受賞ギャラリー
2015
グッドデザイン賞
鉄道車両
“JRシティネットワーク広島”のブランディング(227系電車と路線記号カラーデザイン)
受賞対象の詳細
JR西日本は広島駅を起点に5方面へ鉄道ネットワークを営んでいるが、この度、国鉄時代からの古い設備を一新し、新型車両やサインシステムによりブランディングを行った。この鉄道サービスを“JRシティネットワーク広島”とネーミングしシンボルマークを設け、安全性や快適性を追求した最新システムを装備した車両を、広島スペシャルのカラーリングとし、5路線にアルファベット記号とカラーを設けたサインシステムは駅、車両の表示に展開した。地域の皆様に親しんでいただける鉄道ネットワークを目指した当社として初のエリアブランディングの試みである。
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プロデューサー
西日本旅客鉄道株式会社
ディレクター
西日本旅客鉄道株式会社 車両部車両設計室
デザイナー
西日本旅客鉄道株式会社 車両部車両設計室、近畿車輛株式会社 デザイン室、株式会社GKデザイン総研広島
詳細情報
利用開始
2015/03
販売地域
国内
設置場所
広島エリア
背景
当社の広島エリアは国鉄時代の古い設備であったため、近畿圏で展開している最新の都市交通ネットワークと同様のサービス提供が望まれていた。しかし、一方では「近畿圏と同じ」では喜ばれないだろうという開発側の思いから、広島向けのブランド作りがスタートした。
経緯とその成果
新製車両投入を基点とした広島エリアのトータルデザイン。「for 広島, by 広島」
デザイナーの想い
鉄道は大きなシステムであり、関係する組織、人も多岐に渡るので、それらを横断的にデザインすることは、難しいことであった。しかし計画段階からトータルデザインの素晴らしさを関係者と共有する努力を重ねた。日本では鉄道事業者によるトータルデザインの試みは多くないが、その小さな一歩を踏み出せたことは意義深いと思っている。
企画・開発の意義
これまで車両のデザインは、あくまで車両単体としてのものでしかなかった。しかし、今回は車両から路線記号、ラインカラー、駅設備のサインデザインに至るまでを、地元のデザイン事務所とトータルデザインとして提案し、地域に長く継続して愛されるものになると期待している。
創意工夫
新車であっても“近畿圏と同じ”では広島エリアの人には喜ばれないという思いから、「for広島、by広島」をキーワードに、地元デザイン事務所とのコラボレーションでエリアブランディングを行ってきた。その中での試みの一つが、車両につけた愛称名である。従来、車両の名称は列車の運用名(はるか、サンライズなど)か、業務上の区分として使用する記号番号(223系、683系など)しかなく、お客様からどう呼んでもらいたいかを考えることはなかった。車両の特徴から自然とあだ名がつき、それが定着する場合もあったが、今回のブランディングの中では新車をひとつの名前で呼んでもらうことで広島に住むお客様共通の財産となっていくことを期待した。
仕様
JR西日本は、広島駅を起点に5方面に鉄道ネットワークを営んでいるが、そこに約30年振りに新型車両227系を大量投入し、あわせてサインシステムを整備し、“JRシティネットワーク広島”というエリアブランディングを新たに展開した。
どこで購入できるか、
どこで見られるか
広島エリア
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
森口 将之青木 俊介根津 孝太羽藤 英二原 研哉
評価コメント
広島駅を中心として展開される5方面の移動軸に対して、効果的にわかりやすい路線記号、ラインカラー、駅設備を採用することで、移動のトータルデザインを実現している。広島という地域の個性を一歩踏み込みモビリティデザインとして体現している点を高く評価したい。
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