受賞ギャラリー
2016
グッドデザイン賞
椅子
OR-02 スウィベルチェア
受賞対象の詳細
座面が回転するため、立ったり座ったりが容易に行えるダイニングチェア。スタッキングも可能です。こうした機能性を持ちながらも一見するとその用途を感じさないシンプルなデザインになっています。
※ 自動翻訳サービスDeepLを利用して生成されたテキストの場合があります
プロデューサー
起立木工株式会社
ディレクター
起立木工株式会社
デザイナー
田邊耕治

詳細情報
発売予定
2017/01
価格
78,800円 (オーク材)
販売地域
国内
背景
椅子の座面が回転することで得られるメリットは、立つ、座るといった動作を一日に何度も繰り返すダイングチェアにおいて特に大きい。こうした回転椅子はすでに数多く存在するがダイニングチェア全体の割合から考えると限定的な物である。メリットを消してしまう要素はなにか。そのデメリットを感じさせない物ができれば、新しいダイニングチェアの定番として回転椅子が定着し得るのではないか、と考えた。
経緯とその成果
一見すると普通の椅子であり、そこに隠れた機能がある。これまでとは逆のアプローチで機能性を伝える事。
デザイナーの想い
機能性とデザイン性の両立。機能がまず主張する物ではなく、使っていくうちにその機能に気付いていくような物。
企画・開発の意義
ダイニングチェアは家具の中で最もデザイン性を求められる物のひとつでありながら、回転椅子のように機能性が加わった場合、デザイン性を損なわれてしまう事が多い。結果としてダイニングチェアにおいて回転椅子は浸透しにくいのではないかと考えた。機能とデザインを両立させてダイニングチェアにおける選択肢の間口を広げる事ができる商品を提案したい。
創意工夫
これまでの回転椅子は椅子本体と回転金具がそれぞれ独立した部材として設計されており、これが意匠性を損なう原因であると考えた。そこで椅子本体の補強部品を金具のカバーと兼用できるようデザインする事で、余計な部材を足す事なく、どこから見ても美しいデザインに仕上げた。
仕様
W460 D480 H735 Sh435 (mm)
どこで購入できるか、
どこで見られるか
起立木工シュールームORANDA-KAN 他
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
長町 志穂鈴野 浩一藤森 泰司山本 秀夫Eggarat Wongcharit
評価コメント
天然木の無垢材のチェアに、プリミティブだがメカを加え、日常使いのチェアとしての機能性を高めていくことが、現代的な方法のひとつになっている。このチェアもその流れを組んでいるが、そのありようが、使っていくうちに機能に気付くようなアプローチになっている。ゆえに一見するとまったくその機能性に気付かないこと、言い換えれば、普通の椅子だが、同時にスウィベルチェアでありスタッキングチェアでもあるという点がユニークである。
