GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
工業用内視鏡 [IPLEX NX]
事業主体名
オリンパス株式会社
分類
生産・製造用機器・設備
受賞企業
オリンパス株式会社 (東京都)
受賞番号
16G080618
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

主に航空エンジンの内部や工場施設内の配管など、狭くて奥行きのある場所でのメンテナンスや部品などの品質検査に用いられる工業用内視鏡である。高い信頼性と厳しい環境にも耐える環境性能を継承し、より正確で効率的な検査をサポートする。 技術的な特長としては次の3点になる。 1.シリーズ最高の明るさを実現した新光源と高精彩画像により、検査効率の更なる向上を実現した。 2.飛躍的に進化した「ステレオ計測機能」により、より広範囲における正確な計測を実現した。 3.直感的に操作可能なタッチパネル式UIの採用や、多様な環境や作業者の検査姿勢に合わせて形態を変化できる筐体によって、より快適な作業環境を実現した。

プロデューサー

オリンパス株式会社 執行役員 科学事業ユニット長 大久保 俊彦

ディレクター

オリンパス株式会社 デザインセンター長 高橋 純

デザイナー

オリンパス株式会社 デザインセンター 目黒 親芳、細谷 基、船越 靖生、酒井 浩次

詳細情報

http://www.olympus-ims.com/ja/rvi-products/iplex-nx/

発売
2016年4月
価格

4,500,000円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

検査を中心として準備から撤収、レポート作成に至る一連のワークフローを快適にこなせる工業用内視鏡。

背景

シリーズ最上位モデルの先代が発売されてから9年、工業用内視鏡が活躍する市場は拡大している。航空機、自動車産業、石油化学プラント、発電所など作業環境も多様化しており、中には過酷作業を強いられる現場もある。安全管理に対する社会意識も高まる中、益々の高い検査精度や高い検査効率が作業者やメーカーに求められており、正確で効率的な検査を誰もが容易に実現できる高性能モデルの市場導入が急務であった。

デザイナーの想い

人々の生活に関係深い航空機や発電所などの安全管理は、小さな変化をも見逃さない検査作業者の経験や高性能な検査機器の「技術力」に委ねられているといえる。しかし「技術力」と同等に、「快適な使い勝手」は作業者の高い集中力の維持や長時間の作業における疲労低減に繋がり、非常に重要な価値をもたらす。従って私はデザイナーとして快適な使い勝手を実現することで作業者自身の安全管理にも貢献したいと考えている。

企画・開発の意義

実際の現場を見て歩くうちに実感したことは、①作業者は検査作業中自然な姿勢で作業できることは稀で、日常的に無理な姿勢での作業を強いられていること。②作業者を悩ませている課題は検査前の準備段階や検査後の撤収時にも多く存在すること。の2点であった。この2点に注目し抽出された課題を解決することによって、作業者が安全に安心して検査に集中できる環境を提供したいと考えた。

創意工夫

(1)作業者を無理な姿勢から解放するために 従来機では本体に固定されていたモニターユニットを本体から着脱可能とし、これをキャリングケースのハンドルや検査物の一部に掛けられるように工夫した。これにより、作業者が検査時の姿勢に応じて見易い位置にモニターを設置できるようになり、作業時の姿勢が劇的に楽になった。 (2)準備から検査、撤収までの課題を解決するために 従来機では、長いもので8mにもなる挿入部が機器の持ち運びを非常に困難なものにしていた。本製品では挿入部を直感的かつ容易に収納可能なポケットを本体背面に設け、誰もが等しく安全に運べるようになった。 従来機のUIでは検査前の機能設定や検査中の計測作業などは判りづらいという評価があった。本デザインではタッチパネル式の新UIを採用し、さらに解り易いアイコンを多用した事で、誰もが直感的に理解し快適に操作できるようになった。

仕様

画質:高解像PulsarPicプロセッサー+独自新光学系、光源:超高輝度レーザーダイオード光源、液晶モニター:8.4インチデイライトビュー タッチスクリーンLCD、湾曲:TrueFeel新電動湾曲、計測:高精度スーパーステレオ計測、外形寸法:320(W)×180(D)×310(H)mm(突起部含まず)、重量:約7kg(バッテリー含む)

審査委員の評価

光源の明るさやモニターの高精細化などの基本機能の向上に加え、ステレオ計測機能を世界に先駆けて搭載し、すでに完成度の高い前機種に対して高いレベルで進化させている。また、使い勝手においては多様な検査環境での負荷軽減という課題を筐体の形態をダイナミックに変化させる工夫で実現させており、高い機能と使い勝手が「美しくかっこいい」形に昇華され、道具の魅力を創出しているところが高く評価された。

担当審査委員| 朝倉 重徳   内田 毅彦   加藤 麻樹   青木 俊介   CAI Jun  

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