GOOD DESIGN AWARD

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2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
市街地開発・都市計画・公共施設整備 [日本橋二丁目地区プロジェクト : A街区・B街区・C街区・D街区・日本橋ガレリア]
事業主体名
日本橋二丁目地区市街地再開発組合
分類
街区・地域開発
受賞企業
日本橋二丁目団地管理組合 (東京都)
株式会社日本設計 (東京都)
株式会社プランテック総合計画事務所 (東京都)
SOM (United States of America)
受賞番号
20G171143
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

百貨店建築初の重要文化財を活用して新たな賑わいと憩いの核をつくり、人々にまちを歩く楽しさ・まちを使う歓び・まちと共に生きる幸せを感じてもらうための都市デザイン。昭和初期から増築を重ねてきた日本橋髙島屋から、4街区の都市へと増築し、地下区道や街角広場、3街区を繋ぐ屋上庭園などと併せて、奥や上下にも回遊できるまちに変えた。

デザインのポイント
1.髙島屋本館の重文指定で評価された増築の過程を分析し、現代的解釈を加えて他街区の街並へと拡張整備した。
2.BC街区間の区道を歩行者専用に変え、重文と呼応する片持ちガラス大庇で楽しく歩けるガレリア空間とした。
3.日本橋ガレリアを核とし、駅前広場・地下区道・街角広場・屋上庭園などで公共的立体的街区回遊を実現した。
プロデューサー

日本設計 建築設計群 雨宮正弥/PM・CM部 山下博満

ディレクター

日本設計 建築設計群 雨宮正弥/都市計画群 松本光史、手島脩+プランテック 来海忠男

デザイナー

日本設計 雨宮正弥、山下博満、岩崎創、内藤浩司、生木仁志+プランテック 来海忠男、飯土井充+SOM ムスタファ・アバダン、ニコラス・メドラーノ+鳳コンサルタント環境デザイン研究所 野口健一郎(元所員)

デザイナー全員

詳細情報

https://www.nihonsekkei.co.jp/ideas/casestudy_9909/

利用開始
2019年3月5日
設置場所

東京都中央区日本橋二丁目 11-2(A), 4-1(B), 5-1(C), 7-4(D)

受賞対象の詳細

背景

江戸期以来、飲食や買物と働く場とが混在する街として国内有数の賑わいを誇った日本橋は、震災や戦災を経て、個々の建築が主張し合うランダムな景観を呈し、往時の勢いを感じられなくなっていた。街の行く末に危機感を感じた老舗や百貨店やデベロッパーなど多種多彩な地権者が集まり検討した結果、個々の地所ばかりでなくエリア全体の価値を高める必要性を共有した。そのために、地区全体のスクラップアンドビルドではなく、この場所ならではの価値を創り出すために、歴史的建造物を活かす方法を選択した。歴史ある各自の土地を地権者全員が差し出して市街地再開発事業により共同化し、都市再生特区により敷地外の公共施設整備までも負担し、髙島屋は運用上制約の大きい重要文化財指定を受けることに踏み切った。エリア価値最大化のために、4街区全体を同一の設計体制とし、内外装のデザイナーを国内外から選抜し、特区では北側隣接街区と一体の提案とした。

経緯とその成果

日本橋全体の現代的価値を高めることを目標とし、重要文化財の保存活用、そのデザインの解釈と応用、核となる上質な空間の創出、公共的施設による回遊性強化、緑豊かで多様な居場所の整備など多岐にわたる要素を統合的にデザインすることを心がけた。複数主体の混成チームにおいてはそれぞれの強みを適材適所で活かす体制とした。髙島屋本館の重文に対して意匠を損なわない防災や構造を検討。過去の増築を分析して新築街区のデザイン理論を構築し、連続的かつ現代的な街並みを実現。日本橋ガレリアで向かい合う歴史の重層したファサードを、新築側から片持ち構造のガラス大庇や空中連絡通路により核となる空間として一体化。地下鉄駅前広場からガレリア奥の街角広場や昭和通り地下の公共駐車場をつなぐ地下区道を、光環境など変化に富むデザインで整備。3街区を繋ぐ基壇部の屋上庭園とガレリアや地下区道を縦動線で接続し、地上街路と共に緑豊かな環境を創出。

仕様

面積(敷地、建築、延床)、主体構造、地下/地上階数 【A街区】(2,991、2,699、60,138㎡)、S/SRC、5/27階 【B街区】(8,364、7,777、77,977㎡)、SRC、3/8階 【C街区】(6,023、5,979、148,064㎡)、S/SRC、5/32階 【D街区】(265、163、294㎡)、RC/S、1/1階

どこで購入できるか、
どこで見られるか

日本橋髙島屋S.C.
日本橋髙島屋三井ビルディング
日本橋ガレリア

審査委員の評価

重文に指定された1933年にオープンした高橋貞太郎による当初のデザイン、そして村野藤吾による増改築を踏まえた、21世紀の大型の再開発である。過去の意匠や構成をリスペクトしつつ、それらを現代的に解釈しながら、新しいヴォリュームを加えているが、新旧のビルのあいだに大きなガラスの庇をかけた遊歩道を設けたり、屋上を連結し、全体の回遊性を高めている。巨大プロジェクトだからこそ可能な新しい都市的な文脈を創出したことが評価される。現代の要素を加えることによって、本館の魅力を再発見しながら、百貨店の屋内外を歩くことの楽しさを感じさせるデザインが実現した。

担当審査委員| 伊藤 香織   五十嵐 太郎   山崎 亮   山梨 知彦  

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