GOOD DESIGN AWARD

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2020

GOOD DESIGN|グッドデザイン・ベスト100

受賞対象名
マンションでの床空調システムの取り組み [床快full(ゆかいふる)]
事業主体名
野村不動産株式会社、前田建設工業株式会社、株式会社バウ・フィジック デザインラボ
分類
中〜大規模集合住宅関連のサービス、システム/HEMS
受賞企業
野村不動産株式会社 (東京都)
受賞番号
20G150996
受賞概要
2020年度グッドデザイン賞受賞概要

受賞対象の概要※掲載している情報は、受賞当時の情報のため、現在は異なる場合があります。

概要

みんなが健康で笑顔になる暮らしの住まいを提供したい。そこで、マンション特有の二重床と気密性・断熱性の向上に着目。二重床を経由して空気を循環させる事で、床から心地よい空気で、住戸全体がいつでもどこでも快適になる事を考えた。床壁天井の輻射効果は健康で心地よい。空調システムをシンプルにする事で操作性と汎用性を高めている。

デザインのポイント
1.二重床を経由して空気を循環させ、床から心地良い空気が住戸全体に快適で健康的な暮らしを提供する
2.シンプルな空調システムが、操作性と汎用性を高め、空間の有効率を向上させたこと
3.高気密、高断熱化と高性能機器の組合せで省エネ性と省CO₂化に優れていること
プロデューサー

野村不動産株式会社 住宅事業本部 商品戦略部 清田正道

ディレクター

野村不動産株式会社 住宅事業本部品質管理部 村井大介/住宅事業本部商品戦略部 吉田安広

デザイナー

野村不動産株式会社 坂本秀明+前田建設工業株式会社 河原博之、佐竹晃+株式会社バウ・フィジック デザインラボ(日本大学理工学部) 二瓶士門

利用開始
2021年3月
販売地域

日本国内向け

設置場所

東京都江東区亀戸6丁目、東京都文京区千駄木1丁目、東京都新宿区下落合1丁目

受賞対象の詳細

背景

日本の住環境設備は、断熱性と気密性の向上や、高性能なエアコン機器などを個別に採用することで、省エネ・省CO₂化が進んできた。元来、日本の住宅は、夏の通風を重視した作りになっており、冬は部屋ごとの暖房が主流である。部屋ごとの暖房では室間に温度差が生じやすく廊下や水回り、空調の効いていない寝室などは快適とは言えない。そのため、日本では海外と比べてヒートショックの問題も起こりやすい。そこで、マンション特有の、優れた気密性・断熱性をさらに向上させて、二重床で空気を循環させることを考えた。 各住戸の全体をエアコン1台で空調する方式である。それによって、住戸全体が一定の温度に保たれた快適な室温環境が作り出せる。床壁天井の輻射効果が得られ、空調負荷が減り、省エネ化を図ることが出来る。さらに、普及しているエアコンを使うので、マンションにとって汎用性の高い床空調システムを作り出すことが出来る。

経緯とその成果

本取り組みの床快fullの仕組みは、二重床を利用して、ビルトインエアコンからの気流を窓際や壁際から吹き出し、建具を経由して住戸全体の空気を24時間循環させるシステムである。満遍なく空気を循環させるには、床下へ空気を送る縦のダクトの位置と風向を考慮する事と、各室の建具のアンダーカット20㎜とリビングの建具にスリットを設ける必要があった。床吹出口の位置を縦ダクトから適正な距離を設けて配置することで解決している。住戸内でひと続きである二重床を経由するので、ダクトやファンなどが不要でコストメリットもある。また、24時間運転とする事で、床だけでなく壁や天井も室温に近づき、輻射効果が得られ、低負荷での運転ができる。バランスの良い温度環境を持続する事で、健康で快適な暮らしが得られる。床からの心地よい空気で、住戸全体がいつでもどこでも快適になる「床快full(ゆかいふる)」として、商品化している。

仕様

マンションにおける住戸の床空調システム。二重床を経由して、ビルトイン型のエアコンからの気流を窓際や壁際から吹き出し、住戸全体の空気を循環させる。建物の高気密・高断熱化と、空気清浄フィルターを内蔵した全熱交換機を組み合わせることで、空調負荷を減らし、年間を通じて一定の温度に保たれた居住空間を提供している。省エネとともに健康で快適な暮らしの提供を目指したマンションの床空調システムの取り組みである。

どこで購入できるか、
どこで見られるか

環境負荷低減を図りながら健康で心地よい暮らしを実現する床空調システムの取り組み『床快full』 発表

審査委員の評価

マンションでの省エネ・省CO₂化を目指す、新しい床空調システムの取り組みである。このタイプの商品は、設備機器が特殊でイニシャルコストが高くなる傾向があるが、床快fullは、1台のビルトインエアコン(汎用品)と全熱交換器で床から住戸全体の空調をまかなう。シンプルな空調システムと、温度制御や快適さの標準化を両立させる技術は、時間とエネルギーを要する開発だったと想像される。高気密・高断熱・二重床というマンションの特長を生かした本件は、コストやメンテナンスの問題を解決したことで、さらに一般化できる道筋がついていると思う。すでに1000戸以上の実績もあり、今後ますます拡充する期待を込めて今回の受賞となった。

担当審査委員| 篠原 聡子   猪熊 純   駒田 由香   藤原 徹平  

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