GOOD DESIGN AWARD

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2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
モード学園コクーンタワー [モード学園コクーンタワー]
事業主体名
学校法人モード学園
領域/分類
社会領域 - 公共・文化教育関連施設
受賞企業
株式会社丹下都市建築設計 (東京都)
受賞番号
09D06017
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

モード学園コクーンタワーは、学校法人モード学園の東京校新校舎として計画された。建物は、203m、50階の高層部とそれに寄り添う形で隣り合う卵型の低層部からなり、用途は学校、ホール、店舗、駐車場となっている。高層部には、ファッション系、医療・福祉系、IT・デジタルコンテンツ系と3つの異なる学校が入り、学生約1万人を収容する。特徴的な外装は、ファッションの素材であるシルクを作りだす“繭=COCOON”をイメージし、その形状は、創造する若者を包み込み、触発させるインキュベーター空間を表す。低層部には2つのホールが入り、授業のない夜間や祝祭日には一般にも開放され、文化交流施設として都市に貢献している。

プロデューサー

学校法人モード学園 学長 谷まさる

ディレクター

株式会社丹下都市建築設計 代表取締役社長 丹下憲孝

デザイナー

株式会社丹下都市建築設計 代表取締役社長 丹下憲孝

株式会社丹下都市建築設計 代表取締役社長 丹下憲孝

詳細情報

http://www.tangeweb.com

竣工日
2008年10月15日
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都新宿区西新宿1-7-3

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

創造性に溢れた次世代を担う若者の教育を行う学校施設として、学生一人ひとりの感性を刺激するような建築とする一方、校庭等と同様の機能を持たせた立体キャンパス=学生サロン(3層吹き抜け空間)を3方向に向かって3階ごとに配置。従来の学校建築とは異なる構成により新たな超高層学校建築の実現を目指した。平面計画は、機能性こそ重要であるとの基本的な考えから、視認性が高くオーソドックスな矩形の教室を基本としている。

デザイナーのコメント

学校は教室だけが学びの場ではなく、廊下や校庭などで交わされるコミュニケーションもまた学びの一つであるとの考えから、超高層学校建築における新しいかたちの校庭として学生サロンを提案した。学生サロンは、高層建築で途絶えがちな上下階のコミュニケーションや視覚的なつながりを活性化させる役割を持つ。私共がつくるのは「人のための建築」であり、一人ひとりが心地よく過ごせ、刺激されるような空間になればよいと思う。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

学生、教員、運営スタッフなど学校施設での利用者のほか、コンサートや映画上映など、イベント開催時のホール利用者、店舗利用者などを想定。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

敷地は、新宿西口駅前広場と西新宿の高層ビル群を繋ぐ重要な位置にあり、将来に対し高いポテンシャルを持ったエリアである。そこに学校施設としての新たな機能を加え、専門性を持った新たなレイヤー層を創出することにより、街の活性化に寄与する。ホールはコンサートや映画上映などもできる設えと設備を備え、文化的催しによって賑わいを創出。また、地下通路及び歩行者デッキの整備によって駅周辺の回遊性・利便性の向上を実現。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

建築形態及び配置計画によって「風の通り抜けの確保」「太陽光の反射エネルギー抑制」を実現し、建物周辺温度及び地表面温度の上昇を緩和。緑化による木陰の効果と共に地表面の仕上げを自然的被覆に近い材料を選定することで、地表面の熱の蓄積を低減し、より良い歩行者環境を創出。コージェネレーションシステムとDHCとの連携によりCO2排出量削減を実現。建物下部頂部をすぼめた形態は、歩行者により多くの空地・空を提供。

その問題点に対し、どのように対応したか

都心部において学校を計画するにあたり、環境面にも配慮した計画としている。周辺交通処理計画及び風環境などの建設に伴う周辺への影響はもとより、環境負荷の低減や、近年問題となっている都市環境におけるヒートアイランド現象に対しても、「エネルギー高効率化」「人工排熱の低減」「地表面被覆の改善」「熱負荷の低減」「省電力化」「水資源の有効利用」など具体的な施策を行った。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

モード学園コクーンタワー
http://www.tangeweb.com

審査委員の評価

都市施設としての超高層建築のあり方は様々あるが、一つにはランドマークとしてのシンボル性も必要である。ダイアゴナルフレームで構成された卵型の「繭」をイメージさせる形態は、ファッションを学ぶモード学園の象徴でもあり、また不思議なことに「手工性=手で創りだす」をも感じさせる、一種の日本的な懐かしさを持った形態であり、ここで学ぶ学生の記憶に確かに残るであろう。

担当審査委員| 南雲 勝志   黒川 玲   田中 一雄   廣村 正彰   森山 明子  

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