GOOD DESIGN AWARD

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特別賞
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CC

2016

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
窯業系内装材 [リサイクル内装ボード]
事業主体名
ケイミュー株式会社
分類
住宅設備
受賞企業
ケイミュー株式会社 (大阪府)
受賞番号
16G060492
受賞概要
2016年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

窯業系サイディングはセメントを主原料とした壁材です。本製品は、火力発電所で発生する石炭灰の他、コーヒーショップから出る使用済み紙カップやコーヒー豆かすなど多岐にわたる廃棄物を原料として配合し、原料に占める再生材料比率約60%を実現しています。さらに、表面に塗装による着色をしないことで、従来の窯業系サイディングの生産工程を最小限まで省いた環境配慮型設計です。セメント素地が露出された表面の自然なムラは1枚1枚異なる表情を見せ、原材料の「生きた素材」を感じさせます。そして、セメント特有の経年による自然な風合いの変化は、素材の味わい・深みを増幅させ、居住空間に今までにない安らぎを与えます。

プロデューサー

ケイミュー株式会社 商品企画部 藤田新次

ディレクター

ケイミュー株式会社 商品企画部 藤田新次

デザイナー

ケイミュー株式会社 商品企画部 藤田新次

発売予定
2017年3月
価格

6,300円/枚(税抜) (予定希望小売価格)

販売地域

日本国内向け

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

新たなリサイクル材の活用から生まれる「素材で魅せる」窯業系建材の新価値提案

背景

窯業系サイディングにとっては、「石や木などの自然素材がいかにリアルに表現されているか」が商品価値の1つであり、それを実現するための塗装技術を発展させてきました。本製品では、塗装による着色をしないことで、セメント製品でしか出来ない意匠によって窯業系建材の新たな価値を発信したいと考えました。

デザイナーの想い

本製品で窯業系サイディングの新しいリサイクルのかたちを提案したいと考えました。これまで単なる廃材とされてきた素材を新たな原材料として活用し、従来は塗装によって覆われていた基材の素地をリサイクル材が見える状態に仕上げています。新しいリサイクル材との出会いから発想した「素材で魅せる」内装材で、エコで安らぎを感じる今までにない空間を楽しんでいただきたいです。

企画・開発の意義

当社では、従来から継続的なリサイクル技術開発に取り組み、環境保全に貢献して参りました。本製品ではさらに、従来はリサイクルが難しかった飲食店から出る廃材を原材料として活用しています。「素材で魅せる」外観は新しいリサイクル材の導入によって見出されたものであり、新しいリサイクルのかたちの提案で、窯業系建材の新たな可能性を市場に発信しています。

創意工夫

セメント製品には、水に溶け出した物質が表出し、大気に触れて表面に白い粉状となって現れる白華現象(エフロレッセンス)が起こります。それは均質な外観が求められる工業製品にとって、一般的には価値を下げるものとされます。本製品では、あえてエフロを制御しない製造方法によって生まれる1枚1枚異なる自然なムラを「生きた素材」として、新しい価値を創造することに挑戦しています。これはセメント製品でしか表現できない素材の味であり、従来とは全く違う視点から本物を追求しています。また、本製品はコーヒーショップから出る使用済み紙カップとコーヒー豆かすをリサイクル原料として使用しており、紙カップは従来の再生原料とともに基板を補強する繊維原料として活用しています。表面をコーヒー豆かすが見える状態に仕上げた外観は、セメント素地の無機質な表情に豆かすのオーガニックな風合いが加わり、温かみのある室内空間を演出します。

仕様

15㎜×455㎜×3,030㎜、約26kg/枚

審査委員の評価

火力発電所で発生する石炭灰のほか、コーヒーショップから出る使用済み紙カップやコーヒー豆かすなど身近な廃棄物を使用しているのがよいと思います。 セメント素地が露出された表面の自然なムラは1枚1枚異なる表情を見せ、経年変化による自然な風合いの変化がとても魅力的です。

担当審査委員| 長町 志穂   鈴野 浩一   藤森 泰司   山本 秀夫   Eggarat Wongcharit  

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