GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
一棟丸ごとリノベーション分譲マンション [リノア東日本橋]
事業主体名
株式会社リビタ
分類
住宅・住空間
受賞企業
株式会社リビタ (東京都)
株式会社アルコデザインスタジオ (東京都)
受賞番号
15G090832
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

築20年の賃貸マンションを一棟丸ごとリノベーションし、分譲マンションとして再生した。リノベーションにおいては、物件が持つ魅力を最大限に引き出すことをポイントにした。今回は歴史を重ね成熟した街であることと、隅田川に面したリバーサイドという特徴に着目し計画。共用部は既存建物を活かしたビンテージ感を意識した演出をし、なかでも隅田川を一望できる屋上は、共用のスカイリビングとしてデザイン。専有部においては3つの設計コースを用意することで、入居者の多様なライフスタイルや嗜好性に合わせた住まいづくりをサポート。これらの取り組みを通して、成熟した街ならではの豊かな都心居住を実現した。

プロデューサー

株式会社リビタ 金子啓太、澤田剛希、吉實健太郎

ディレクター

株式会社リビタ 古澤裕子、伊藤太

デザイナー

株式会社アルコデザインスタジオ 鎌田智州、福田珠名

詳細情報

http://edge-life-tokyo.jp/

利用開始
2015年3月
価格

4,488 ~ 6,998万円

販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都中央区東日本橋二丁目21番1号

仕様

敷地面積 411.34㎡ 延床面積 2251.03㎡ 構造・規模 鉄骨鉄筋コンクリート造 地上8階

受賞対象の詳細

背景

昨今の地価や建築費の上昇により、新築住宅の取得は厳しさを増してきており、特に中央区をはじめとする都心ではより顕著である。土地の狭小さや建築費圧縮の制約の結果、都心では縦に長い建物、画一的な間取りの部屋が形成されやすい。リノベーションは、既存建物の活用により建設費の抑制と、室内の自由な作り込みを実現し、都心居住者のニーズである”ライフスタイルにあった住まい”と”リーズナブルさ”への答えの一つとなる。

デザインコンセプト

一棟丸ごとリノベーションで、“都心居住”をもっと楽しく、もっと自由に

企画・開発の意義

例えば、戸建てのような自由な空間設計。例えば、広く自由に使える共用空間。例えば、自然を感じられる距離感。例えば、車を便利に使う生活。 本事業は、”都心に住む”と考えた際に、一見両立しにくいこうしたことを、一つ一つ体現している。都心居住者の豊かな暮らしを最優先に考え、”都心に住む”ことで諦めていた、犠牲にしていたことを実現できることを示し、新たな都市住宅のあり方を提示した。

創意工夫

建物の外観は既存の意匠を活かしながらペイントやサインといったシンプルな手法でイメージを刷新。エントランス周囲は自転車メンテスペースやシェアカー導入など、都心の日常生活をアシストするつくりへ。共用廊下は入居者が自らアートを飾るギャラリーとして演出。屋上は川沿いの眺望を楽しめる入居者全員のリビングと位置づけ、ソファやテーブルに加え、パーゴラを設けタープやハンモックの設置を可能にし、居住性を高めるように配慮。一般に安全面など管理リスクや、施工費の観点から屋上は開放されにくい。本件は入居者への管理の意識付けと元からの人が立入る屋上仕様の活用により、狭小な都心物件では確保しにくい共用空間を屋上に確保。 専有部においては、3つの設計コースを用意し、入居者ニーズに合わせて住空間設計の自由度合いを選択できるように設定。結果、全入居者が自由設計のプロセスで誕生した、各々のライフスタイルに合った住まいを実現。

デザイナーの想い

東京には数多くの河川があり隅田川はその代表的な河川の一つと言える。高度経済成長期の街づくりにおいては、これらの河川が積極的に活用されることは少なく、既存建物も同様に計画されている。今回の計画では、改めて隅田川からの見え方に配慮して外観を刷新するとともに、建物からの眺望を活かす場として屋上を積極的に活用するなど、リバーサイドの魅力を最大限活かすように計画をした。

審査委員の評価

既存の特長のない賃貸マンションの、エントランス、サブエントランス、廊下、駐輪場といったこれまた一般的な共用部分を丁寧に、かつ現代的にリ・デザインしており、新規的な試みでないが、既存ストックの良質なリノベーションの事例として評価できる。また、専有部分も居住者に選択の余地を与え、デザインへの参加の意識を与えている。こうした参加の意識をつくる試みは、賃貸であっても、愛着のもてる住まいをつくる上で有効であろう。屋上のスカイリビングも立地を生かして魅力的である。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   中村 拓志   松村 秀一  

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