GOOD DESIGN AWARD

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CC

2015

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
集合住宅リノベーション [コートヤードHIROO]
事業主体名
株式会社アトム
分類
住宅・住空間
受賞企業
株式会社アトム (東京都)
ROOT Co.Ltd. (東京都)
debual LLC. (東京都)
Fd Landscape (兵庫県)
受賞番号
15G090831
受賞概要
2015年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

コートヤードHIROOは、築46年の旧厚生省公務員宿舎・駐車場跡地にフルリノベーションを実施し、集合住宅・商業の複合施設として再生させたプロジェクトである。住宅の他、オフィス、ヨガスタジオ、レストラン等の用途を導入し、暮らす、働く、活動する、多様な目的を持った人々が心地よく交わる「コートヤード(都会の中庭)」を提案した。密集した住宅環境の中に、景観に満ちた余裕のある空間を構成し、敷地建物の再生・再利用のあり方、新しい都市のライフスタイルを提唱している。

プロデューサー

青井茂(株式会社アトム)

ディレクター

嶋瀬徹(Root Co.Ldt.)

デザイナー

建築:篠河恰兵(debual LLC.) ランドスケープ:福岡孝則(Fd Landscape)

詳細情報

http://cy-hiroo.jp/index.html

利用開始
2014年5月1日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都港区西麻布4-21-2

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

多様な人々が心地よく交わり、都市生活に豊かさを取り戻すコートヤードの創成。

背景

既存建物は昭和43年に団地型集合住宅として建てられ、当時の設計手法に基づき南面に250坪という広大な敷地を持つ、東京広尾という住宅地の中では異彩を放つ立地状況が残されていた。通常の再開発であれば更地とし、より容積率の高い建物を建設するのが定石であるが、この建物の歴史的佇まいや敷地バランスを現代の都市生活に合わせた形で再構築できないかと、施主、事業者、設計者を一体とした保全、改修の検討が始まった。

デザイナーの想い

既存の敷地や建築の持つ魅力と可能性を考え、健康・文化・生活など多様な人々が混じり合う状況を想像し、共有しながらデザインを行った。都市の中で自然の循環や変化が感じられ、多くの発見がある場所を創出すると同時に将来の変化を許容する余白も残している。日本の都心部では今後空き地・空き家が増加する。既存の環境資源を活用して、都市の新しいライフスタイルをつくることを今後も施主や事業者を交えて思索していきたい。

企画・開発の意義

都市部での人口減少に伴い今後派生する空地・空き家問題解決への一つのモデルとして、本プロジェクトでは築46年の集合住宅(空き家)とアスファルトの駐車場(空地)を一体的にリノベーションし、都心の新しいセミパブリックな領域を実現している。住宅、オフィス、ヨガスタジオ、レストランなどの新しいミクストユースを設定し、多様な価値観を持つ人々が混じり合う、オープンでソーシャルな場所づくりを目指している。

創意工夫

「オープンな構成」:既存建物の室内空間や中庭との関わりを劇的に変化させる為、通常の改修工事では行わない躯体構造への解体や再構築を積極的に行った。室内の界壁や床スラブの撤去を行い、上下、左右へと室内空間の拡張を図った。 「内部と外部」:中庭に接する外壁ではバルコニーを解体し、滞留空間として機能する大型のデッキ階段を新設。既存では分離されていた建物と庭の関係を修復し、外部の自然環境を内部に取り込める構成とした。 「変化する場所」:既存樹木を活かした上で新規植栽を織り交ぜ、コールテン鋼や生垣によって空間を分節、オープンでありながらも周辺の街区や建物から切り離されたプライベートな場所を造成し、常に身体スケールで自然を意識できる場をつくった。

仕様

既存鉄筋コンクリート造、3階建集合住宅 敷地面積:1,097㎡(332坪) 庭園部面積:827㎡(250坪) 建築面積:270㎡(82坪) 延床面積:727㎡(220坪)

審査委員の評価

官舎のコンバージョンの例であり、駐車場跡地まで含めて新たな再生デザインを施し、住宅ではないレストランやヨガスタジオ等を埋め込むことでまちに開かれた全く新たな場を生み出している点が評価できる。

担当審査委員| 古谷 誠章   篠原 聡子   中村 拓志   松村 秀一  

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