一   Gary Chang  

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