GOOD DESIGN AWARD

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CC

2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
ベーカリー [トイット Tiny Bakery]
事業主体名
株式会社拓匠開発
分類
商業のための建築・空間・インテリア
受賞企業
株式会社拓匠開発 (千葉県)
受賞番号
20G161045
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

小さなパン屋を中心としたいわば世界で一番小さな複合商業施設とも言えるような小さな店鋪。「トイット」とはフランス語で屋根を意味するtoit(トワ)から発想した造語であり、その大きな屋根の下に地元のコーヒーショップ、花屋などのお店も日替わりで立ち並ぶ。新しい分譲地の入口で住民の毎日の生活に溶け込み街のインフラとして活躍中。

デザインのポイント
1.大きな屋根を持つ、世界で一番小さな複合商業施設。ベーカリー+○○○で街のインフラとなった。
2.屋根と壁の角度を45度ずらすことにより多様な半屋外スペース(軒下)を生み出した。
3.街自体を開発した地域のデベロッパーによる経営。地域のコミュニケーション活性化の呼び水となっている。
プロデューサー

株式会社拓匠開発

ディレクター

株式会社拓匠開発+株式会社シロアナ 寺島敏貴

デザイナー

株式会社拓匠開発+上領大祐建築設計事務所+今城瞬建築設計事務所

詳細情報

https://www.facebook.com/Toit.tinybakery/

利用開始
2018年6月20日
設置場所

千葉県野田市みずき4-19-4

受賞対象の詳細

背景

トイットは千葉県野田市に位置する。経営するのは、個人のオーナーでも飲食系の法人でもなく、千葉を中心に宅地開発を本業とするデベロッパーである。交通が不便であるがそれを逆手に取り自然環境に恵まれた194区画の宅地を開発した事業者として、緑地や広場と共にその玄関口に街の活性化の呼び水となるようにこの店舗を計画。その主となるのは「トイット タイニーベーカリー」という小さなパン屋。名前の由来の大きな屋根の軒下には、可動式のコーヒーショップや花屋など季節や時間によって街のニーズを反映した業態の店舗も集うことが出来る。それは休日に特別に出掛ける日本型のマルシェとは意味合いが違い、パン(主食)を買う、食べるという毎日の日常で接するお店である。それを中心に、時折出会う生活を彩る花や雑貨などは生活のアクセントとなりえるだろう。パンだけでなく色々な食べ物や商品がテイクアウトできる街のインフラとして活躍中。

経緯とその成果

外壁に大きく「トイット」の文字を配したり、圧迫感を抑えるべく平屋とする工夫を施し、街の顔として遜色ない外観とした。また、店内の売場スペースを最小限にすることによって生じた広い軒下スペースを活用し色々な業態のお店が集まったり、気持ちのいい半屋外で飲食が出来るスペースを確保した(売場が約9.5m2、厨房20m2に対して、軒下は75m2)。屋根と壁の角度を45度ずらすことにより色々な滞留空間が生まれた。その軒下は以下の4つの空間に分けられる。【①南側:店舗入り口前のウッドデッキスペース ②西側:店舗内への出入り口の動線から外れた落ち着けるイートインスペース。敷地外道路にも接しており街の外にも賑わいが溢れている ③東側:前面道路との段差が無く、キッチンカー等もアクセスしやすい位置。屋外から使えるトイレも併設 ④北側:裏動線スペースとして搬入口や備品置場、スタッフ休憩スペースとなる。】

仕様

面積(敷地面積181.13㎡ 建築面積92.17㎡ 延床面積29.33㎡)、木造、1階建て

どこで購入できるか、
どこで見られるか

千葉県野田市みずき4-19-4
店舗公式インスタグラム

審査委員の評価

一般的には販売完了と共に街との関わりがなくなってしまうのがデベロッパーの常である。今回のこの店舗計画のアイデアは開発事業者としての新たな存在意義とデベロッパーの概念を覆すものである。多少不便ではあるが自然環境に恵まれた環境で暮らす地域住民にとっては日常を豊かに彩る拠り所として、また交流の場として機能していることが想像される。表と裏といった方向性を感じさせない東屋のような建築は変化するコンテンツを屋根の下でおおらかに受け入れ街のランドマークとなっている点もこのプロジェクトを高く評価したポイントとなった。

担当審査委員| 原田 真宏   遠山 正道   永山 祐子   吉田 愛  

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