GOOD DESIGN AWARD

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2020

GOOD DESIGN|ロングライフデザイン賞

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受賞対象名
街区開発 [ヒルサイドテラス]
事業主体名
朝倉不動産株式会社
分類
街区・地域開発
受賞企業
朝倉不動産株式会社 (東京都)
受賞番号
20L00017
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

代官山で1969年から7フェーズ、30年をかけて、常に変化する東京の現状に対応しながら創られてきたコンプレックスである。自然や地形の変化への対応、奥性の演出など、空間の襞についてその存在を濃密に演出しながら、都市の中に一つの風景を提供している。

デザインのポイント
1.既存の樹木、地形を活かして建物の配置計画をすることで、都市の中に自然豊かな風景を提供している。
2.低層のスカイラインを守り続け、都会では珍しい広い空を実現し、歩行者レベルで開放感をつくり出した。
3.回遊性のある歩行者のネットワークは、中庭、店舗の内側に導き、ゆったりとした雰囲気を醸成している。
デザイナー

設計者:槇文彦+槇総合計画事務所、元倉眞琴+スタジオ建築計画(第4期)

設計者 槇 文彦

詳細情報

http://hillsideterrace.com

竣工
1969年11月
設置場所

東京都渋谷区猿楽町29-18

受賞対象の詳細

背景

住居専用地区と旧山手通りが歩道と並木を持った幅員22mの幹線であるという希有の組み合わせが実現したことが大きく関わっている。店舗面積が制限されるなか、建築配置の自由度を高めるため一団地として申請された。敷地は最高高さ10mと容積率150%に制限された第一種住居専用地域で低層建築しか建設できず、残されていた樹木、猿楽塚(7世紀の古墳)起伏のある地形など、厳しい条件を逆に生かして設計することによりヒューマンスケールで親しみのある空間を生み出している。店舗が開放的に配置されているのとは逆に、住居は上層階にあり、プライバシーを確保するとともに、時代を反映した様々な住居ユニットが設えられている。メゾネットタイプ住居、オフィスへの転用から、住みながら働くSOHOタイプのユニットまで、さまざまなハウジングユニットのコンプレックスとなっている。

経緯とその成果

フェーズごとに常に変化する東京という都市の在り方に対応しながら、当時の最適な工法、仕上げ材料を用いることで建築表現は変化し続けた。しかし、それらはすべて、いくつかの一貫した設計原則に基づいており、それにより統一した雰囲気を醸し出している。各建築ボリュームを明確にし、分棟計画とすることで、豊かな屋外スペース、ヒューマンスケールで親しみのある空間を生み出している。その内外に設けられたパブリックスペースでは、お祭りやマーケット、展覧会(これまで400回以上)やコンサート(これまで800回以上)等、さまざまなイベントが開催され、ヒルサイドテラスは都市文化の発信地として高く評価されている。

仕様

鉄筋コンクリート造  ABC棟:地上3階 地下1階, DE棟:地上3階 地下2階, F棟:地上6階 地下1階, G棟:地上4階 地下2階  敷地面積:AB棟:7,167m², C棟:7,167m², DE棟:7,319m², F棟:1,979m², G棟:993m², H棟:331m²  建築面積:A-G棟:4707m² 延床面積:A-G棟:17256m²

どこで購入できるか、
どこで見られるか

代官山ヒルサイドテラス(東急東横線代官山駅 徒歩3分)
代官山ヒルサイドテラス

審査委員の評価

代官山のヒルサイドテラスは槇総合計画事務所の設計により、住居、店舗、オフィスからなる複合建築として、1967年から現在に至るまで数期に分けて段階的に計画されてきた。それは都市の変化拡張に従ってできた変容の軌跡と言える。そこにはデベロッパーである朝倉不動産が性急な開発を望まず、長期にわたり快適で格調のある場として保たれるよう、徐々に変化に適合することを望んだ強い意志が見て取れる。時代を経て、1982年ヒルサイドギャラリー、1987年ヒルサイドプラザホール、1992年ヒルサイドフォーラムという文化施設を加えてきたのも、拡張する芸術、文化の変遷に呼応するための思索である。竣工後半世紀を超えながら、今なお美しく品格を保つ建築物と、そこに集い暮らす人々の佇まいを感じ取れるのは、運営する事業者の意志と思いによって常にコンテンツがアップデートされている由縁であると言える。

担当審査委員| 齋藤 精一   安次富 隆   田村 昌紀   羽田 美智子   藤本 幸三  

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