GOOD DESIGN AWARD

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CC

2014

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
体幹装具 [トランクソリューション]
事業主体名
川村義肢株式会社
分類
生活用の装身具、スポーツ用品
受賞企業
川村義肢株式会社 (大阪府)
受賞番号
14G010053
受賞概要
2014年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

我々が開発した新しい体幹ブレイスTrunk Solution(以下TS)は腰痛者の腰部負担を軽減し、腹筋の活動を促す。また、美しい姿勢づくりにも使用できる。従来の体幹ブレイスは装着すると体幹と骨盤が固定されることで、腰部負担を軽減できるが、長期装着すると姿勢保持に必要な筋が弱化してしまう。我々は固定するだけでなく、継手の抗力を胸部に適度に与えることで腹筋群の活動を高めながら姿勢を改善することで、腰部負担を軽減する新しい体幹ブレイスTSを開発した。従来の体幹ブレイスは主に腰痛の治療に用いられるが、TSは腹筋のトレーニングや良姿勢学習にも使用することができるこれまでにない新しいブレイスである。

プロデューサー

国際医療福祉大学 勝平純司

ディレクター

川村義肢株式会社 安井 匡 當舍 正啓

デザイナー

株式会社 GKダイナミックス 三富 貴峰 坂亀 弘志

発売予定
2015年4月
販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

デザインコンセプト

さまざまな体格の人に合わせるアジャスタビリティと、装着時の違和感のないプロポーション

背景

腰痛の悩みを抱える人は全国で1,200万人以上といわれている。腰の痛みは、人の動きを制限し生活の質を低下させてしまう。そこで、それらの痛みの原因を研究した結果、腹筋の力を発揮させながら姿勢を整えると腰部負担を軽減できることが分かった。腹筋の力を発揮させながら姿勢を整えることで、腰痛や、歩行に関する問題も解決できたことから、解明した理論に基づく体幹ブレイスの開発を始めた。

デザイナーの想い

TSはいままでになかったアクティブな体幹ブレイスであり、一定時間トレーニングすることで腰痛を原因から改善する予防効果がある。機能的で素材感をいかしたスポーティなデザインにより、リハビリやトレーニングに対するモチベーションが向上するように考えた。 今までにない新しい道具であるので、必要最小限のフィッティングをめざして繰り返し検証した。ミニマムな構成で原型となるデザインが目標である。

企画・開発の意義

体幹の個人差は大きく力も強くかかるため、体幹ブレイスはオーダーメイドの製作が一般的である。TSは体幹に力を加えて動く構造を持つため、オーダーメイドでは高品質かつ低コストには提供できない。広い適応をもつアジャスタビリティが品質とコストのために必要だった。また体幹の幅の広い腰の部分に構造が集中するため、装着時の腕があたりやすい。それを防ぐためにリンク構造を開発しプロポーションよくレイアウトした。

創意工夫

胸パッドの高さと装着部の太さを、体幹の大きさに合わせることができる。中央には携帯と調節のためにおりたたみ機構を設けた。おりたたみ部の角度が変わっても胸パッドが常に直立するようにテンションをかける工夫をしている。抗力は左右のノブを回すことで変化させることができる。胸パッドのインジケータを見ながら体重や症状にあわせて調節する。装着時のプロポーションを良くするために、腰の回転部にリンク機構を設けた。リンクによって大きなスペースを必要とするスプリングを小型化し、腕にあたりにくい位置に移動した。また座位における抗力が大きくなりすぎないようにレバー比が変化するようにしている。装着が楽にできるように抗力がキャンセルされる機構を内蔵し、レバーで操作できる。

仕様

寸法 W350×h420×d180 (mm)

どこで購入できるか、
どこで見られるか

川村義肢株式会社
川村義肢株式会社

審査委員の評価

これまでの腰痛の治療具の欠点を補い、全く新しい考え方のもと開発された製品の仕組みが評価される。常時装着するサポーターのようなものではなく、限られた短時間の装着により腰痛を治療する器具である。素材の選定やインターフェイス、製品精度など荒削りな部分があるのは否めないが、これまでに無い新しい製品としての可能性は大きく、装着してみると設計意図が良く分かり、実際の効果も期待できると思わせた。

担当審査委員| 廣田 尚子   小林 昭世   中坊 壮介   山田 遊  

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