GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
芝刈機 [バロネス LM2710]
事業主体名
株式会社共栄社
分類
農具・農業用機器
受賞企業
株式会社共栄社 (愛知県)
受賞番号
16G070540
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

プレーヤーからゴルフコースの芝の刈り上がりに対する要求は年々高まる一方で、ゴルフ場は管理費用削減、人員削減など多くの課題に直面しコースのクオリティを維持することが困難な状況に陥っている。LM2710はゴルフコースに要求されるカッティングクオリティを経験や技量にとらわれず、誰が乗っても均一な刈り上がりを実現可能にし「乗り手を選ばない」という新しい価値を創造した乗用芝刈機である。

プロデューサー

株式会社共栄社 開発部 部長 安井隆

ディレクター

株式会社共栄社 開発部 部長 安井隆

デザイナー

株式会社共栄社 開発部 部長 安井隆、主務研究員 地宗稔晃

左から)地宗稔晃 安井隆

発売予定
2016年10月
価格

10,000,000 ~ 12,000,000円 (販売価格未定)

販売地域

国内・海外共通仕様

仕様

【乗用5連リールモア】◇全長:3,000mm◇全幅 移動時:2,280mm、作業時:3,200mm ◇全高:2,200mm◇重量:1,892kg◇刈幅:2,770mm◇刈高:8-45mm◇速さ 前進:0-22km/h、 後進:0-6.5km/h、作業速さ:0-14km/h ◇最小旋回半径:2,800mm◇使用最大傾斜角度:15度 ◇クリップピッチを維持する機構を採用(特願:2015-249204)

受賞対象の詳細

背景

ゴルフ場経営は、バブル崩壊から厳しい状況が続いており、コース管理費の削減は最大の課題とされており、特に芝刈り作業に関する労務費はコース管理費の約65%と割合が大きく、人員削減を迫られている。人員削減により、一人の作業者が多くの作業を兼任するため、経験の浅い作業者であっても刈込みをしなければならない。その結果、刈り上がりのクオリティ低下や品質維持が困難となっている。

デザインコンセプト

「伝統と革新」によって誰が乗っても「最高のクオリティ」「最高のプレー」を提供する芝刈機

企画・開発の意義

ゴルフ場の芝の均一な面を作り出す為には、クリップピッチ(リール回転数と作業速度の割合)を一定に保つ必要がある。クリップピッチが不規則になるとボールの転がりや、芝生の育成に影響を及ぼす。こういったクオリティに関する要素は、長年の経験や個人の技量に依存していたが、機械が一定のクリップピッチを保つ機能を所有すれば、経験の浅い作業者でも「最高のクオリティ」が維持でき、コースの品質向上を実現できる。

創意工夫

クリップピッチが決まる「リール刃の回転数」「作業速度」は、コースの起伏、刈込み時の負荷によって常に変動する。これまではベテラン作業者がペダル操作によりクリップピッチを一定にコントロールしていたが、経験の浅い作業者や不慣れな作業者では一定にすることが困難であった。LM2710では一定のリール回転数を維持する制御と、一定の作業速度を維持する機構により、誰が乗っても一定のクリップピッチを維持することを実現した(特願:2015-249204)。また、国産で初めて国際安全規格ISO5395に適合させた他、ステアリングフィールの最適化や作業ユニットがしっかりと確認できる視界を確保するなど、経験の浅い作業者でもより「安全」「快適」「正確」な作業を可能とした。設計において、問題を具現化するために作業経験のない当社の新人社員を作業者として起用し、問題の抽出から検証まで行い効果の確認を行った。

デザイナーの想い

創業105年の伝統を持つリール刃と新しい価値の融合をボンネットのサイドラインにて表現した。サイドラインは当社の拘りでもある螺旋状のリール刃の角度を忠実に再現すると同時に軽快感を合わせ持たせることで、「伝統と革新」を体現した。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

共栄社、共栄社販売店
共栄社 HP

審査委員の評価

バブル経済崩壊以降、ゴルフ場経営では厳しい状況が続いており、労務費削減のための人員削減を迫られている。このため、熟練した技術が要求されるコースの芝刈りでは、仕上がり品質の維持が困難なものとなっている。このことに着目し、刃の回転数と作業速度を最適化する独自技術によって、経験の浅い作業者であっても、均一な仕上がりを得られる芝刈機を開発した。ボディ後部は刃の形状をモチーフにしつつ合理的にまとめられており、大型の機械ながら、周囲に対して安心できる印象を与えることにも成功している。

担当審査委員| 根津 孝太   伊藤 香織   岡崎 五朗   佐藤 弘喜   Juhyun Eune  

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