GOOD DESIGN AWARD

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2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
都市河川の活用による市民の居場所づくり [かまがわ川床 桜まつり]
事業主体名
NPO法人 宇都宮まちづくり推進機構
分類
地域・コミュニティづくり/社会貢献活動
受賞企業
宇都宮まちづくり推進機構 (栃木県)
宇都宮大学 安森亮雄研究室 (栃木県)
受賞番号
15G141254
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

栃木県宇都宮市で開催される「かまがわ川床桜まつり」における市民の居場所づくり。空洞化がみられる中心市街地の商店街の裏手に、釜川は流れている。枝垂れ桜が咲く約30mの区間に、6帖から10帖程度の5つの川床を設け、「都市の部屋」のような市民の居場所と、都市の自然を生かした「新たな風景」を創出した。まちづくりNPO、大学、地域住民、商店等が恊働して、川床の設置と関連イベントを開催し、都市の自然を生かしたパブリックスペースと回遊動線の形成により、中心市街地の活性化を実現した。

プロデューサー

須賀英之、安藤英夫/宇都宮まちづくり推進機構

ディレクター

安森亮雄/宇都宮大学安森亮雄研究室

デザイナー

安森亮雄、金知恩、勝又亮介、横山伊織、福沢潤哉/宇都宮大学 安森亮雄研究室

詳細情報

http://archi.ishii.utsunomiya-u.ac.jp/plan/yasumori/project.html

利用開始
2013年4月
販売地域

日本国内向け

設置場所

栃木県宇都宮市二荒町 釜川「牧水亭」から「出雲橋」まで

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

都市河川の活用による「人の居場所」と「都市の風景」の創出

背景

釜川は、かつて市民の暮らしや生業と関わりをもち、染物屋や飲食店が建ち並ぶなどの賑わいがみられた。度々氾濫が起きたため約20年前に2層構造化とプロナード整備が行われたが、現在では中心市街地の人口減少や商店街の衰退により、かつての賑わいは無くなっている。こうした状況に対して、都市の自然を活用した中心市街地の活性化を目指し、川床による市民の居場所を創出した。

デザイナーの想い

身体スケールの「居場所」と、都市スケールの「風景」を併せ持つデザインを心がけている。川床は、3年間の継続的な活動により、恒例行事として定着しつつあり、今後は、川に向いた建物の設えや人々の日常的な関わりが広がり、川沿いの新たなコミュニティが定着することを願っている。

企画・開発の意義

商店街の裏手を流れる都市河川において、川沿いの枝垂れ桜を自然の天井と見立て、5つの川床を設けて「都市の部屋」のような空間を創出した。市民のための新たな「人の居場所」と「都市の風景」として、これまで3年間にわたり継続している。この間に、夏の子供向けイベントや、冬のイルミネーションなどの季節ごとの関連イベントが展開し、川の周辺に若者向けの店舗や住居が出来始めるなど、新たなコミュニティを誘発している。

創意工夫

〈デザインの工夫〉川幅約3m、川底まで約1.5mという親近感のあるスケールに対して、6帖から10帖程度の5つの川床を、道路と水面に近いレベルの2つの高さに水面を挟みながら配置し、枝垂れ桜を天井に見立てた「都市の部屋」のような居場所と風景を創出した。  〈川床設営の工夫〉一級河川に構築物を設置するため、関係部署の許可を得る困難が予想された。2層化された河川の構造を前提に、単管足場による最小限の基礎により水流を妨げないことで実現し、短期間の施工と、カウンターと手すりの一体化によるデザインにも配慮した。  〈運営活用の工夫〉まちづくりNPO団体を中心に、大学、地域住民、商店主、施工会社などが連携して企画・設営・運営し、一般市民が無料で利用できる。協賛者の名前を記載した学生製作によるぼんぼりや、週末のコンサート、周辺店舗からの出前サービスなど、関連のイベントも開催している。

仕様

建築面積 86.8㎡

どこで購入できるか、
どこで見られるか

釜川「牧水亭」から「出雲橋」間(栃木県宇都宮市二荒町付近)4月上旬
宇都宮まちづくり推進機構

審査委員の評価

一見特徴がないように思える地方都市中心部。しかしどんなまちでも実は魅力的な場所はある。要はそれをきちんと評価する目を持ち活かして行けるかどうかなのである。枝垂れ桜の美しい釜川の一部に河床を設けることで、新たな風景をつくり、市民の居場所づくりに成功している。思いを共にする地域連携により、自分たちのまちの財産を活用し、予算をかける事なくとも付加価値を与えていく手法は今後の地域活性化の模範であり、何より持続可能な自分たちの地域づくりに貢献していると言える。

担当審査委員| 横川 正紀   色部 義昭   上田 壮一   南雲 勝志   山崎 亮  

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