GOOD DESIGN AWARD

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CC

2010

GOOD DESIGN|グッドデザイン金賞

受賞対象名
カプセルホテル [9h(ナインアワーズ)]
事業主体名
株式会社キュービック
領域/分類
仕事領域 - オフィス・店舗・生産関連施設
受賞企業
株式会社キュービック (東京都)
受賞番号
10C05026
受賞概要
2010年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

1時間のシャワー + 7時間の睡眠 + 1時間の身じたく = 9h をコンセプトに、ビジネスなどのアクティブシーンでの滞在に特化した都市型の宿泊施設です。宿泊の機能を「眠る」と「シャワー」だけにフォーカスし先鋭化しました。スリーピングポッドというFRP製の9hオリジナルのユニットで眠り、ユニット以外の場所はすべて他の宿泊客と共有するパブリックスペースです。ユニットは光で入眠し覚醒する「寝室環境システム」を採用しており、睡眠時間に合わせた良質の眠りを提供することを目的としています。9時間程度の滞在に適切な機能と設備を備えており、最大17時間まで同一料金で滞在できます。

プロデューサー

株式会社キュービック

ディレクター

柴田文江 (design studio S 代表)

デザイナー

■コンセプト/プロダクトデザイン 柴田文江 ■サイン&グラフィックデザイン 廣村正彰 ■インテリアデザイン  中村隆秋

Fumie Shibata

詳細情報

http://9hours.jp/

利用開始
2009年12月9日
価格

4,900円 (一泊 4900円 ※通年一律料金)

販売地域

国内・海外共通仕様

設置場所

〒600-8031 京都市下京区寺町通四条下ル貞安前之町588

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

一泊4900円で、都市の中に安心・快適に泊まれる「眠りの拠点」を提案します。カプセルホテルのシステムが持つ要素を用い、現状の都市機能として不十分な簡易宿泊施設の質を高めることを目的としています。インターネットカフェや、ファミレスで始発を待つのではなく、翌朝からフルチャージで活動できるための施設が都市には不足しており、サウナなどで夜を明かせない女性にも安心して宿泊いただける施設です。

デザイナーのコメント

従来のカプセルホテルのシステム自体は非常に合理的で都市の中で「眠り」のインフラとなり得るものです。日本はとても便利になったけれど、例えば終電を逃した夜に、都市の中で女性が安心して過ごせる場所はまだ少ないです。誰もが財布に持ち合わせているであろう金額の範囲内で、安全で快適な「眠りの拠点」を都市の機能に加えようという提案です。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

既存のホテルのサービスをあまり必要としない“状況”にある人。すべての人に「今日は9hがちょうどいい」という日がありますが、これまではカプセルホテルを自分の宿泊の選択肢に入れていなかった人にも宿泊していただきたい。基本的には一人で利用することを想定しており、設備もそのように考えられています。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

ホテルの中でのくつろぎを提供するのではなく、効率的な身支度・睡眠時間を提供することで、新しい宿泊のスタイルを提案します。高級ホテルもビジネスホテルも、設備と機能は同じものを備えていますが、9hはシャワーと睡眠に特化し先鋭化することで、9hオリジナルの睡眠体験を提供します。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

寝室環境システムを採用し、自宅では体験できないユニットならではの快眠を軸に、宿泊の概念を再構築しました。館内着や寝具、アメニティーなど人体に近いものは充実した質の高いものをオリジナルで開発し、体から遠いものはコストをおさえ、実体感のある豊かさを創出しています。空間を機能化するため、ピクトを用いたサイン計画です。都市における新しい宿泊のカタチを具現化しました。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

〒600-8031 京都市下京区寺町通四条下ル貞安前之町588
http://9hours.jp

審査委員の評価

カプセルホテルのあり方、カプセルユニット、サイン、さらにアメニティなど、すべてにおいてカプセルホテルの新しい有り様を真摯に検討し、実現している点を高く評価した。新しく作られたスリーピングポッドはFRPならではの造形性をいかした柔らかで居心地のよい空間で、そこにビルトインされた室内環境システムは生活リズムに即した光環境を無段階的にコントロールすることで睡眠・覚醒のリズムをサポートしている。枕や部屋着などあらゆる点で最上の眠りを提供することが試みられおり、カプセルホテルでありながらも、「ホテルに宿泊する以上の眠りを得ることができるかもしれない」という期待を裏切らない誠実さが追求されている。また、カプセルホテルらしい料金設定を守るために、プロジェクト全体の面積はコンパクトに抑えられているが、そうしたコンパクトさがむしろ快適に感じるように、室内の色彩計画やサイン計画が大胆かつ繊細になされている点も非常に秀逸であると評価した。

担当審査委員| 乾 久美子   千葉 学   廣村 正彰  

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