GOOD DESIGN AWARD

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CC

2009

GOOD DESIGN|グッドデザイン賞

受賞対象名
3D測定レーザー顕微鏡 [LEXT OLS4000]
事業主体名
オリンパス株式会社
領域/分類
仕事領域 - 産業・土木建築関連機器設備
受賞企業
オリンパスイメージング株式会社 (東京都)
受賞番号
09C01035
受賞概要
2009年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

半導体、電子部品、外観素材等の工業製品の表面を約17,000倍まで拡大し、そこにあるナノまたはミクロンレベルの微小な凹凸を正確に測定する顕微鏡。最近は様々なものの表面に微細な凹凸を加工することでその表面が機能を持っている。例えばある程度の凹凸を加工することで期待する摩擦力を得ることができる。また金属にある程度の凹凸を加工することで期待する光沢度をもたらしそれが商品の高級感をかもし出す。本商品はこのように加工された微細凹凸を拡大観察し、さらに正確にかつ非接触で測定できる3D測定レーザー顕微鏡である。各種電子部品やナノインプリント、マイクロマシンなどの分野で幅広く採用されることを想定している。

プロデューサー

オリンパス株式会社 ライフサイエンスカンパニー長 取締役 常務執行役員 柳澤一向

ディレクター

オリンパスイメージング株式会社 デザインセンター センター長 今野博文+株式会社ハーズ実験デザイン研究所 代表取締役 ムラタ・チアキ

デザイナー

株式会社ハーズ実験デザイン研究所 和田真吾、伊勢誠、柳瀬理恵子+オリンパスイメージング株式会社 デザインセンター 田島健司、横川恒

詳細情報

http://www.olympus.co.jp/jp/insg/ind-micro/product/ols4000/index.cfm

発売
2008年12月1日
価格

15,750,000円

販売地域

国内・海外共通仕様

受賞対象の詳細

応募対象が達成しようとした目標

第一に、測定できない部位の評価に困っていた利用者に対して、測定可能領域を拡大し、さらに“正確さ”まで保証して、非接触で正確に測定できるという価値の提供を目指した。第二に、初心者は画面の指示に従うだけで結果を得ることができ、熟練者は必要なカスタマイズが自動にできるようにして、様々なレベルの利用者への“使いやすさ”を向上させ、利用者が新規技術や品質改善などの本来の業務に集中できる環境づくりを目指した。

デザイナーのコメント

本製品の開発は、モノを実際の形へと落とし込む前の商品企画の段階からデザイナー主導のワークショップを行い、理想の顕微鏡を目指し進められた。結果、1台の顕微鏡を複数のユーザーが共有する“マルチユーザー”という視点を導き出し、習熟度の異なるユーザーそれぞれにとってのベストな顕微鏡が誕生した。OLS4000は、使い方は簡単なのに、得られる精度は“誰でもエキスパート”という顕微鏡の1つの理想を形にしている。

使用者、社会等への取り組み

どのような使用者・利用者を想定したか

工業製品の研究開発に携わる利用者。実際の現場調査の結果から、1台の顕微鏡を、新入社員のような初心者やパートタイマーのように専門知識の無い人から、熟練者に至るまでの習熟度の異なる利用者がいることが判明し、これらの様々な利用者を想定している。

その使用者・利用者にどのような価値を実現したか

観察画像を拡大していくと、全体像の中でどの位置にいるかが分からなくなってしまう場合がある。本製品では、低倍率で観察した全体像をマップとして表示しているので、高倍率で観察していてもどこを見ているかが一目瞭然でわかり、初心者でも観察したい部位に容易に到達することができる。また利用者がID登録し、設定を自動で読み出す機能を設けているので、複数で共有する状況でも、常に各利用者にとって使いやすくなっている。

社会・文化および地球環境の視点から解決すべき問題点

有害物質対策として、光学ガラスには、全て鉛・砒素フリーのエコガラスを使用。はんだは、100%鉛フリーはんだを使用。金属部品の表面処理から六価クロムを排除。省エネルギー対策として、従来機種と比較して使用時の消費電力量を約30%削減、従来機種と比較して製品体積および包装材体積を約半分にしている。リサイクルのしやすさとして、製品の分離分解可能率を95%にしており、また包装材を段ボールにしている。

その問題点に対し、どのように対応したか

地球環境の視点からは、製品を廃棄時に有害物質が発生しないことやリサイクル前提の製品造りが必要である。

審査委員の評価

本製品は、新入社員のような初心者から熟練者に至るまで習熟度の異なるユーザーが1台の顕微鏡を共有するという現場の状況に対して、感覚的に操作できるGUI、利用者を識別し自動カスタマイズするID管理機能などのアプローチによって、誰もが使いやすく高精度の観察を行えるという解決を与えている。意匠的にも、シンプルなフォルムと、モノトーンな本体に表示LEDや対物レンズの分類のみ色彩を用いるカラーリングは、品位と信頼性を感じるデザインに仕上がっている。

担当審査委員| 大島 礼治   福田 哲夫   村上 存   山田 晃三  

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