受賞ギャラリー
2015
グッドデザイン賞
家具
無印良品 オーク材・丸脚シリーズ
受賞対象の詳細
約100年の時を経てようやく家具材になるホワイトオークをなるべく無駄なく使い、ずっと使い続けられる家具を目指しました。天然木ならではの特性である活き節(いきぶし)、色の濃淡、虎斑(とらふ)などが入った木材を日本の熟達した技術を持つ職人の力で有効活用しました。子供から高齢者まで幅広く、安心して使えるよう細部までこだわり、角が少なく丸みを帯びた形状は、日常でさまざまな角度から触れても安心感があります。椅子はどんな座り方も受けとめ、長時間でもくつろいで座れる形状になっていて、家族の生活に寄り添う存在となります。
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プロデューサー
株式会社良品計画 生活雑貨部 依田徳則
ディレクター
株式会社良品計画 生活雑貨部 企画デザイン室 矢野直子、谷本展之
デザイナー
株式会社良品計画 生活雑貨部 企画デザイン室 小山裕介
詳細情報
発売
2014/09
価格
29,000円 〜 168,000円
販売地域
国内・海外共通仕様
背景
近年、高度成長期を支えた団塊世代がリタイアし、日々の暮らしを丁寧に見つめ直しています。また、若い世代も消費よりも本質的な豊かさに目を向けてはじめています。 今回の企画は、長い年月を経た自然の恵みの無駄を無くし、循環させていきたいとの思いから、長く愛用して頂けるものづくりができる技術を持った日本の職人と一緒に考え始めたのがきっかけです。
経緯とその成果
木材を有効活用しながら強度を持たせる構造と、子供からお年寄りまで安心して使える形状にこだわりました。
デザイナーの想い
天然木ならではの特性である活き節(いきぶし)、色の濃淡、虎斑(とらふ)等が入った木材は、職人の中ではキャラクターマークと呼ばれ木材の個性として親しまれています。 しかし、実際に使われているのは綺麗な木材が殆どで、個性のある木材は捨てられています。人と同じように一個一個に個性が感じられる家具がある事で、木材の特性や良さ、ずっと愛でたくなるような価値を知ってもらいたいと考えました。
企画・開発の意義
長い年月を経て成長してきた自然の恵みを無駄にすることなく、循環させていきたいとの思いから始まった企画です。普段捨てられてしまうような木材のロスを減らしながら、樹齢くらい長く愛用して貰いたいとの思いを込めて、日本の職人と一緒に作り上げてきました。資源の有効活用と、MADE IN JAPANの確かな技術を世界に発信したいと考えています。
創意工夫
椅子を中心として木材を有効活用できるよう、短い木材、細い木材を中心としたシリーズを考えました。 子供からお年寄りまで安心して使えるよう手になじみやすいR形状を多く取りながら、構造としても両立させ、長く使えるよう釘やネジを使わないホゾ組で構成しています。 またハーフアームを持つ事で、座ったり立ったり、姿勢の変えやすい椅子となっています。 スツール等も移動しやすいよう裏面に手掛けをつけ、手もつきやすいように幅広い座面にしています。 テーブルは、急な来客にも対応できるようにどこにでも座りやすい楕円形状にしています。
仕様
(テーブル)天板・芯材:MDF、オーク無垢集成材 表面材:オーク材突板 脚:オーク無垢材 ウレタン樹脂塗装 耐荷重:天板40kg (チェア)本体:オーク無垢集成材 ウレタン樹脂塗装 (ベンチ・スツール)本体:オーク無垢集成材 ウレタン樹脂塗装
どこで購入できるか、
どこで見られるか
無印良品 有楽町店
※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。
審査委員の評価
担当の審査委員
五十嵐 久枝鈴野 浩一長町 志穂服部 滋樹山田 晃三
評価コメント
軽快でバランスの良いダイニングセット。ホワイトオーク材を無駄なく使い、樹齢くらい長く愛用してもらいという思いを込めて日本の職人と一緒に開発してきた商品という意気込みを評価したい。子供からお年寄りまで安心して使えるようR形状を多く取り、姿勢を変えやすいハーフアームチェアや移動しやすい座裏面に手掛けをつけたスツール、人が増えても座りやすい楕円形状のテーブルなど多々考慮されている。椅子を中心に短い材、細い材を普段捨てられてしまうような活き節、色の濃淡、虎斑などを活用し、木材使用量と無駄になる材料を削減している。
