GOOD DESIGN AWARD

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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
新交通システム車両 [ニューシャトル2020系]
事業主体名
三菱重工業株式会社
分類
移動用機器・設備
受賞企業
三菱重工業株式会社 (東京都)
受賞番号
16G070516
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

大宮と北部市街地を13駅、12.7kmで結ぶ埼玉新都市交通伊奈線(愛称:ニューシャトル)に導入された新型車両である。高架専用軌道をゴムタイヤで電気走行するAGT(Automated Guideway Transit)車両で、都市に優しい中量輸送機関である。ワンマン運転を行うが、コンピュータシステムによるATC(自動列車制御装置)やARC(自動進路制御装置)を採用し、安全が確保されている。オールダブルスキンアルミ構体を採用するなど既存車両に比べ1両当たり1トン超の軽量化を実現しているほか、輸送力、快適性をさらに進化させている。

プロデューサー

三菱重工業株式会社 交通・輸送ドメイン 交通機器事業部 技術部 次長 星光明

ディレクター

株式会社GKデザイン総研広島

デザイナー

三菱重工業株式会社 交通・輸送ドメイン 交通機器事業部 技術部+株式会社GKデザイン総研広島 プロダクトデザイン部

詳細情報

https://www.mhi.co.jp/news/story/1510305697.html

利用開始
2015年11月4日
販売地域

日本国内向け

仕様

サイドガイドレール方式/自動無人運転/アルミ合金製車体/車両寸法:8,000㎜(車長)x2,480㎜~2610mm(車幅)x3,340㎜(車高) /電気方式:3相AC600V 剛体複線式 電車線方式 /定員:38人〜46人/両 /最高運転速度:60㎞/h /台車:4案内輪車軸ボギー台車/戸閉装置:電気式両開き側引き戸 /照明装置:AC・DC100V LED式室内灯

受賞対象の詳細

背景

埼玉新都市交通では、1983年の開業以来30年以上活躍を続けてきた1010系、1050系車両の代替車両が必要とされていた。2014年に営業運転を始めた三菱重工業の18t車「ゆりかもめ7300系」車両が国内AGTとして飛躍的な進化を遂げた車両であったことから、この車両の性能・クオリティを、ニューシャトル向け16t車にリファインすることになった。

デザインコンセプト

地方都市の中量輸送システムに対しても、妥協しないものづくりとクオリティの提供。

企画・開発の意義

〈国内新交通システムの質的向上とその沿線価値の向上〉 臨海副都心の顔としてインターナショナルクオリティを提示した「ゆりかもめ7300系」のクオリティをベースに、地方都市で活躍する新交通システムに対しても妥協のない質の高い車両を提供する。その結果、沿線風景の質も変わり、それに接する利用者や事業者自身にも矜持が生まれ、沿線価値が豊かに変わる。

創意工夫

〈六角形の車体断面〉…シートの背もたれの角度に合わせた六角形の車体断面により、全く無駄のない広い空間を作り出した。また、六角断面を活かした外観デザインにより、並走する新幹線に引けをとらない沿線風景を創出した。 〈シート利用の快適性の向上〉…「体をしっかりサポートする」、「足を前に投げ出さない」といった、通勤車両に求められるシート機能を形にした「G-Fit」を採用。またシートレイアウトにおいても、1シートあたりの座面の面積を10%以上増やしながらも、シート数は編成あたり3席増加させた。 〈ライブコクピット〉…先頭部は客室からの前方視界を確保するシースルーパーテションを採用し、運転席での操作や計器類を車窓風景の一部として楽しんでもらうことを意図した。 〈セブンドリームカラー〉…車両のレインボーカラー展開に合わせて、路線シンボルもレインボーカラーにリニューアルするVI計画を行った。

デザイナーの想い

ニューシャトルは東北・上越新幹線の建設に伴って導入された経緯がある。まるで新幹線に寄り添うような脇役的な存在であったニューシャトルを、街の主役として新幹線と肩を並べて走る沿線風景を創出したかった。埼玉新都市交通伊奈線を走る2020系車両が、地方都市交通の新たなシンボルとして機能し、国内外に対して日本型新交通システムの地位牽引を果たして行くことを願いたい。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

埼玉新都市交通伊奈線(通称:ニューシャトル)
三菱重工業「AGTの時代」:埼玉新都市交通ニューシャトル紹介動画
三菱重工業「製品情報」
埼玉新都市交通「ニューシャトル」沿線情報

審査委員の評価

「ゆりかもめ7300系」で高い評価を得た同社の技術をさらに発展させ、安全性や快適性を一段と高めていることに加え、六角形の車輛断面形状をデザインモチーフとすることで、車内スペースの効率化と明快なデザインイメージを両立させている点が評価できる。また、内外を含めた車輛全体のデザインに統一感がある点も好ましい。外観ではシンプルながら特徴的なグラフィックによって、新幹線と並走しても負けないインパクトを持ち、脇役ではない独自の存在感を打ち出すことに成功している。

担当審査委員| 根津 孝太   伊藤 香織   岡崎 五朗   佐藤 弘喜   Juhyun Eune  

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